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お正月こそ手抜きでしょ!忙しい年末を楽しく乗り切るズボラおせちの作り方

毎年あっという間に訪れる年末年始。子どもたちやパパと違って主婦には冬休みがないのがつらいところですよね。大掃除におせちに、親戚付き合いに、なんならいつもより大変だと感じている主婦の方も多いのでは?

主婦だって正月くらい休みたい!「家族も、自分もハッピー」なお正月の迎え方を、「全日本ズボラ主婦連盟」代表理事で、料理研究家のあな吉さん(浅倉ユキさん)にお聞きしました。
ズボラなのにおせち作りってどういうこと?手作りおせちが子どもに大好評?ズボラおせちの極意とは?初めておせち作りに挑戦したいという方もぜひご覧ください。
(編集部より)

やらなきゃいけないことなんて1つもない!

なんだかお正月って、「主婦が家族をもてなす日」になっていませんか?ご家庭によっては親戚をお家に迎える方もいると思います。そうなってくると当然準備は大変だし、気も遣うだろうし、全然主婦はお休みできなくなってしまいますね。

おせちっていうのは本来、忙しいお母さんもお正月くらいはお休みするために準備しておく料理なんです。砂糖やお酢がよく使われているのは保存しておくためなんですね。だから頑張る必要は一切ありません。おせち作りに関して、私は2つの考え方があると思っています。

大変なら何もやらなくたっていい!
or
自分が楽しいと感じるならおもいっきりラクしちゃおう!

おせちを食べなくてもお正月はやってくるんだから、やりたくなければやらなくて良いんです。昔と違って年末年始関係なく外食もできるし、おせちの注文もありますよね。とにかく、自分で作るのがちょっとでもストレスになるなら、やめちゃってOKです。

でも、出来合いの物だけ食べるより、ちょっとでも自分が作ったもので家族が喜んでくれたら嬉しいですよね。私はズボラ主婦といいつつ、料理研究家ということもあって毎年楽しくおせち作りをしています。
お正月こそ手抜きでしょ!忙しい年末を楽しく乗り切るズボラおせちの作り方の画像1
ちなみに我が家のおせちはこんな感じ!家族の好みに合わせて作るので、ありがたいことに毎年取り合うようにして食べてくれるんです。大変そうに見えるかもしれませんが、「ズボラおせちの極意」を意識すれば1~2日で準備できちゃいます。

ズボラおせちの極意その一:食べるものだけ楽しく作る

おせちってちゃんと用意するとしたらすごく大変。品数も多いし、魚介や野菜は下ごしらえもしないといけない。それなのにせっかく頑張って用意しても、おせちってあんまり喜んでもらえないことが多いんです。大人はお刺身とか買ってきた物の方が好きだったりするし、子どもは甘いものくらいしか食べなかったりとか。作ったのに食べてくれないっていうのが主婦としては1番嫌なことですよね。

だから私は手作りするのは家族が大喜びするものだけ!と決めています。大人向けの料理は買ってきて詰めるだけのものも多いです。家族で何を食べたいか相談して、子どもと一緒に作っちゃおうっていうのが理想。
今回は、いつも我が家で作っている子どもに大人気のおせち3点セットをご紹介しますね♪

子どもが喜ぶおせち3点セット:栗きんとん

サツマイモは炊飯器で蒸して、あとはフードプロセッサーにかけるだけ!栗の甘露煮を使うので砂糖や水あめは使いません。とっても簡単なので、もはや子どもに全部任せてしまっています。
生クリームを混ぜたら美味しいスイーツに大変身!我が家では、あらかじめたっぷり作って変身スイーツを楽しんでいます。

子どもが喜ぶおせち3点セット:黒豆

こちらも炊飯器のボタンを押すだけ!甘すぎない、素朴な味が美味しさの秘訣です。栗きんとんの変身スイーツにトッピングしても◎

子どもが喜ぶおせち3点セット:伊達巻

ミキサーで混ぜて、フライパンで焼くだけ!はんぺんを使うのでふわふわに仕上がります。子ども用に甘いのを1本、大人用は甘さ控えめ。どっちが綺麗に巻けたかな?なんて、親子で一緒に作るのが楽しい一品です。

