ママパパのための「子育て支援」のススメ #2

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【徹底解説】「一時保育」の使い方を疑似体験!利用のポイントを事前におさえよう

「一時保育を使ってみたい!」
でも自分の目が届かない所で、子どもが安全に過ごせるか心配になりませんか?
保育中の様子がわからないと安心できず、リフレッシュできないんじゃないかと思います。保育中のお子さんはどうやって過ごしているのでしょうか?

編集部は、「NPO法人 保育サービスぽてと」を取材。東京都練馬区の子育て支援の立ち上げから現在まで、20年以上の間多くの家族を支えてきた歴史あるNPO法人です。
実際の保育の現場から、全3回に渡り「ママパパのための『子育て支援』のススメ」について紹介します。

第2弾のテーマは「一時預かり中の子どもたち」です。
今回は「保育サービスぽてと」さんの一時預かり室「練馬ぴよぴよ」に潜入させていただきました。子どもを預けるまでの手順、子どもたちのご飯やお昼寝など保育中の過ごし方を見ていきましょう!

まずは一時預かり室へ!子どもを預けましょう

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一時保育を行う保育施設は、保育園やこども園だけではありません。今回おじゃました「練馬子ども家庭支援センター」は、地域に設置されている一時預かり施設です。

ベビーカー 検温消毒

場所は、東京都の練馬駅に直結する商業施設の4階です。電車に乗る用事がある方も、多く利用しているんだとか。預けている間はベビーカーを施設内に置くことができます。

入室したら、まずは検温と消毒。料金を払ったら一時預かり室へ向かいます。

入室前に名前のシールをぺたっ!

名前シール
お子さんの背中に、名前・月齢・預かりの時間が書かれているシールを貼っていました。初めての利用でも、名前を呼んで保育をしてもらえるのは嬉しいポイントです。

【徹底解説】「一時保育」の使い方を疑似体験!利用のポイントを事前におさえようの画像2 うさぎ 靴箱

靴と靴下を脱いだらお部屋に入ります。
何度も来ている子は、早く遊びたくてご機嫌!とてもかわいらしい様子でした。
保護者の方が預けに来ているというよりは、お子さんたちが遊びに来ているという印象です。

下駄箱は、生後6カ月から1歳5カ月までの「ひよこぐみ」と、1歳6カ月以上の「うさぎぐみ」に分かれています。

安心できる保育は、保護者と保育士さんの共有にあり!

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お預けの前に、連絡票を提出して、保護者の方と保育士さんでお子さんの様子を共有します。体調・睡眠のリズム・食事やトイレの様子を確認することで、オムツ交換やお昼寝をさせてあげる目安にもなり、お子さんが快適に過ごせるようになるんですね。保育の際に気を付けて欲しいことなどもこの時間にお願いすることができます。

一時預かり室を離れる時も心配しないで

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いよいよ保育の時間が始まります。「〇時にお迎えに来るからね」と声掛けをしてあげましょう!お子さんも安心できるはずです。
笑顔でバイバイできる子もいれば、泣いてしまう子もいます。慣れるまでは仕方がないことなのかもしれません。
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しかし、最初は泣いている子も、保育士さんが抱っこをしている内にすぐに落ち着いてきて、楽しく遊べるようになっていました。子どもの順応力ってすごい!お母さんやお父さんが思っている以上に子どもたちはたくましいです。少し泣いてしまっても心配することはありません。自分のお子さんを信じてあげてください。

預かりスタート!1日の予定は決まっているの?

1日の予定がある程度決まっている保育園が多いですが、この一時預かり室ではその日に来る子どもたちに合わせて過ごし方を変えているんだそう。
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決まっているのは、食事の時間だけです。
11時、14時を目安にそれぞれ持参したお弁当やおやつを食べます。

取材した日はあいにく雨でしたが、天気が良ければ近くの公園へお散歩に行くこともあります。

安全に配慮されたお部屋を紹介

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場所が広すぎると走り回ってしまう子がいて危ないので、主に3つのスペースに区切って保育をしています。

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1つの部屋を棚やベビーゲートで区切っているので、預かっている子全員に目を配ることができます。年齢によってクラスが分けられることがないので、兄弟で利用している子たちは一緒に遊んでいました。

保育士さんの目が行き届いているので安心!

