最高の学習効果をもたらす親のあり方 #20

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「学校に行きたくない」子への接し方|親がかけるべき言葉とは

「勉強にやる気が出なくて、学校の授業についていくだけでも心配……。うちの子、大丈夫かな?」

6月18日、境界知能HSCのお子さんを持つ親御さんを対象に、オンラインセミナー「育てにくい子がみるみる勉強にハマる!マル秘学習法」が開催されました。

講師は、『子どもを伸ばす母親力の磨き方』の著者、阿部順子先生です。個別指導塾「阿部教育研究所」では、勉強がニガテな子や、やる気のない子など、さまざまなお子さんの指導に長年努めています。

前回に引き続き、セミナー参加者の方から寄せられた質問を阿部先生にお答えいただきました!今回のテーマは、子どもが「学校に行きたくない」と言った時の対処法です。
(1万年堂ライフ編集部)
前回の記事・ゲームに関する質問はこちらから

【質問】学校に行きたくない子ども、どう対応する?

子どもが「学校に行きたくない」と言ったら、どのような対応をするのが良いのでしょうか?

【答え】落ち着いて話を聞き、原因に合わせて慎重に判断しましょう

親がパニックになることを想定して、本音を言えないお子さんがほとんどかと思います。HSCのお子さんは特にその傾向が強く、ずっと我慢したまま生きづらさを感じている子もいます。ですので、お子さんが「学校に行きたくないこと」を親に言えるのは、子育てがうまくいっている証です。

たいてい、「行きたくない」と言ってくるのは登校の直前です。親も仕事の準備や家事で忙しくしている朝は、どう答えたらよいか余計にわからなくなると思います。

対処の仕方はお子さんの状況によってそれぞれですが、どのような場合でも、落ち着いて話を聞くことが1番大切です。そうするためにも、お子さんが学校に行き渋った時に、どのように対応するかを、事前に考えておきましょう。災害時に備えておくのと一緒です。備えておけば、いざという時に落ち着いた対処ができます。

勉強の悩み、運動の得意不得意、先生やお友達との人間関係、子どもたちは学校生活を通して、様々な壁にぶつかりながら成長しています。長い学校生活で、行きたくない時がない方が珍しいのではないでしょうか。そのように捉えるだけでも、子どもに対する気持ちや風当たりは変わってくると思います。

「学校へ行かせなければならない」という気持ちが強いと、親も子どもも苦しくなってしまうので、どうぞ、柔軟な気持ちで対処に当たってください。

「学校に行きたくない」子への接し方|親がかけるべき言葉とはの画像1

我が家のことをお話ししますと、現在小学5年生になる三男が一時不登校になりました。信頼していた担任の先生が今年の1月に産休となり、代替えでいらっしゃった先生とは馬が合わなかったようです。

友達が多く、家の都合でも休みたがらなかった息子が初めて「行きたくない」と言ったので、2か月間休ませました。学年が上がり、担任の先生が変わった4月からはまた元気に登校しています。

休んだ2か月間、私が時間を取れる時は、国語・理科・社会の教科書を一緒に読み、1人の時は漢字・計算ドリルをやっていました。

学校に行かせるか休ませるかについては、内容によって休ませた方がいい時とそうでない時があるので、慎重にご判断ください。「阿部教育研究所」では、現在不登校の相談も行っておりますが、ひとりひとり原因も対処の仕方も違います。

息子の場合、担任が変われば登校できるだろうということ、学年が上がるまでの期間が2か月と短かったこと、この2点を踏まえて、学校を休ませる判断をしました。

特定の友達との仲違いなど、一時的なトラブルが原因であれば、休ませてもいいと思います。けれども、コミュニケーションが苦手で、クラス全体を通した人間関係が原因となっている場合は、不登校が長期化する可能性が高いです。学校の先生に相談し、クラスメイトや先生の支援を受けながら、少しずつでも登校できるようにサポートしてあげられるといいと思います。

また、学年が変わってすぐに、担任の先生と馬が合わないと感じるようであれば、相談を重ねることをお勧めします。担任の先生が子どもの気持ちや気質を理解してくだされば、学校が過ごしやすい場所となり、登校できる可能性が高まります。
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担任の先生と相談する時のポイントは2点です。

(1)親だけの判断で突っ走らず、子どもと相談の上、動くようにしてください。親の行動によっては子どものプライドが傷つき、さらに行きにくくなることがあります。

また、子どもが本当に求めている行動を取ることで、親子の信頼関係が増します。何か困ったことがあった時も、子どもが1人で抱え込まず、親子で対応できるようになると思います。

(2)担任の先生へは、誠意を持って相談しましょう。どのような場合であっても、先生も1人の心を持った人間です。相談を重ねる中で先生との信頼関係ができれば、全力で努めてくださるようになるでしょう。

お子さんを、どのような大人に育てたいですか?

「子育ては親次第」とも言われますが、全てがそうではありません。子どものやる気や気持ちは、親や周囲の関わり方によって大きく変わってきます。

現在は情報過多の時代で、何が正しいのか迷うことが多々あるかと思います。そんな時は、ぜひ一度「お子さんをどのような大人に育てたいのか」、子育ての指針を見直してみてください。いま何を優先すべきかが明確になると思います。

では、何を見直せば良いのでしょうか。また、子どもとより良い関係を築いていくためには、どのような親であればいいのでしょうか。これもまた、親子によって様々です。

詳しくは『子どもを伸ばす母親力の磨き方』でご紹介していますので、ご興味のある方は参考にしていただけると幸いです。

よくあるご質問につきましては、阿部教育研究所のnoteで順次取り上げさせていただきます。また、Twitterでも日々のつぶやきや、子育てを支えるアドバイスを投稿しております。お役に立てたら嬉しいです。
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