ズボラおせちの極意その二:お正月以外は食べない

お寿司、ステーキ、ケーキなどなど、美味しいものがいつでも食べられる子どもたちにとって、おせちはあんまりごちそうって感じがないかもしれません。食べ物だけで”ごちそう感”を出すのって現代人にとっては難しいことです。でも年に一度のお料理なので、みんなに喜んで食べてもらいたいですよね。

そこで、我が家が実践しているのはお正月以外に作らないこと。この時期にしかお餅は買いません。たっぷりお出汁を使うのも正月くらいなんです。お餅もおせちも、もっと食べたいと思われるくらいの方が特別感が出るのでオススメです。

ズボラおせちの極意その三:”ごちそう感”は見た目で演出

おせちの中身だけでは、“ごちそう感”を出すのがどうしても難しい!そこで、こだわってみたいポイントは料理の中身じゃなくて盛り付けです。お皿や飾りをいつもと変えてみましょう。
お正月こそ手抜きでしょ!忙しい年末を楽しく乗り切るズボラおせちの作り方の画像2
元々おせちって、何を入れるか地域によって全然違うものなんです。定番の料理はあるものの、郷土料理や地域で採れる食べ物を入れることが多いみたい。山陰ではサメの刺身を、栃木では水ようかん、調べてみると面白い風習がたくさんあります。家族が食べたいものなら手作りでも市販でも何を入れても良いですよね。

お正月にしか使わない食器を揃えちゃおう

もはや全部市販品でも、重箱に詰めたら立派なごちそうです。買ってきて詰めるだけのお家も多いと思います。子どもたちが大きくなってしまうと、どうしても家族でおせちを囲むことって減ってしまうんです。いつもと違うぞっていうのを感じてもらうために、子どもが小さいうちから1つは買っておくといいかもしれません。

それか重箱がなくても、綺麗なお皿に盛り付ければ食卓がキュッと引き締まります。これもお正月以外では食べないルールを作っておくのと同じで、お正月にしか使わない食器を用意しておくことがポイントです。箸置きとか盃とか、買いそろえるのも楽しいですよ。

小さい飾りでも効き目はバツグン!

お正月こそ手抜きでしょ!忙しい年末を楽しく乗り切るズボラおせちの作り方の画像3余裕があれば取り入れたいのが飾りものです。シダやツバキの葉っぱなどで緑、南天や万両の実で赤、柚子で黄色を足してあげると、お料理が一気に華やかになります。葉っぱや赤い実はお正月シーズンになればどこのお花屋さんでも見かけますし、プラスチックの飾りなんかも売っています。

試してみてほしいのは、金粉です。お菓子コーナーなどに売っていて、値段は600円くらい。本当にちょっとだけあれば大丈夫なので、1度買ったら2~3年は使えます。黒豆やお酒にほんのちょっと乗せただけで全然印象が変わるんですよ!

あとはぜひ100円ショップを覗いてみてください。料理にかざれるような小さな扇子や玉飾りがついたピックなど可愛い飾りがたくさん売ってるんです!買いにいくのも楽しいし、出来た料理を詰めて飾り付けをするのはおままごとみたいで子どもは喜びます。まだ料理は任せられない小さな子でも、一緒に楽しくお手伝いしてもらいましょう。

まとめ:無理しないお正月で主婦もハッピーに!

元旦でも食べ物は売っているし外食もデリバリーもできるので、本当はおせちの準備なんてしなくても良いんです。でもやっぱり、少しでもお正月っぽい雰囲気があるだけで気持ちが切り替わりませんか?

ズボラおせちの極意

  1. 食べるものだけ楽しく作る
  2. お正月以外は食べない
  3. ”ごちそう感”は見た目で演出

子どももパパも巻きこんで、主婦の負担はなるべく少なく!市販品を買って詰めるにしても、家族で買うものを選んで子どもたちと一緒に詰めるだけで楽しさが全然違います。1人で頑張るのはもうやめちゃいましょう。

とはいえ、いつも頑張ってる主婦の方が急にお正月だけズボラに…というのは少しハードルが高いですよね。日頃からラクできる所はラクをして、いつもゴキゲンなズボラ主婦になれれば結果的にお正月も休めるようになるのではないでしょうか。全日本ズボラ主婦連盟の公式サイトでは、がんばりすぎない愛され主婦のためのアイデアをたっぷりご紹介しています。誰でも無料なので、ぜひこちらもチェックしてみてください。

あな吉さんの家事をやめても愛されるズボラ主婦革命

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浅倉ユキ(あな吉)(著)