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「手が6本ほしい…!」多忙なフリーランス・ママのリアルな子育て奮闘記

家事や仕事に追われる、忙しいママが増えています。

そんな中で子どもが甘えてきても、それをすべて受け止めるのは難しいですよね……。

そこで今回は、1万年堂出版を支える3人のママにインタビュー!

1人目は、フリーランスとして働いているゆいママ。
年子で甘えん坊な娘さんをもつ多忙なママは、子どもの甘えにどう対応しているのでしょうか。

また記事の最後には、忙しくて子どもの甘えに応えられない親御さんでもできる、正しい対応法を明橋大二先生にお聞きしています!ぜひ実践してみてくださいね。

ゆいママの紹介

「手が6本ほしい…!」多忙なフリーランス・ママのリアルな子育て奮闘記の画像1

「母親失格」失敗の連続だったママ3年目

――ゆいママは子どもの甘えに応えられなくて、悩んだことはありますか?

ゆいママ:母親になって今年で5年目なんですが、3年目のときは子どもの甘えに応えることよりも、自分のメンタルを守ることに必死でした。

正直子どもに対して、甘えに応えられなくて申し訳ない、という気持ちを持つ余裕すらなかったです。

そのころは、子どもを怒鳴りつけてしまうこともあったし、その怒鳴りつけたことに対して母親失格だなと思って、泣くこともありました。

――そうだったんですね……。ママとしての経験値が上がったことによって、少しずつ子どもの甘えにも応えられるようになったということですか?

ゆいママ:そうですね。4年目、5年目と、母親としてのレベルが少しずつ上がっていって、子どもの気持ちにまで気が回るようになりました。

だからこそ、母親歴の長さは心の余裕に関係すると思いますね。

新米ママさんは、そういうふうに自分や子どもと闘っているんだと思います。

――そうですよね。ゆいママはそういうとき、どんな方法で自分のメンタルを保っていたんですか?

ゆいママ:1番は主人に話すことでしたね。

忙しいとは思うけど、やっぱり話を聞いてほしかったので、泣きながら電話したこともありました。

主人はそれで、「連絡してくるな」と言ってくるような人ではないので、迷惑をかけるとわかっていても、しんどいときは仕方なかったです(笑)

頑張りをいつも認めてくれたパパ

――とても優しい旦那さんですね。旦那さんに言われて嬉しかった言葉はありますか?

ゆいママ:「すごく頑張っているのは知ってるよ。わかってるよ。」と認めてくれる言葉を、何度も伝えてくれたのが嬉しかったです。

ただ、泣き崩れるまで我慢して、爆発してから主人に電話してしまっていたので、私自身のSOSの出し方は良くなかったなと反省しています。

――認めてくれる言葉を沢山かけてくれるのは、救われた気持ちになりますよね。最近は旦那さんと、どのように子育てと向き合っていますか?

ゆいママ:最近は結構打算的になっていて、 例えば火曜日と木曜日のお迎えは必ず主人に行ってもらう。行けないときは別日に代わりに行ってもらう。

あとは、私がミーティングで子どもを見れないときは、 別の日に代わりに私が見たりとか。
そういうふうに、トレードオフでやっています。

今は、旦那さんも協力的な人が多いと思うので、ヒステリックになってギャーギャー言うよりは、打算的に言われた方が旦那さん的にも助かると思うんです。

――たしかに、おっしゃるとおりですね。子育ても、ビジネスライクのほうが上手くいくのかもしれません!

手が6本あれば、子どもの甘えに応えられるのに

「手が6本ほしい…!」多忙なフリーランス・ママのリアルな子育て奮闘記の画像2

――今、ゆいママは仕事や育児、家事に追われてとても忙しいと思うのですが、そんな忙しいタイミングでお子さんが甘えてきたらどう思いますか?

ゆいママ:手が6本あったらいいのにと思いますね(笑)

――手が6本ですか!?(笑)

ゆいママ:はい。本当に手が足りなくて。

料理とかしてるときに限って、下の子が「抱っこして〜」って甘えてくるんです。
同時に上の子が、「水ちょうだい」とか「一緒にトイレ行こう」とか言ってくるんですよね。

なので、手が6本あったら2人の甘えに応えられるのになと思います。

――年子だと、お子さんが2人とも甘えてくることがあって大変ですよね……。

ゆいママ:そうなんです。下の子がすーっと私の腕の間に入ってきたと思ったら、 上の子も背中に抱きついてくるんですよ。

前と後ろに子どもがいて、2人とも甘えてくることは日常茶飯事になっています。

――とても可愛らしい光景ですね。でも、忙しくてすぐに甘えに応えられないこともあると思います。そんなときはどうしていますか?

