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「HSPは“ギフト”なんです」HSPカウンセラーが語る、幸せを運ぶ敏感さとは

HSP・HSCカウンセラーであり、三姉妹の母でもある池堂邦枝さん。ご自身がHSPだと知ったのは、子育てに悩んでいた頃のことでした。

今回の記事では、HSPの気質を活かしてお仕事をされる池堂さんに、「HSPで良かったこと」をお聞きします。

インタビューで飛び出したポジティブな言葉の数々は、敏感な自分に長年向き合ってきた池堂さんだからこそ。HSPの捉え方が、少し変わってくるかもしれません。
(1万年堂ライフ編集部)

インタビューのお相手

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池堂邦枝さん
大阪府在住の看護師。2018年からHSP・HSCカウンセラーとして活動。夫婦のどちらもHSPで、娘3人は全員、個性にあふれたHSC。

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幸せを運ぶ、敏感な味覚

――HSPは刺激に敏感なぶん、どうしても人より苦労が多いと思います。一方で、敏感ゆえに感じられる幸せや喜びも多いのではないでしょうか?

池堂邦枝さん(以下、池堂):HSPあるあるだとは思うんですけど、五感が鋭いので、どんなことでも人の何倍も感動できるんですよね。

朝焼けや夕焼けを見たとき、小鳥のさえずりを聞いたとき、四季の匂いに触れたとき。とにかく自然の中にいるだけで、感情があふれてくるというか。

――どの感覚が敏感なのか、同じHSPでも様々なようで、とても興味深いです。

池堂:私はどれも敏感なんですけど、味覚はかなり敏感です。食べものや飲みものは、人の何倍も美味しいと感じている気がします。

昔からなんでも「美味しい、美味しい」って食べるのを、友達に笑われていたんです。でも大げさに言っている訳じゃなくて、心の底から感動してるんですよね。今は、ご飯の時間が本当に幸せ。

HSPは偏食?

――今は、というと?

池堂:子どもの頃はまずいって感じることの方が多くて、給食はほとんど食べられなかったんです。私、パンと牛乳だけで大きくなったんですよ(笑)。
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給食のおばちゃんには申し訳ないんですけど、おかずは全部まずく感じてしまって……。匂いだけでもダメでした。

――では、食事に幸せを感じるようになったのは、HSPを知ってからなのでしょうか?

池堂:HSPを知ってからというより、大人になってからですかね。自分が美味しいと感じるものだけを選べるし、料理の味付けも自由ですし。
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――ちなみに、お好きな食べ物はなんですか?

池堂:モスバーガーのチキンバーガーが大好きです! 子どもの時からずっと食べてます(笑)。好きなものなら全然飽きないので、これもまた偏食なのかもしれませんね。

HSPのニガテは、ただの好き嫌いじゃない

池堂:HSPの苦手・嫌いは気質から来るものだから、無理に食べることないと思うんですよ。

私もHSPを知る前は、「子どもには野菜を食べさせなきゃ」って必死でした。小さな頃から食べさせれば、好き嫌いが減るんじゃないかと思って。

――お子さんの好き嫌いで悩んでいる親御さんは多いと思います。

池堂:でも、そのやり方は違うんですよね。

「自分も嫌だったやん」
HSPを知ったときに、ようやく気付きました。

大人になったら好みが変わるかもしれないし、食べなきゃいけないときが来たら食べるだろうと思って、無理に食べさせないようになったんです。食卓は楽しい方がいいなって。
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――子どもへの共感ですね!

池堂:食べ物のことで注意しなくなってからは、子どもだけじゃなくて、自分もすごく楽になりました。長女は相変わらず野菜ギライですけどね(笑)。

HSPは5人に1人が貰える「ギフト」

――池堂さんは、現在HSP・HSCカウンセラーとしてご活躍されています。共感力が高いHSPの方には、向いているお仕事なのでは?

