この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ これで、子どもの未来が輝く

  • 明橋大二(著)

定価 ¥1,320 税込

内容紹介

子どもを守ろうとするなら、まず、お母さんを支えなければなりません

子どもたちのさまざまな問題の解決を、「母親のサポート」「子育て支援」という視点から分析します。

著者の明橋大二氏は、次のように訴えています。

今日、子どもが何か事を起こすと、子どもの次に責められるのは、親、特に母親です。いわく、「親が悪い」「甘やかしすぎたからだ」「ちゃんとしつけをしてないからだ」「過保護だから」……。それも、事情をよく知らない人たちが、想像で勝手なことを言っています。それが、母親をどれだけ傷つけ、不安にしているかも知らずに……。(中略)
子どもを守ろうとするなら、まず、それを支えているお母さんを守らねばなりません。
ところが実際には、子どもを守るため、と言いながら、お母さんを攻撃していることが少なくありません。それでは、結局、子どもも倒れてしまいます。(「はじめに」より)

少子化や、男女共同参画の課題にも一石を投じた書
本書には、父親・祖父母の重要な役割を説くだけでなく、保育園・幼稚園・学校・相談機関・地域社会と母親の関係を見直し、具体的な解決策が明示されています。
また、スクールカウンセラー、精神科医として、よく受ける相談を、Q&Aの形で分かりやすく掲載しました。

執筆者プロフィール

書籍の感想

  1. 男性(パパ)からの声 -この子はこの子でいいんだ

    今まで、子育ての本は、たくさんありましたが、どうして母親を支えてくれる本がないのかと、いつも思っていました。母親の心が晴れていなければ、子供の心も決して晴れないと思います。 (新潟県 36歳・女性)   私が厚生労働大臣だったら、母子手帳とともに、この本を母親全員に配布します。 (兵庫県 44歳・男性)   私の妻も、今、子育てのなか、本当によく頑張っているなと、改めて思いました。私にできること、せめて妻の話をもう少しよく聞いてやりたいと思います。 (埼玉県 36歳・男性)   私ども書店人が、この作品を1人でも多くの読者にアピールすることにより、お母さん達への理解が深まり、ひいては社会的にお母さん達をとり巻く環境の改善に結び付けることができれば、私たちも社会的役割の一端を担うことができると思います。 (奈良県 男性)   読んでいるうちに、泣けて泣けて涙が止まりませんでした。今まで、こんな ふうに考えられる人に出会ったことがありませんでした。 「あなたが悪い」「親が悪い」と言われ続け、どうにもやるせない気持ちで暮らしていました。 私は私でいいんですね。私を認めてくれる人がいれば、私も子供を認められるような気がしてきました。ありがとうございました。 (岐阜県 39歳・女性)

    2015.05.21

  2. 私の心を理解してくれているかのような本だった – この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ

    育児について、特に子どもが問題行動をおこした場合について書いてある本の多くは、「お母さん、もっとこうしてください」「つらいけど無理して明るくふるまってください」みたいなものが多くて、読み終わった後に、まだがんばらなければいけないのかと、ゆううつになったりします。そんな私の心を理解してくれているかのような本だったので、とてもうれしく思いました。 (愛知県 35歳・女性)   この本を読んで、何事にも少しずつプラス思考の考えが持てるようになりました。そして、誰が何を言おうとも「私は私。この子はこの子」でいいんだと思えるようになりました。 今の私に「こうして下さい」「もっとこうしましょう!」と言われてもまず無理です。それどころか自分を責めて、責めて、それがストレスになって今の自分がなくなってしまいそうになります。ほんとに楽になり、元気がもらえました。1人でも多くの、子育て中のお母さんに、この本を読んでもらいたいと思います。 (鳥取県 36歳・女性)   母親の気持ちをこんなに理解してくれる本に出会えたのは初めてでした。今の世の中、本当に頑張っている母は多いはずです。それなのに、頑張れ!頑張れ!ばかり……。「これ以上、どう頑張ればいいの」と追いつめられている人が、たくさんいるはずです。 (東京都 44歳・女性)   子どもが問題を起こした時、にいつも母親の育て方が批判されます。批判、批評する人は、いっぱいいますが、一緒に考えてくれる人はなかなかいません。この本を読んで、そんな母親のことを本当に考えてくれていることを強く感じました。 (岐阜県 50歳・女性)   もっと早く出会っていたら、落ち込みも少なかったのではないかと思うくらい、母親のことを分かってくれる内容でした。 分かってくれる人がいるだけで、どれだけいやされるか分かりません。「がんばったね」の一言が涙が出るくらいうれしいものです。この本を手にすれば、疲れているお母さんも元気が出ると思います。 (愛知県 44歳・女性)

