心がきらめく仏教のことば #20

  1. 仏教

安心して人生を生きる方法とは?仏教で教えられる幸福観を解説!

仏教にも「安心」という言葉がある

今回のテーマは「安心」です。

辞書を引くと、安心の意味は次のように記されています。

心配がなくなって気持ちが落ち着くこと(様子)
引用:新明解国語辞典

先行きが不透明な今の世の中、不安を抱いたり、心配になったりする人も多いと思います。
そんな時、ほっと安心したいと誰しも思うことでしょう。

とくに緊張状態が続いていると疲れてしまうものです。
ほっと一息いれたい、心の安らぎが欲しいと癒しグッズが流行ったり、癒されるキャラクターの人気が出たりと、みんな安らぎを求めていますよね。

さてそんな「安心」について、仏教にも同じ言葉があります。
読み方は「あんじん」です。

読み方は違っても、意味は今とほとんど変わりません。
「危うさのまったくない安らかな心」のことです。

楽しく安心した日々も続かない

安心の反対が、「不安」です。
やがてこんなことが起こるんじゃないと心配になったり、あんなことが起きたらどうしようと気持ちが滅入ることは誰にでもあるのではないでしょうか。

今のままの楽しい、明るい生活がずっと続いてくれれば、心配や不安を感じることはありません。
しかし、いつまでも心から充実して、楽しく、安心した日々が続くわけではないでしょう。

女子アナウンサーとして、またタレントや女優としても活躍する田中みな実さん。
かつては「嫌いな女子アナランキング」1位になったことがあるそうです。

それが最近は、女性から憧れの存在として人気を集めています。
さまざまな場所で活躍していて、順風満帆の生活を送っているのではないでしょうか。

しかし、あるテレビ番組に出演した際、当の田中さんはこう言っていました。

「必ず持ち上げられたものは、地に落とされるじゃないですか?」

「ぶりっ子から、すごい急に人気者になったみたいな感じでもてはやして、今度また地に落ちたみたいに言うんでしょ?」

悪い評価を受けていた時代もあるからなのか、今の人気もずっと続くわけでないと冷静に見ています。

不安はどこからくる?

また、とても大好きでたまらなかった相手と別れた経験のある人は、もう恋なんてしたくないと思うこともあるでしょう。
一緒にいられて幸せだと感じていればいるほど、失った悲しみは深く大きくなるからです。

次にまた素敵な人に巡り合っても、また自分のもとを去ってしまったら、と幸せを失う不安から、恋に臆病になる気持ちはよくわかります。

続かないのは人気や恋人だけではありません。
私たちが普段から感じている喜び、幸せはたいへんもろく、あっという間に崩れてしまうことがあります。

これを仏教では「無常」といわれ、すべてのものは続かないと教えています。
「諸行無常」について解説した記事がありますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

「大きく変化するか、徐々に変わっていくかの違いはあっても、変わらないものはないのだよ」と言われています。
どんな喜びも手放しでは喜べませんから、不安は消えないのです。

まとめ:仏教で教えられる真の「安心」とは?

そんな中にあって、ブッダは「心から人間に生まれてよかったと喜べる幸せがあるのだよ」と教えています。
この喜びの身になりますと、人間に生まれた喜び・満足は何があっても変わりません。

ですから、なくなってしまわないか、失ってしまわないかという心配不安は一切ないのです。
心から安らかに生き抜くことができます。

このように、何があっても崩れることも色あせることもない喜び・幸せになった安らかな心が、仏教で言われる「安心(あんじん)」です。

日々いろいろな不安や心配は絶えませんが、仏教には真の「安心」を得る方法が教えられています。
仏教の教えに耳を傾けて、心安らかに生きていただきたいと思うばかりです。

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