今回は「子どもを急かす言葉」についてのご質問を取り上げます。
昨今は、多くの子どもが何らかの習い事をしています。
学校から帰宅するとすぐに習い事へ行き、夜は宿題や明日の準備と、いつも時間に追われている今の子どもたち。
親はつい「早くしなさい!」「急いで!」と言ってしまうことが増えていませんか。
ですが、この急かす言葉を口癖のように言っていると、子どもにネガティブな影響を与えます。
「でも、子どもに急がせる言葉を言わなければ、学校や習い事に遅刻します。それでもよいのでしょうか」とモヤモヤした気持ちを持たれる方も多いと思います。
その疑問も含め、どのように対応すればよいか、お答えを共有したいと思います。
子どもをつい急かしてしまう……
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子どもをいつも急かしてばかり。良くないと思いながらも、言わなければ、遅刻したり、宿題が仕上がらなかったりします。どう対応すればよいのでしょうか。
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「早くして!」が子どもの心に与える3つの悪影響
まずは、「早くして!」「急いで!」と子どもを急かす言葉を常に口にしていることが、子どもに与えるネガティブな影響を説明します。
1、心に余裕がなくなり、落ち着いて行動できなくなる
子どもは常に時間に追われている感覚を持つようになり、心に余裕がなくなります。
そして、行動もセカセカし、落ち着いて、じっくり取り組むことが苦手になっていくでしょう。
2、「言われてから動く子」になりやすい
急かされると「自分のペースで考える力」が育ちにくくなります。
次の行動を親にいつも言われて動いているので、主体性がなく、周りから、指示や命令がなければ行動できない子になっていく可能性があります。
3、心の根っこが弱くなる
「早くして!」「急いで!」という言葉は、「今のあなたのままではダメ」というメッセージにもなります。
つまり、ありのままの自分を否定されているのですから、心の根っこは弱くなっていくでしょう。

このようにネガティブな影響を及ぼす「急かす言葉」。では、朝の時間が限られているときなどは、どのように対応していけばよいのでしょうか。2つの側面から、説明します。
子どもを急かさずに遅刻を防ぐ方法
1、前日の準備で朝の負担を減らす
朝はとても慌ただしい時間です。ランドセルや服、持ち物など、前日に準備しておくと、朝のバタバタが激減します。
急かす場面そのものを減らすのは、とても効果的です。
2、行動の順番を決めて迷いをなくす
時間が限られ、慌ただしいとき、行動が決まっていれば、スムーズに動きやすいものです。
登校前や、習い事に行く前、何をどの順番でするのか、迷わず動けるように、親子で話し合って決めておくとよいでしょう。
「早くして!」の代わりに使いたい言葉
1、残り時間が分かるように伝える
子どもは「時間」について正確に感じ、意識することが苦手です。
ですので、残りの時間が分かるように「出かけるまで、あと10分よ」と伝えたり、残り時間を可視化できるように、アナログ時計やタイマーを用意したりするのも効果的でしょう。
そうすると、子どもも自分でペースをつかみやすくなります。
2、「一緒に考える」言い方にする
例えば、「あと10分で出かける時間だから、5分で着替えて、残り5分で持ち物の準備をしようね」「宿題、どこまでできてる? お風呂に入るまでにできるかな」と、今の状況を一緒に確認する言い方にしましょう。
ありのままを否定する「急かす」言葉ではなく、「一緒に状況を見ていこうね」という親の対応は、子どもを安心させます。
そうすると子どもは、次の行動に取り組みやすくなるでしょう。
3、できていないことより、できていることに目を向ける
忙しいときは、どうしてもできていないことに意識が向きます。
そこをあえて、できている部分を拾い出し、子どもをほめるのもよいでしょう。
「着替えはできたね」「朝食、もう食べ始めているのね」「いい感じ、今日は昨日より早いね」などと声をかけられると、子どもは意欲を持って、「今日も時間に間に合わせよう」と自主的に行動するでしょう。

急かすよりも大切な親の伝え方
「急かすと悪影響を及ぼす、でも急かさなければ遅刻する」。
このジレンマ、親なら一度は感じると思います。
急かす言葉を使わない方法をいくつか紹介しましたが、事前準備をどこまでしておくか、やることの順序などを決めるのは、必ず親子一緒に話し合って進めてください。
親が一方的に決めてしまうと、結局は押し付けられている感覚になります。
一緒に決めることで、子どもが「自分で決めた」という感覚を持ち、主体性も育ちます。
急かす言葉をゼロにする必要はありませんが、「伝え方」を少し変えてみるだけで、子どもの受け取りや、心の負担は大きく変わります。
今日から、ぜひ、実行してみてくださいね。
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編集部より
朝の支度や登校前の慌ただしい時間。「早くして!」と思わず声を荒げてしまった経験のある方は少なくないでしょう。
それは、子どもを困らせたいからではなく、「遅刻させたくない」「ちゃんと準備してほしい」という親の願いがあるからこそです。
ただ、同じ内容を伝える場合でも、伝え方が変わるだけで、子どもの受け取り方や行動は大きく変わることがあります。
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毎日の子育てに少し疲れたときや、つい急かしてしまう自分に悩んだとき、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。
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特に「ありのまま」を認めることが、子どもの確かな土台になるという点に強く共感いたしました。
親の気持ちにも優しく寄り添う内容で、読み終えた後は、心がほっこりと温かくなる一冊です。
親御さんはもちろん、子どもに関わるお仕事や活動をされている多くの方に、ぜひ手に取っていただきたいと感じました。