ママパパのための「子育て支援」のススメ #3

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ファミリーサポートをすべての親に!NPO法人理事長が語る地域の子育て支援

「コロナだから、集団で保育をしてもらうのは心配……」
「一時保育をやっている施設が近くになくてリフレッシュができない……!」
そんな、一時保育を利用しづらい方々におすすめしたいのが「ファミリーサポート」です。保育施設に行くことなく、自宅で保育をお願いできる身近な子育て支援、知っていますか?

全3回に渡ってご紹介した「ママパパのための『子育て支援』のススメ」も今回が最終回。
第3弾「ファミリーサポート」について教えてくださるのは、「NPO法人保育サービスぽてと」の理事長・池本泰子さんです。活動拠点である、東京都練馬区のファミリーサポートを中心に、解説していただきます。


NPO法人保育サービスぽてと
理事長 池本泰子さん

専業主婦として3人の子どもを育てながら、困っているお母さんを助けるため、「保育サービスぽてと」を立ち上げる。子どもの一時保育を中心に活動し、5年目にはNPO法人化。創立22年を迎える。

現在は120名のスタッフを抱え、東京都練馬区から受託をして幅広い子育て支援を行っている。

全ての家族が幸せに生きるため、子育て支援は日々進化を続けています。
子育て疲れに悩んでいる方はもちろん、これから子どもを産もうと考えている方もぜひご一読ください。

ファミリーサポートとは?

「子育てを手伝ってほしい人(依頼会員)」と「子育てを手伝いたい人(援助会員)」が事前登録をして会員となり、地域の子育てを支え合う仕組みです。自治体のファミリー・サポート・センターが、条件の合う会員の引き合わせや連絡を行います。

ファミリーサポートをすべての親に!NPO法人理事長が語る地域の子育て支援の画像1画像:ファミリー・サポート・センターのご案内(リーフレット)
https://www.mhlw.go.jp/content/000683335.pdfをもとに作成

ファミリーサポートをすべての親に!NPO法人理事長が語る地域の子育て支援の画像2

援助会員は自分の子育てを終えている方が多いです。講習会で知り得た知識と経験をもとに、子どもたちにたくさんの愛情を注いでくれます。

都合が合えば、どんな時でも利用できます

  • 保護者がリフレッシュしたいとき
  • 保育園・幼稚園・学童保育の送り迎えができないとき
  • 保育園や学校の時間以外で子どもを預かってもらいたいとき
  • 保護者の病気や冠婚葬祭などで保育が必要になったとき
  • 子どもの体調が悪い時(一部地域)

自治体によって異なりますが、保育の場所は依頼会員の家、援助会員の家、地域の保健所、児童館などを選ぶこともできます。

ファミリーサポートをすべての親に!NPO法人理事長が語る地域の子育て支援の画像2

一時保育でも感染対策はしていますが、ファミリーサポートは1対1の保育になるので、他のお子さんとの接触は避けられますね。感染リスクを少しは減らせるかもしれません。

ファミリーサポートの使い方(練馬区の場合)

利用方法を簡単に解説します!詳しい利用方法は各自治体のホームページをご確認ください。

①会員登録

利用する際にはまず、ファミリーサポート・センターへの会員登録が必要です。
ほとんどの地域で登録は無料です。指定された書類などを提出しましょう。

②支援の依頼

センターの人が住所やお子さんの年齢などを確認し、預ける日時や場所、依頼内容を聞き取ります。

③依頼会員と援助会員のマッチング

センターの人が住所や時間帯などを確認し、条件に合う援助会員を見つけてくれます。依頼会員に比べ、援助会員の人数が少ないので、ここで少し時間がかかる人もいるようです。

④事前の打ち合わせ

お子さんも同席し、安全に保育をするために一緒に確認します。アレルギーの状況や家の状態など、気になる点があれば聞いておきましょう。もし打ち合わせで不安があれば、マッチングをもう一度お願いすることもできます。

⑤支援の依頼

問題がなければ、保育園・幼稚園・学童保育の送り迎えやお預かりなどをお願いすることができます。
両会員の連絡方法は、メールだけでなく、LINEでやり取りができる地域も増えているようです。

⑥料金の支払い

預けていた時間か、援助会員の往復の時間(援助会員が保育をするために、自宅を出発してから戻るまで)を含んだ金額を払います。食事代や援助会員さんの交通費を払うこともあるので、依頼の際に確認しておきましょう。

ファミリーサポートの利用料金

自治体によりますが、1時間につき600円~900円で利用ができます。
条件によって料金は変わりますが、短時間の利用であれば一時保育やベビーシッターよりも安く利用することができるでしょう。

ファミリーサポートをすべての親に!NPO法人理事長が語る地域の子育て支援の画像2

お子さんを預けるのにお金を支払うことを躊躇することがあるかもしれませんが、お互いの信頼関係と責任においては、必要なことだと思います。

一時保育との違いを比較!

乳幼児一時預かり ファミリーサポート
※料金 1歳以上:1500円/3時間
0歳:2000円/3時間
平日:800円/1時間
土日・祝日:900円/1時間
※年齢 生後6カ月から未就学児まで 生後58日から小学6年生まで
※時間 9時から18時まで 7時から20時まで
保育をする場所 保育室 会員の自宅、公共の施設など
保育する人 保育士さん 援助会員さん
利用のタイミング 子どもを預けたいとき 子どもの送り迎えを
頼みたいとき

子どもを預けたいとき
事前登録 各保育室に登録 サポートセンターに登録

※東京都練馬区の「乳幼児一時預かり事業」と「ファミリーサポート(育児支え合い事業)」を比較。他自治体とは異なることがあります。

・長時間の利用 なら 一時保育
・学校や幼稚園が終わってからの利用や送迎 なら ファミリーサポート

など、サービスを利用する時の状況に合わせて使い分けるのが良さそうですね!