ゆいママ:1回ぎゅっと抱きしめてあげると、落ち着くこともあるんですが、どうしても構えないときは共感してあげるしかないですね。

「寂しいんだね」「抱っこしてほしいんだね」と共感した上で、「ごめんね。今はできないんだ」と謝ったり、「じゃあ、これが終わったら抱っこしてあげるね〜」って約束だけして、その場は乗り切ります。

子どもとは24時間団体行動

――やはり、共感してあげるのは大切ですよね。それでも、お子さんがどうしても甘えたくて、泣いてしまうことはありませんか?

ゆいママ:ありますね。特に下の子は、「とにかく今かまってほしい!」、「言うことを聞いてほしい!」という気持ちが強いです。

なので、甘えにすぐ応えてあげないと、泣きながら叩いてきて困ることもあります。

逆に上の子は、聞き分けが良すぎて少し心配していて……。
「この時間になったら遊ぼうね」と言うと「わかった」と言って、しぶしぶ YouTubeを見て時間を潰しているんです。

それで、上の子には我慢させることが多くて、少しかわいそうなことをしたな、と反省します。

だからこそ、2人の甘えに平等に応えてあげるためには、常に団体行動が必要です(笑)

1人が「トイレに行きたい!」と言ったら3人でトイレに行って、お風呂に入ることになれば3人で入って、「ママと一緒に寝たい!」と言われたら3人で寝て……。

24時間、団体行動ですね。
「手が6本ほしい…!」多忙なフリーランス・ママのリアルな子育て奮闘記の画像3

――2人のお子さんの甘えに平等に応えてあげたい、という気持ちから団体行動をしているというのは、本当に優しいママなんだなと感じました。ゆいママ、ありがとうございました!

***

ゆいママも言っていたように、忙しいときは子どもの甘えに、すぐ応えるのは難しいですよね……。

では、そんなときはどう対応したらいいのでしょうか?

明橋大二先生に聞いてみました!

年齢別に違う!子どもの甘えへの対応法

やはりこたえられないときはあると思いますが、年齢によって対応は異なります。

たとえば、赤ちゃんが、お母さんが別の部屋に行っている間に目を覚まして、お母さんがいないことに気がついて泣きます。

赤ちゃんにとっては、それはものすごい恐怖ですので、そのような場合はすぐに行ったほうがいいです。

お母さんが目の前にいなくても、この世からいなくなったわけではなく、存在するのだということ(これを対象恒常性といいます)を、2〜3歳にかけて少しずつ学んでいきます。

しかし、0歳児にとっては、お母さんが目の前にいないと、この世から消滅したことになってしまい、ものすごく不安に感じるのです。

実はすごい「いないいないばあ」の効果

「いないいないばあ」という遊びがありますが、赤ちゃんはこの遊びを通じて、お母さんの顔が見られないからといって、決してこの世から消滅したわけでなく、ちゃんとまた現れるのだということを学んでいく、といわれています。

精神分析では、「いないいないばあ」にはすごく大きな意味があるといわれているのです。

ですから、ある程度、年齢がいけば、少し待つということができます。

ですが、自分は大事じゃないから、自分のことはどうでもいいから相手をしてくれないのだと思ってしまう子もいます。

そういうときに大切なのは、ちゃんと事情や気持ちを言葉で伝える、ということです。

「今はどうしてもできないの、後で行くからね」「お母さんも相手したいんだけれど、今はちょっとできないの」などと子どもに伝えると安心すると思います。

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0~3歳の これで安心 子育てハッピーアドバイス

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明橋大二(著) 太田知子(イラスト)

やはり、ゆいママのように、子どもにちゃんとできない事情を伝えることが大切なのですね。

明橋先生ありがとうございました!

次回の記事では、子育てハッピーアドバイスのInstagramを作成しているママにインタビュー。

保育園に行きたくない子どもを、あの手この手で行かせたママの奮闘記をお聞きします。

お楽しみに!