    2012.01.27

  3. 読めば読むほどうれしくなる – この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ

    こんなに、主婦で母親である者の気持ちを分かってくれる本は、今まで、ありませんでした。読めば読むほどうれしくなり、こんなふうに分かってくれる第三者がいることを初めて知りました。 この1冊そのものが、私の悩み、私の気持ち、私の不安、私のつらさ……だと思いました。主人も読んでくれました。だから、それだけで本当にうれしかったです。 (福岡県 34歳・女性)   今まで、きれいごとを並べたような本がほとんどでした。その家その家で、子も違えば親も、環境も違います。一概に「仕事をしていたら子供がかわいそう」「今は働く時期でない」「普通は……」ときれいごとですまされ、いつも親の私たちを否定するようなことを言われ、日々が苦痛でした。 でもこの本は、自分を認めてくれ、自信を持たせてくれる1冊でした。こんな本を待ってました。もっと早く出会いたかったです。 (静岡県 41歳・女性)   本当に「あ~、この本はすごい」と思った。まさにその通り、元気が出て来ました。誰にも分かってもらえない母親としての気持ちを、この先生だけは分かってくれた。子育てで戸惑っているお母さん達には、ぜひ読んでもらいたい。そして、少しでも元気を取り戻してもらいたいです。 (茨城県 主婦)   専業主婦になり、2人の子供を育てています。 単調な毎日、思い通りにならない子供達、どうしたらいいの?とイライラし、ストレスを抱え、不安定な心理状態でした。この本を新聞で知り、一気に読みました。 「専業主婦だからといって、楽だとか、遊んでいるとか思うのはとんでもない」という部分は、今の私が心の中で感じ、誰かに言いたかったこと、そのものズバリだと気づきました。「専業主婦」という立場に負い目を感じていましたが、この言葉で心が、ふっと軽くなりました。 (愛知県 31歳・女性)   思春期の子供と向き合い、お互い傷つけ、傷つけられて悩んで苦しんでいました。子供の気持ちを知りたい、理解したいと思いながら、何もできずにいる自分でした。親として自信を失いかけていました。 でも、この本を読むと希望がわいてきます。本屋へ行きパラパラとめくっていたら、自分の悩みと一緒の内容が書いてあり、もう飛びつきました。どうすればいいかなど、具体的に書いてあり、とても参考になり、なんか気持ちが楽になりました。 (岩手県 52歳・女性)

    2012.01.27

  4. 「母親」の立場を受け入れ、支えてくれる本 – この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ

    こんなにも、私たち「母親」の立場を受け入れ、支えてくれる本は他にないと思います。 どんな励ましの言葉より、私たち「母親」の、日々のしんどさ、悩みなどを、責めることなく受け入れてもらったような気がして、心強く思いました。 (大阪府 42歳・女性)   読んでいるうちに、泣けて泣けて涙が止まりませんでした。今まで、こんな ふうに考えられる人に出会ったことがありませんでした。 「あなたが悪い」「親が悪い」と言われ続け、どうにもやるせない気持ちで暮らしていました。 私は私でいいんですね。 私を認めてくれる人がいれば、私も子供を認められるような気がしてきました。 ありがとうございました。 (岐阜県 39歳・女性)   読んでいると、「あー、私の気持ち、分かってくれる人、いるんだぁ」とか、 「そうそう、そういうことなんだよ」と共感してもらえて、スッキリです。 読書をすると、どうしても眠くなってしまう私には、この字の大きさ、行間など、色も含め、とても読みやすかったです。 (長野県 32歳・女性)   優しく温かい筆致に大変感銘を受けました。 世の母親は皆こういう言葉を待っていたのではないでしょうか。 ともすれば「~すべき」調の多い子育て本でかえって自信を失うこともあるので、この本は本当に救いになりました。 (和歌山県 47歳・女性)   子育てをしている母親は、できる限りがんばっていると思う。それなのにあれも、これもと言われ、自分はダメ親なのかと心配することが多い。 この本で気持ちが楽になった。 がんばっている母親をもっと応援してほしい!! (神奈川県 37歳・女性)