一時保育についての詳しい解説は、こちらの記事をご覧ください。

子育て支援は知っておくだけで、安心感がちがう!

ファミリーサポートをすべての親に!NPO法人理事長が語る地域の子育て支援の画像2

預けられる場所があるっていうことを知っておくだけでも、安心感が違うと思います。会員登録をするだけでもいいし、住んでいる地域の子育て支援を調べてみるだけでもいいですね。親子で遊べる『子育てひろば』や相談窓口は無料で利用できます。
困ったことがあればスマホで調べられるけど、自分の子にとって正しい情報なのかはわからないですよね。そんな時、子育てを経験してきている人に「お子さんをみているから、ゆっくりご用を済ませてきて!」と言ってもらえると、安心できるかと思います。

お母さんにアドバイス、ちょっとリフレッシュしてみない?

最後に、リフレッシュのための子育て支援についてインタビューを行いました。

初めてならわからないのが当たり前!

――子どもは可愛いのに、ずっと一緒にいることによって、苦しい思いを抱えてしまうお母さんたちがいます。このような子育て疲れは、なぜ起きてしまうのでしょうか?
初めて経験することは、やっぱりすごく大変。
ベッドに置いたら泣いてしまう子、夜泣きをする子だっています。ミルクをあげたら寝るって訳じゃない。でも、なんで泣くのかも、なんで寝ないのかもわからない。やっと寝てくれたなって思っても、今度は家事をやらなきゃいけない。家事をする人と子育てをする人で常に分業できればいいんでしょうけどねぇ。

今やみんな核家族で、気軽に親戚同士で子育てができる家庭は少なくなっています。ましてや一人っ子も多いので、兄弟に話を聞くこともできず、親になって初めて赤ちゃんのお世話をする人が増えていますね。わからないことに、ずっと向き合わなきゃいけないのは、当然辛いし疲れますよ。

――専業主婦と働くお母さんで違いはありますか?
働いていたら、もっと子育てって大変だと思うんです。でもね、保育園ママたちから聞いたけど、「ママ」じゃなくて「私」として働いている時間があると、ちょっと離れただけで子どもがもっと可愛く感じるんですって。保育園ママたちの方がお子さんが多いイメージがあります。1人で子どもをずっと見ていると、余計に子育てが辛くて大変なものになっちゃうみたい。

20年も変わらない子育て支援への想い

――「子育てに疲れた」、「手助けが欲しい」というお母さんたちの声から、「保育サービスぽてと」さんの子育て支援も始まったんですよね。
最初は、練馬区のファミリーサポートを立ち上げるために集まったメンバーだったんです。行政が管理する支援制度なので、立ち上げの際には他の地域に倣い3つのルールを決めました。

①利用できる人:練馬区に住んでいること
②利用できる年齢:生後58日から小学3年生まで(現在は小学6年生まで)
③利用できる時間:7時から20時

でも、もっと困ってるママさんはいる。その枠から外れてしまう子も預かってあげたい。そういうことで、ファミリーサポートで受け入れられない子も見てあげるために、「ぽてと」は活動することになりました。西に困った人がいれば、「面倒見るよ」って言って行く。東に住んでいる子が大変なんだって聞いたら「わかった、行く」って言う。最初は自宅を事務所にして、家の電話で依頼を受けていましたね。

まさか20年以上も活動が続くことになるとは、ゆめゆめ思わず(笑)ただ、子育てで困ったママをちょっとお手伝いしてあげたいな、と思っていただけでした。

ーーとても心強いです!リフレッシュのために子育て支援を利用される方も少しずつ増えてきているんですよね。子育てにリフレッシュが大切なのはどうしてなんでしょう?
やっぱり、自分があっての子育てじゃないですか。心と体の「健康」が大切だと思います。「髪が伸びちゃって美容院にも行く暇がない」とか、「ちょっと喫茶店でぼーっとしたい」とか、そういう小さな我慢がたくさん積み重なると、段々子育てに疲れてきてしまって、イライラしてしまう。

子育ては24時間。そのうちの数時間だけお世話するのって、ママに比べたら預かる側は全然大変じゃないですよ。
可愛いんだけどちょっと離れられれば楽だなって時はあります。月に1回でも、今日1日だけだっていいです。「子どもがいるから何もできない!」って思うより、預けてリフレッシュして、「また頑張ろう」って思えた方がいいのではないでしょうか。

まとめ 地域の子育て支援を使ってみよう

池本さん、そして「ぽてと」の皆さん、取材のご協力本当にありがとうございました!

ファミリーサポートは、地域の人々が子育ての援助をする制度です。身近な人に子育てをお願いできず、場所や予約の関係で一時保育が使いづらい人でも、これなら利用できるかもしれません。

子育て中はいつ何があるかわかりませんよね。もしもの時のために、子どもを預けられる場所があることを知っておくのが大切です。一般財団法人「女性労働協会」のホームページでは、ファミリーサポートセンターを検索できます。まずは利用料金だけでも調べてみてはいかがでしょうか?

「保育サービスぽてと」をもっと知りたい方はこちらから

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