心がきらめく仏教のことば #1

  1. 仏教

心も美人に!ブッダが教える、心きらめく仏教の言葉たち

美しさってどこで決まるの?

コマーシャルや広告でも美容関係のものは多く紹介され、新しい商品が次々に生まれています。
美しくありたいと願うのは、どの女性も同じでしょう。

では、美しさとはどこで決まるものなのでしょうか?
美しさについて、仏教にこんな話が伝えられています。

ブッダがおられた頃、インドにマカミツという富豪がいました。
その娘は絶世の美女でした。

マカミツも、美しい娘がなによりの自慢で、いつも娘を同伴し、
「この娘を、美しくないという者があれば、大金をやろう」
とまで言っていたほどでした。

そしてマカミツはこんなことまで考えたのです。
おれの娘は、だれに見せても感心せぬ者はいない。ひとつ、ブッダに見せてやりたいものだ」と。

マカミツは早速、娘を連れてブッダの所へ出かけていきました。
娘をごらんになったブッダは、静かにこう言われます。

「なるほど、容貌は、いかにも美しい。
しかし人間には、もっともっと美しいものがある。
それは心の美しさだ。心の端正こそ真実の美である」

ブッダの言葉に、さすがのマカミツもさとるところがあったと伝えられています。

心を輝かせる仏教のことば

もちろん外見の美しさも大事でしょうが、ブッダが言われるように、内面の美しさはそれ以上に大切ではないでしょうか。

では内面を輝かせるにはどうしたらいいのでしょう?
体を健康に美しく保つためには、体にいい食事、栄養のしっかり摂れる食事が大切と言われます。
同じように、心を磨き、輝かせるにも、日ごろから心にいいもの、前向きになれるものを取り入れ、学んでいくことが大事ではないでしょうか。

私は以前から、インターネット番組で仏教の言葉を紹介しています。
その内容を見られた女性から、とても励まされ元気になれたという感想を頂くことが何度かありました。

仏教と聞くと葬式や法事などというイメージで、亡くなってから用事があるものと思われがちです。
しかし、本来の仏教はそうではありません。
いろいろな悩みや不安を取り除き、やる気や元気を与えてくれる、そんな言葉が仏教にはたくさんあります。

そこで心を前向きにし、内面を美しく輝かせ、ひいては人生をきらめかせる。
この連載を通して、そんな「仏教のことば」を少しでも知ってもらえたらと思っています。

今後紹介する予定のことば

今後の連載では、次のような言葉を紹介する予定です。

ご縁
慈悲
自業自得
愚痴
日々是好日
貪欲
お彼岸と娑婆
花まつり

邪魔
諸行無常

これらの言葉は、すべて仏教に語源があるもの。
仏教のことばから一体どんなことが学べるのでしょうか。

連載をお楽しみに!

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話題の古典、『歎異抄』

先の見えない今、「本当に大切なものって、一体何?」という誰もがぶつかる疑問にヒントをくれる古典として、『歎異抄』が注目を集めています。

令和3年12月に発売した入門書、『歎異抄ってなんだろう』は、たちまち話題の本に。

ロングセラー『歎異抄をひらく』と合わせて、読者の皆さんから、「心が軽くなった」「生きる力が湧いてきた」という声が続々と届いています!

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