池堂:それほど努力をしなくても、自然と共感できるというのはありますね。喋り方や雰囲気で、目の前の人が何を感じているのか何となくわかるんです。それに合わせて私が経験してきたことをお伝えして、少しでも心地良い時間を過ごせるようにお話していく。

――才能を感じます……。

池堂:ありがとうございます。ただクライアントさんの感じている悩みが自分の中にも経験としてあるから、自分のことのようにわかるだけだと思います。

――池堂さんのブログ「十人十色自分色」でも、「心がラクになりました」というコメントをよく見かけますよね。

池堂:ブログを見つけてくださって、読んでくださって、HSPの概念に繋がってくださったっていうのが、何より嬉しい瞬間です。コメントしてくれる人は、私が最初に感じたときと同じくらいの衝撃を感じてくれたのだと思います。「私だけじゃなかったんだ!」みたいな。

――池堂さんは、HSPの気質をかなり前向きに捉えていらっしゃいますよね。より勇気が貰えるというか。

池堂:敏感さって、自分が望んで得られるものではないじゃないですか。強く共感できることは、ギフトだなって思っています。

――とても素敵な言葉です。

池堂:たしかに、HSPを知るまではしんどかったです。色んなことが聞こえるし、色んなことが気になるし、すごく疲れる。でも、この敏感さがあるから、人よりも楽しかったり、味わえたり、幸せを感じたりできるんですよね。

――見方次第でネガティブにもポジティブにもなれる。

池堂:私は、HSPに生まれて良かったです。だって、5人に1人しか貰えない物を頂けたんですから。

最終目標は、カウンセラーの仕事がいらなくなること

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――どうしたら、池堂さんのようにポジティブなHSPになれるのでしょうか?

池堂:いやいや、私もすぐネガティブな感情に引っ張られるんですよ。

そういう時って、自分に合った環境に身を置けていないんだと思うんですよね。自分にとって心地よいことを探して、辛い刺激は避ける……そうすればきっと「HSPはギフトだ」と、思えるのではないでしょうか。

――我慢してしまっているということですか?

池堂:無意識でも、我慢していると思います。仕事とか外にいる時とか、我慢しなくちゃいけない場面はあると思うし、HSPだからといって、なんでも好き勝手にできる訳じゃないですけど、気分転換が上手にできたら、しんどいことも受け入れられると思うんですよね。「これが終われば、ご褒美が待ってるぞ」って、日頃から自分を喜ばせる方法を知っている人は、HSPを楽しめると思います。

――疲れをどう回復していくかが大切なんですね。

池堂:カウンセリングに来てくださるのは、やっぱり何かしんどいことがあって、「話を聞いてほしい」って思った人です。でも、その方の周りに気持ちを受け止めてくれる人がいれば、お金も時間も使って私の所に足を運ばなくて済むわけなんですよ。

――家族や友達に理解してくれる人がいれば、いちばん良いですよね。

池堂:そうそう。受け止めてくれる人が身近にいれば、HSPカウンセラーなんて仕事はいらないんです。HSP・HSCの概念がもっともっと多くの人に広まって、誰にも否定されない世の中に変わっていくことが、私の夢ですね。

***

HSPの気質を持つのは、5人に1人。
これをどのように捉えるかによって、日々の生活が一気に豊かなものに変わっていくのではないでしょうか。自分にとっての幸せや喜びを、暮らしの中で拾い上げることが、HSPとして生きていく上での潤滑剤となることでしょう。

「HSPのひろば」では、1万年堂ライフの読者の皆さまから「HSPで良かったこと」を募集しました! こちらも素敵な回答が集まっているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

次回はシリーズ最終回。まさかの恋バナ!?
「HSPの恋愛」について、引き続き池堂さんからお話を伺います。
前回のインタビューはこちらから

池堂邦枝さん
大阪在住。看護師、認定子育てハッピーアドバイザー。HSP・HSCカウンセラー。HSPの概念を知り、生きづらさや育てにくさが緩和した経験から、2018年よりHSP・HSCを対象にセミナー、カウンセリングを始める。セミナー参加者で作るコミュニティ「☆ナニワ HSP会☆」では定期茶話会を主催。ブログ「十人十色自分色」ではHSPの視点から記事を発信している。

HSCの子育てハッピーアドバイス

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明橋大二(著) 太田知子(イラスト)