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預かるお子さんが最大15人なのに対し、保育士さんが8~9人程度いるようにシフトを組んでいるとお話をお聞きしました。お子さんたちの様子を細かく記録し、保育士さん同士で共有します。
部屋全体に保育士さんの目が行き届いているので、小さなお子さんでも安心ですね!

みんなで楽しい食事の時間

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おむつ・トイレチェック、手洗いを済ませたら、机を囲んで皆で「いただきます!」

ミルクを飲む赤ちゃんであれば1人につき1人、自分で食べられる年齢の子でも保育士さん1人につき2から3人を見てくれています。
机の消毒や、三角巾の着用など、衛生管理も徹底していました。

お弁当やおやつは家から持っていきます。手作りでも市販でも構いません。喉につまりやすい食べ物(豆類・こんにゃく・ゼリー・ラムネなど)や、食べなれてない物は避けましょう。

落ち着いて食べられなかったり、部屋を汚してしまったり、ごはんの時間にイライラしてしまうお母さんもいるのではないでしょうか?
一時保育を試してみて、保育士さんにごはんのことを相談するのもいいかもしれませんね。

お昼寝の時間は子どもによってバラバラ

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畳のコーナーに布団を敷き、お昼寝をしています。1歳半を過ぎると預かりの間はお昼寝をしない子もいるので、小さな子たちを起こさないように部屋を替えるなど、遊び方の工夫をします。
眠くて泣いてしまう子も、抱っこをしたりベビーカーに乗せてあげることで、あっという間に寝ることができていました。起こしてしまわないよう気をつけながら、布団に寝かせてあげるようにしています。

どうやって遊んでる?~1歳半までのお子さん~

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小さなお子さんは抱っこやおんぶの時間が長いです。保育士さん1人で2人のお子さんをあやしてあげることも!ベビーカーの方がリラックスできたり、この先生なら落ち着けたりするなど、保育士さん同士で話し合いながら、一番安心できる環境を整えていくそうです。

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おもちゃは面白く、安全であることが第一。大きさや持ちやすさ、使いごこちを考えて選ばれています。音の鳴るおもちゃに興味を持っている子が多いようでした。感染対策や衛生管理のため、舐めてしまったおもちゃを入れるカゴも設置されています。

どうやって遊んでる?~1歳半以上のお子さん~

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2歳までのお子さんは、近くにいて同じおもちゃがあっても別々で遊んでいます。
これを「並行遊び」と言い、他の子が遊んでいる様子を見たり真似をしたりするのが特徴です。自分以外のことを認識できるようになり、少しずつ他のお子さんとも遊べるように成長していきます。
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2歳を過ぎたお子さんたちはお絵描きや絵本の読み聞かせも楽しんでいました。先生にも懐いていて、自分より小さい子たちに興味を示すこともあります。
兄弟以外の年下の子と遊ぶのは、家ではできない貴重な体験です。優しい心や譲り合いの精神が身に付くきっかけになるかもしれません。

楽しく遊べたかな?時間になったらお迎えに!

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お迎えの時間はしっかり守りましょう。入れ替えでやって来るお子さんたちもいるので、どうしても間に合わない時は早めに連絡を入れてください。
保育士さんに呼ばれると、遊んでいた子どもたちが親御さんのもとへ駆け寄ります。
安心して泣きだしてしまう子もいました。お母さんに抱きしめられると、涙を見せながらも嬉しそうにしています。

親子がギューっと抱きしめあって愛を確かめ合う、幸せな時間が広がっていました。ずっと側にいるとつい忘れてしまう「好き」という気持ちを、数時間離れるだけで思い出すことができるのかもしれません。

保護者の方も保育士さんも、そして子どもたちも、みんな笑顔でお別れをしていたのが印象的でした。

実際どうなの?利用者さんの声を聞いてみました

以上が1日の流れでした。子どもたちの様子を見ていきましたが、どんな方が利用しているのかも気になりませんか?そこで、実際にこの保育室を使っているお母さんにインタビューをさせていただきました!
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お母さんの職業:専業主婦  お子さんの年齢:2歳
利用頻度:平日の週2回程度

「母親学級で一時保育を知りました。遊ぶのが好きな子なので、ここに連れてきています。同世代の子に慣れたし、人見知りをしなくなったなぁと思います。預けている間は、家の掃除など、子どもがいるとやりづらい家事をしています。あとはリフレッシュ目的ですね。子どもが1歳になった頃から利用していて、一時保育がなきゃ生きていけません(笑)」

お子さんの世界も広がって、お母さんもやりたいことができて、親子それぞれ良い時間を過ごせるんですね!