    2012.01.27

  5. 質の高い教育書 – この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ

    教育書は職業柄よく購入します。本書はその中でも、体験に裏付けされた非常に質の高い内容であると思います。 (山形県 51歳・教員)   読んでいるうちに気分がすごく楽になっていく自分が分かりました。私は、この本のおかげで「笑顔のお母さん」に戻ったような気がします。 (兵庫県 39歳・女性)   今まで多くの方々が子育て論、母について……を本などで語ってきましたがこの本ほど、ツボを的確にとらえ、また子供でも読めるほど丁寧で分かりやすい言葉で語られているものには、出会ったことがありません。 真の優しさが伝わってきて、心のしこりもスーと溶けていく、ステキな本と思いました。 (神奈川県 39歳・女性)   実例をあげての内容だったので、共感するところが多く、「そうそう! 先生、わかってくれてるジャン!」と思え、一気に読むことができた。 (静岡県 43歳・女性)   子育てに関する本を、たくさん読んできましたが、こんなにも母親のことを考え、いたわり、気持ちをくんでくれた本に、めぐり会ったことがありません。 今までずっと心にとどめていたこと、我慢していたことが、洗い流される思いでした。涙さえも出てきました。 しかし、こういったことを、どれだけの人が理解し、思い直してくれるのかと思うと胸が痛みます。母親以外の方々にも、ぜひ読んでほしいと思いました。 (北海道 32歳・女性)

    2012.01.23

目次

はじめに

──今、最も必要なことは、子育てに奮闘するお母さんを認め、みんなで守り、サポートしていくことです

  1. お母さん、ありがとう
    お母さんがいたからここまでこれた。生まれてきたことの意味、お母さんの大きな愛に気づいた
  2. 家庭の教育力は、本当に低下しているのか?
    むしろ、親が一所懸命、子どもをしつけようとしたことが、逆効果になっているケースが増えている
  3. 母親の愛情不足が原因か?
    「もっと愛情をかけてください」というような、あいまいなアドバイスはしないほうがよい
  4. 母親が子どもの病気をつくるのか?
    「母親が子どもの病気をつくっているんですよ」という言い方は、二重の意味で間違っています
  5. お母さんが働くことは、子どもにとって、プラス? マイナス?
    外野席の声に惑わされず、自分の気持ちで決めていいのです
  6. 母親に自宅療養はない──本当の男女共同参画社会とは
    仕事、家事、育児に頑張っているお母さんの負担を、周りの人は、改めて考えてみる必要があります
  7. 今からでもできる、お父さんの子育て
    まずは、お母さんの育児の悩みに耳を傾けることから
  8. おじいさん、おばあさんからのサポート
    「おまえも、大変だな。身体に気をつけろよ」と、まず今のつらさを分かってやってください
  9. 新旧の価値観が、家族内に同居している時代
    いっそ外国の人と暮らしているようなもんだと考えてみよう
  10. 保育園、幼稚園、学校の先生たちからのサポート
    「先生」という立場にとらわれず、「同じような子を持つ親だったら」という気持ちで
    接してみる
  11. 相談機関でのサポート
    母親を「指導」してはいけない
  12. 地域の人たちからのサポート
    周囲の温かい眼差しと理解が、子どもと親を、どれだけ支えてくれるか分かりません
  13. 母親同士のサポート
    新しい「井戸端会議」を作る試みが始まっています。それは、時に、専門家のカウンセリングも及ばない人を元気にする力を持つことがあります
  14. 自分自身からのサポート
    最終的には、周囲の人が理解しようとしまいと、私は私でいいんだ、この子はこの子でいいんだ、と思えることが必要になります
  15. 子ども虐待の現場から
    どんな母親でも「心理的、社会的な孤立」「実家との不仲」「育児知識の不足」……などといった要因が重なり、追い詰められれば、子ども虐待につながることがあるのです

 

明橋先生の講演会より

相手を肯定する言葉のつくりかた

 

Q&Aコーナー

Q1 子どもを、ついつい、せかしてしまいます。

Q2 夫は、家のことを、私に任せっ切りにしています。

Q3 孫のことが心配です。母親が叱ってばかりいます。

Q4 今の親は、子どもにかまいすぎているのではないでしょうか。

Q5 子育ての本を、夫にも読んでほしいのですが……。

Q6 最近の若いもんは、なっていないのではないでしょうか。

Q7 19歳で子どもを生みましたが、母親になる自信がありません。

Q8 どうすれば、子育てに自信を持てるでしょうか。

Q9 子どもが、夜泣きをして、寝ついてくれません。

Q10 家庭での子どものしつけが、最近、なされていないのではないでしょうか。

Q11 子どもの相手をしていると、カッとなってキレてしまいます……。

Q12 子どもがかわいく思えず、ついつい叩いてしまいます。

Q13 子どもを叩いてしまうお母さんに、保健師として、どう話すべきでしょうか。

Q14 境界線を引くと、孤立してしまうのではないでしょうか。

Q15 専業主婦の妻が「疲れた」と言うのは、理解できません。

Q16 女性として、結婚も出産もしない生き方を、親が理解してくれません。

Q17 子どもを、どうしても愛することができません。

Q18 子どもが学校へ行かなくなりました。本人を受け容れるしかないのでしょうか。