こんなときどうすればいいの?子育てQ&A #8

  1. 子育て

勉強部屋とリビング学習、どっちがいい? 小学生の学習を伸ばす5つのコツ

2学期は一年で最も長く、行事も多いうえに、学習内容も深まる時期です。

ゆとり教育が是正され、学校での学習量が増えている現在、家庭での学習はこれまで以上に重要になっています。

小学校高学年になると、家庭学習の必要性をより強く感じるようになり、学習環境について考える機会も増えるでしょう。

以前、親御さんから「やはり子どもの勉強部屋は必要でしょうか。個室が確保できない場合はどうすればよいですか」と相談されたことがありました。

その一方で、「リビング学習をする子は学力が伸びると聞いたのですが、リビング学習にしたほうがよいでしょうか」というご質問をいただくこともあります。

家庭学習の環境は、いったいどのように整えればよいのでしょうか。今回は、その疑問について考えていきます。

【質問】勉強部屋は必要? リビング学習がいい?

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      小学校高学年になる子どもがいます。勉強部屋を与えたいのですが、スペースがありません。どうすればよいでしょうか?

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      リビング学習が良いと聞きましたが、切り替えたほうがよいのでしょうか?

今月は、この2つの質問にお答えしていきます。

リビング学習で、子どもの学力を伸ばす5つのコツ

一時「中学受験で成功する子はリビング学習をしていた」と話題になりました。

ですが、ただリビングで勉強すればよいわけではなく、実際は「条件がそろったリビング学習」だからこそ成果が出ていたのです。

ここでは、学習が伸びるリビング学習の5つのポイントを解説します。

ポイント1  「ここに座ったら勉強」の場所をつくる

家族が普段使うそのままのリビングではなく、学習に集中できるような「学びのためのひと区画」を作る必要があります。

スペースが限られているご家庭では、テーブルの一部を「学習ゾーン」として整える方法が有効です。

  • ダイニングテーブルの一部を「学習ゾーン」と決める
  • リビングの棚に筆記用具・辞書・ノートなどの「学習セット」をまとめて置く
  • パーテーションや本棚でゆるく仕切る

完全な個室ではなくても、心理的に集中しやすい空間をつくることができます。

「ここに座ると勉強モードになる」という「場所の習慣化」は、子どもの集中力を大きく支えます。

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ポイント2 勉強中は、家族も「学習モード」に

環境づくりはスペースだけではありません。

家庭全体で守るルールがあると、子どもは安心して学習に向かえます。

  • 勉強時間中はテレビを消す
  • リビングのテーブルは片づけておく
  • 子どもの目につくところに、ゲームやスマホ、マンガなどを置かない
  • 学習時間は家族も静かに過ごす時間とする

あわせて、スマホの通知音などにも配慮しましょう。

学習を支えるルール作りは、「家族が協力してくれている」という安心感を生み、子どもの学習意欲にもつながります。

ポイント3  親は「どこまでできた?」を気にかける

子どもがどんな課題に取り組んでいるのか、どこでつまずきやすいのか、どの教科に時間がかかっているのか、といった学習の流れを親がゆるやかに把握していることが大切です。

親が子どもの学習内容に興味を持ち、進捗状況を気にかけることは、子どもにとって大きな安心感になります。
リビングで学習しているからこそできるアプローチです。

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ポイント4 「頑張れ!」より、こんな声かけを

今日はここまで頑張ったね」「昨日よりスムーズにできているね」といった適切な承認や励ましの言葉をかけましょう。

これにより、子どもは安心感を得られるとともに、自信や挑戦する気持ちも育まれます。

ポイント5 高学年になったら、親は少しずつ離れる

低学年のうちは、親がそばで学習の流れを支え、必要な声かけをしながら安心して取り組める環境をつくりましょう。

一方、高学年になると、細かな指示よりも子どもが自分で進める時間を尊重する姿勢が必要になります。

ただし任せきりにはせず、気配が届く距離で見守り、困ったときにだけそっと手を添えることがポイントです。

学年に応じた「ほどよい距離感」が、学習意欲と自立心を育てます。

心の根っこが育まれてこそ、学習も伸びていく

学習が伸びる家庭環境とは、個室かリビングかといった「場所の形式」で決まるものではなく、子どもが安心して学びに向かえること、そして親の見守りがほどよく届くことにあります。

住まいのスペースが限られていても、学びのためのひと区画を整え、家庭全体で学習を支えるルールを共有し、学年に合った距離感で関わることで学習は伸びていきます。

それは、子ども自身の「心の根っこを育てる関わり方」そのものです。

心の根っこが育まれてこそ、学習も伸びていくと言えるでしょう。

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編集部より

2学期は、学習内容が深まり、学校行事も多くなる時期です。

子どもの様子やテストの成績を見て、「もっと勉強してほしい」「ここはちゃんとできているかな」と、親もつい気になってしまうのではないでしょうか。

そんなとき大切にしたいのが、学習の結果だけを見るのではなく、子どもが安心して学べる環境を整え、成長を見守ることです。

田宮由美先生の『比べない子育て』には、子どもの個性や成長のペースを大切にしながら、心の成長の基盤となる「心の根っこ」を育むためのヒントが数多く紹介されています。

2学期の家庭学習も、焦らずその子のペースを大切にしながら。

親子でよりよい学びの時間をつくるために、『比べない子育て』をぜひお役立てください。

田宮先生オススメの一冊📗

このたび、明橋大二先生の新刊『6〜12歳の子育てハッピーアドバイス 小学生編』が発売されました🎉

本書について田宮先生より、感想コメントをいただいています。

小学生という成長の大きな節目の時期に、どのように関わり、支えていけばよいのかが具体的に示されています。

小学生になると、つい成績で子どもを評価しがちですが、本書では「能力への自信より、存在への自信」の大切さが分かりやすく説かれています。

特に「ありのまま」を認めることが、子どもの確かな土台になるという点に強く共感いたしました。

親の気持ちにも優しく寄り添う内容で、読み終えた後は、心がほっこりと温かくなる一冊です。

親御さんはもちろん、子どもに関わるお仕事や活動をされている多くの方に、ぜひ手に取っていただきたいと感じました。