何を言っても動かない……💦 そのとき親はどうすればいい?
今回は「意欲」についてのご質問です。
「子どもが、勉強に意欲を持って取り組まなくて……」という声はよく聞きます。
一般的に言って、小学生くらいですと、勉強に意欲を持って取り組む子どもの方が少ないでしょう。
ですが勉強だけでなく、友達と遊ぶことや、休日に出かけること、全てに対して無気力な様子だと、親としては、心配ですね。
親が何度言っても、ダラダラとゲームをしたり、寝転んでボーっとテレビを見ていたりと、何に対しても意欲的に取り組むことがない場合、どのように子どもに関わっていけばよいか、そのヒントを共有していきたいと思います。
【質問】無気力な子を意欲的にするには?
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何を言っても、意欲を持って取り組むことなく、無気力な様子。どのように接すれば意欲的になるのでしょうか?
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【回答】やる気がないのではなく、「まだ見つかっていない」だけ
まずは、子ども自身、まだ本当に興味あるものに出会っていないのかもしれません。
できるだけ、視野が広がるよう、いろいろな体験の機会を作りましょう。
一緒に山や海、川に出かけたり、動物園や図書館、博物館などに足を運ぶのも良いと思います。
目的地に着くまでに、いろいろな乗り物で移動し、街中を歩き、その途中、建物や自然も目に入るでしょう。
また天候や服装を気にかけることもあるでしょう。そこで、心揺さぶられるものに遭遇するかもしれません。

小さな「気になる」を広げる声かけを
また、少しでも関心を持っていそうなことは、そこから話題を掘り下げ、疑問を投げかけたりしてみましょう。
そして、それらの知識を習得したり、学びを深めた後に待っている楽しみが想像できる言葉をかけるのもよいでしょう。
海で「もっと泳げると楽しいだろうね」
空を見て「飛行機って、どうして飛んでいるんだろう? 飛行機を造るってスゴイよね」
食事をして「このハンバーグ美味しいね。この味が家で作れたら嬉しいね」
何でもいいと思います。そのちょっとした言葉から、子どもの関心が膨らむかもしれません。
本当の原因は、別のところにあるかもしれません
それでも、相変わらず無気力な様子が続くのでしたら、違う観点から考えてみましょう。
嫌いなことに対しては意欲的になれなくても、好きなことや遊びには夢中になる子どもは多いです。
全てにおいて、積極的に取り組めないのでしたら、何か別の原因があるのかもしれません。
例えば、友達とトラブルがあった、先生に怒られた。
あるいは、勉強が分からない、体調が悪いなど、多方面から考えてみる必要があります。
以前、同じようなご質問を頂いたとき、子どもの視力が落ちて、黒板の文字が見えづらくなり、授業にどんどんついていけなくなり、意欲的に取り組めない、ということがありました。
周りが見えづらくなると、道を歩くのも、友達と遊ぶのにも不安になり、無気力な毎日になっていったのでしょう。
このように、思いもよらないところに原因が潜んでいる場合もあります。
良かれと思った期待が、負担になることも
また、親は、子どもに対して、過度な期待をしていないか、振り返ってみましょう。
親の期待値が高く、子どもには負担になっている場合もあります。
子どもに「勉強しなさい」と言ったら、「今、しようと思っていたのに、言われたからする気がなくなった~」という会話、親御さんなら、一度は経験があるのではないでしょうか。
他に、「お姉ちゃんは、何も言わなくても勉強をしていたわ」と、きょうだいや友達と比べる発言も、やる気をなくさせるでしょう。
子どもだけでなく、大人もそうですが、人と比べられたり、指示や命令をされると、やる気が失せるものです。

その子のペースを信じて見守る
「もっと意欲的に!」という親の望みや、イライラした気持ちが子どもに伝わると、子どもはそれを敏感にキャッチし、「もっと頑張らなければ」と思うでしょう。
するとそれは、焦りや負担になり、無気力を引き出す場合があります。
また、もうひとつ別の視点として、何かを深く考え込む時期なのかもしれません。
もしかすると、精神的に大きな成長を迎える前ぶれということも有り得るでしょう。
親は、「これがこの子のペース」「あなたはあなたのままでいい」とおおらかな気持ちで子どもを見守りましょう。
編集部より
「どうして、この子はやる気が出ないのだろう……」
そう悩むとき、私たちは子どもの行動を変えようとしてしまいがちです。
けれど、子どもの無気力の背景には、まだ出会えていない興味や、不安、思いがけない原因が隠れていることもあります。
大切なのは、「やる気を引き出すこと」よりも、その子の気持ちに目を向け、受け止めていくこと。
そんな関わり方のヒントを、やさしく教えてくれるのが、田宮由美先生の『比べない子育て』です。
つい比べてしまいそうなとき。「もっと頑張ってほしい」と思うとき。
親としての視点をそっと整えてくれる一冊です。ぜひお手に取ってみてください✨