HSPは敏感だから、みんな内向的で神経質だと思っていませんか?
実は30パーセントは外向的で、HSS(High Sensation Seeking=刺激探求型)を併せ持つタイプもいます。
つまりHSP/HSSは、刺激を求めて新しいことにチャレンジしては、その刺激にやられて疲れ果ててしまう…ということが起こります。
人気子育てマンガ家の高野優さんも、職場では肉食系だったそう。
HSPを見つめるうえで忘れてはならない、HSSという性格について考えさせてくれる、優さんのマンガエッセイvol.20です!
(毎週金曜更新中)
高野 優(たかの ゆう)
愛とユーモアで子育てを応援する!講演会も大人気の育児マンガ家
高野優のオフィシャルブログ:「釣りとJAZZと着物があれば」
競争させられることに弱いはずのHSPが…
HSPは生きづらいと簡単に言うけれど
-
育児マンガ家の、高野優です。
バブル景気が崩壊したあととはいえ、
コンペに勝てば、大きな広告の仕事を任される。
その高揚感や達成感が忘れられなくて、
次も勝ちたいと狙いを定める。
当時、立体イラストを造っていたので、
プラスティックのケースに入ったイラストを掲げながら、
熱を帯びて語るときの緊張感がたまらなく好きで。
ふと気づくと、
「自分が好きなイラスト」ではなく、
「コンペで勝つイラスト」を造るようになっていた。
もともと芸術家の要素なんて
これっぽっちもないとわかっていたので、
「コンペで話せるイラストレーター」
という風変わりな道が見えたときは、ただうれしくて。
それなのに、道を塞ぐたくさんの声。
「イラストレーターがコンペで話すなんてとんでもない!」
「イラストレーターは家でイラストを描いているべき!」
ほとんどの同業者が声高に話すので、
わたしの耳に入るのは皮肉ばかり。
所属していたイラストレーターの団体から、
先輩たちが築き上げた列や輪を乱すなと、
注意を受けたこともある。
なんてやりにくいんだろう。
「HSP」や「HSS」と入力すると、
「生きづらさ」いう文字がセットのように並ぶ。
内向的なのか外交的なのか、
消極的なのか積極的なのか、
自分がよくわからないと首を傾げたことはあれど、
生きづらいとまでは考えていなかった。
でも、十分歩きにくかったんだ。
歩けなくて、転んで、また立ち上がって。
内向的なのに外交的で、
消極的だけど積極的。
ひとりも好きだけど、人と会うのはもっと好き。
そんな人がいてもいいのになぁと、ため息をひとつ。
ぜひ読んでいただきたい本
教えて、明橋先生! 何かほかの子と違う? HSCの育て方 Q&A
明橋大二(著)
HSCの子育てハッピーアドバイス
明橋大二(著) 太田知子(イラスト)
ひといちばい敏感な子
エレイン・N・アーロン(著) 明橋大二(訳)