歎異抄ってなんだろう

  • 高森顕徹(監修) 高森光晴・大見滋紀(著)

定価 ¥1,760 税込

  • オンライン書店で購入

内容紹介

●やがて死ぬのに、なぜ生きるのか。

この人生の根源的な問いに答えを示し、世界を魅了しつづける名著、『歎異抄』。
本書は、仏教や歴史の知識が全くない「はじめての人」でも理解し、答えにまでたどりつける、入門書の決定版である。

●親鸞聖人の教えの全体像が分かってこそ

歎異抄は親鸞聖人の教えを知っている前提で書かれたものです。
ですから、親鸞聖人の教えの全体像が分からなければ、歎異抄も分からなくなります。
そこで、今日、はじめて歎異抄に触れる方には、まず親鸞聖人の教えの全体像を知っていただく事が、歎異抄の大枠を知るには、とても大事なことなのです。
では、親鸞聖人の教えの全体像とは、どんなものなのでしょうか。
それは、そのまま歎異抄の全体像ともいえるものです。
親鸞聖人の教えの全体像を理解する為の、例え話を紹介したいと思います。
この例え話にそって、親鸞聖人の教えの全体像を知り、歎異抄を読めば、世界を魅了する古典の名著を、グーッと身近に感じられるようになられるでしょう。(本文より)

●歎異抄の全体像を理解する例え話

(1)すべての医師から見放された難病人がいました。

(2)世界唯一の名医の存在を教える案内者が現れました。

(3)名医は、「難病人の苦悩の根元を突き止め、治せなければ命を捨てる」と、誓っていました。

(4)名医は、永い間、苦労を重ねて、遂に特効薬を完成されました。

(5)特効薬を飲んで難病が全快した患者は大変に喜びました。

(6)難病が完治した患者は、名医と案内者のご恩に深く感謝し、お礼を言わずにおれなくなりました。

本書では、(1)から(6)まで、何を例えているのかを明らかにしながら、歎異抄の全体像を解説していきます。

執筆者プロフィール

目次

序章 世界を魅了する名著

時を超え届けられた、謎に満ちた美文
知識ゼロから理解するには

第1章 難病人

治らない難病────欲、怒り、愚痴
金や地位や家族が有っても苦しみは消えない
「怒りの心」は、欲を邪魔され現れる
他人の不幸をひそかに喜ぶ「愚痴の心」
仏の眼は心の奥底まで見通している
治る難病────死後が暗い心の病
死は、土足のまま座敷に乗り込んでくる
未来が暗いまま、現在を明るくはできない
死におびえたトルストイ
「ごまかしは問題の解決にはならないのだ」
この事実に驚かれた親鸞聖人も、ただちに出家した

第2章 名医の案内者

「生老病死」を超える道を求めた釈迦
「さとり」には52の位がある
2600年前の大宇宙観

第3章 名医

名医とは弥陀のこと
釈迦が生涯かけて説いた「弥陀の誓願」とは
死んだらどうなるかハッキリさせる
抱きしめられて、絶対に捨てられない幸せ
やがて死ぬのに、なぜ生きる? 答えを示す歎異抄

第4章 特効薬

「南無阿弥陀仏」はたったの六字だが、その効能は限りない
死ねば極楽へ往くことが、今ハッキリする
極楽浄土はどんな世界か
「猫の参るお浄土は、宮殿楼閣みなカツオ」

第5章 全快

親鸞聖人の教え=平生業成
親鸞聖人は29歳の時、「救われた」
全快した世界「無碍の一道」とは
苦しみが喜びに転じ変わる常識破りの幸せ

第6章 お礼

感謝の言葉は「南無阿弥陀仏」
猛火の中、護られた教行信証

第7章 『歎異抄』冒頭の言葉

この一文が分かれば『歎異抄』が分かる
700年前の唯円から、私たちに託された「手紙」

『歎異抄』の原文