初めての方でも安心「一時保育」7つのポイント

今回お伝えしたのは、自治体(練馬区)が運営している地域の一時預かり室でした。
他の地域や、保育園などで行われている一時保育とは異なる部分があるかもしれません。

一般的な一時保育はどのようになっているのでしょうか?
一時保育を行っている全国の保育室の情報をもとに、利用上のポイントをまとめました。

①利用には事前登録と予約が必須

まずは事前登録と予約をします。

親子で施設へ登録へ行き、お子さんの状態や保護者の方の目的を確認します。提出書類や母子手帳が必要な場合があるので準備しておきましょう。施設によっては、当日に数時間慣らし保育を行うこともあるようです。

登録が完了したら、利用したい日に予約を入れましょう。リフレッシュや仕事の都合など、どんな理由でも預けることができます。土日や夏休みのシーズンはすぐ埋まってしまうため、早めの予約がおすすめです。
電話予約の場合が多いですが、インターネットから予約できる施設も増えています。

②予約のキャンセルは早めに

多くの場合、一定期間は無料でキャンセルすることができます。
各施設で決められている期限を過ぎてしまうとキャンセル料がかかってしまうため、注意が必要です。また、無断キャンセルをしてしまうと、今後の利用に制限がかかることもあります。キャンセル待ちをしている方もいるので、期限が過ぎてしまった時もなるべく早めに連絡するようにしましょう。

③利用は0歳からOK!

0歳から6歳まで(小学校に入学するまで)のお子さんを預けることができます。
生後何カ月から預けられるのかは施設によって異なりますが、生後6ヵ月を越えていれば大半の一時保育を利用できるでしょう。

④利用時間にはきまりがあることも

30分から1時間の短時間で利用できる施設もあれば、利用時間に関係なく半日、
1日などの単位で利用できる施設もあります。

多くの場合、「週に3回まで」「月9日まで」「1日6時間まで」のように利用回数や利用時間に制限があります。

⑤利用料金には地域差あり

料金は地域によってかなり差があります。
4時間預けるとしたら、地方なら1000円前後、都市圏なら2000円程度です。

料金が一律の施設もありますが、0歳は少し高めだったり、土日はプラスで料金が発生することもあります。1時間あたりか1回あたりか、どちらで料金が決められているのかチェックしておきましょう。

⑥持ち物には必ず記名を!

持ち物は各施設によって決められています。基本的な持ち物は以下の通りです。
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他のお子さんの物と混ざってしまうことがあります。名前の記入は忘れずに!
また、お子さんが普段使っている物を持たせてあげましょう。慣れていない物を使うことがストレスになってしまいます。

散歩用の帽子、お昼寝の布団セットが必須の施設もあります。また、保育園で行っている一時保育では、昼食代がかかる代わりに給食が出ることも多いです。

年齢が小さいほど荷物が多くなるので、前日のうちには用意ができていると安心ですね。

⑦子どもの体調が悪い時はどうすればいい?

一般的な保育室での一時保育では、体調が悪いお子さんのお預かりをしていません。いつ体調が変化するかわからないため、予防接種当日も利用をお断りしている施設が多いようでした。

どうしても預けなくてはいけない用事がある時には、病児の預かりを専門で行っている病児保育室を利用することができます。こちらも事前登録や予約が必要です。緊急性が高いため、一時保育より当日予約が取りやすくなっています。お子さんが体調を崩しやすく、子どもを預ける機会が多い方は、事前登録だけでもしておくといざという時に安心ですね。

まとめ

一時保育のお預かり中、保育士さんが愛情をいっぱい注いで遊んでくださっているので、子どもたちは楽しく過ごしていました。最初は慣れなくても、少しずつ少しずつお子さんにとって楽しい場所へ変わっていくはずです。
「思いっきり遊ばせてあげたい」「おうちではできない経験をさせてあげたい」と思う方は、自分のためと考えるのではなく、お子さんのためと思って一時保育を利用してみてはいかがでしょうか。

次回はシリーズ最終回「ファミリーサポート」について、ぽてとの理事長さんからお話を聞かせて頂いています!

「保育サービスぽてと」をもっと知りたい方はこちらから

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