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鼻血が止まらない!専門医の教える適切な鼻血の止め方

鼻水が出て止まらないのも困りますが、突然鼻から血が出てきたらビックリしますよね。

しかも意外と鼻血って結構たくさん出るんです。

真っ赤な血が目の前にたくさん出てくると、それだけで慌ててしまって、どうにかなってしまったのではないかと不安に思う方も多いのではないでしょうか。

「脳から血が出てしまったのではないか」と心配して来られる患者さんもいます。

でも安心してください。鼻血の実態と対処法をしっかり知れば、鼻血は怖いものではありません。

鼻血の出る場所を知りましょう

鼻血の良く出る場所はだいたい決まっています。

鼻血の約8割はキーゼルバッハ部位という場所から出ています(下図参照)。

キーゼルバッハ部位は鼻中隔(鼻の真ん中の仕切り)の前方、鼻の入り口付近であり、そこから血が出るのです。

この場所は、細かい血管がたくさん集まっていて、ちょっと傷がついただけでも血が出やすい場所なのです。

上を向くのもティッシュを入れるのも良くない?適切な鼻血の止め方

このように、出ている場所はたいてい鼻の入り口なのですから、鼻血が出た時にはまず落ち着いて、鼻の入り口である小鼻をしっかりつまみましょう

出ている場所を圧迫するというのが止血の基本です小鼻をしっかりつまんで押さえれば、たいていは10分くらいで止まります

よく鼻の根元(目頭のあたり)を押さえる人がありますが、それは間違いです。

ティッシュペーパーや脱脂綿を鼻に入れる人もいますが、場合によってはそれで鼻に傷がつくこともあるので、いちばんよいのは鼻をしっかりつまむことです。

また上を向いてしまうと、出てきた血が口の中にどんどん入ってきてしまい、気持ちが悪くなるので、下を向いて外に出しましょう(下図参照)。

首の後ろをたたく人もありますが、都市伝説のようなもので効果はありません。

鼻血を繰り返さないためには

無事、鼻血が止まっても、また出てくることがあります。

ちょうど膝を擦りむいて血が出たあとに、治ってきてカサブタがついても、そのカサブタをはがすとまた血が出てしまうのと同じです。

鼻の粘膜の傷が治りきるまでは、また出る可能性があります。

鼻を再び傷つけたり、血圧が上がらないように次のことに注意しましょう。

  • 鼻をいじらない
  • 強く鼻をかまない
  • 長風呂に入らない
  • 激しい運動をしない
  • 飲酒や喫煙をひかえる(大人の場合)

最後に、もし二十分以上小鼻を押さえても止まらなければ、キーゼルバッハ部位以外からの出血かもしれませんので、耳鼻咽喉科を受診してください

『あんしん健康ナビ 花粉症・アレルギー性鼻炎』にも鼻血について書いてありますので、ご一読ください。

あんしん健康ナビ 花粉症・アレルギー性鼻炎

あんしん健康ナビ 花粉症・アレルギー性鼻炎

徳永貴広(著) 藤枝重治(監修)

今や日本人の約2割から3割が、花粉症だといわれています。 息苦しく、つらい症状から逃れる近道とは? 監修者の福井大学医学部附属病院 副病院長の藤枝重治教授は、次のような推薦文を寄せています。 「この本の著者、徳永先生と行った高校生アンケート調査では、アレルギー性鼻炎を発症している子の10~15パーセントが、薬をのまなくても症状が軽快しています。ではどのようにしたら軽快するのでしょう。この本には、それが書かれています。一方で、アレルギー性鼻炎の全容を知らないと対策も立てられません。それもこの本に書かれています。 病気は、やはり医師の治療を受けたほうが、確実によくなります。鼻をよくすることで、顔や顎の成長などによい影響を及ぼします。ではどのような治療を受けたら、よいのでしょうか。それもここに最新のものを含めて書かれています。 花粉症を含めたアレルギー性鼻炎にかかっている皆さん、一度この本を読むことをお勧めします。この本は、本当に易しく、分かりやすく書かれています。しっかり勉強して、今から対策を立てましょう。それが息苦しく、不快なアレルギー性鼻炎から逃れる近道です」 本書では、薬に頼らずに鼻炎を軽くする方法から、最新治療法までを、分かりやすくナビゲートします。

まとめ

  • 鼻血の出る場所はキーゼルバッハ部位という鼻の入り口付近なので、鼻血が出たときは鼻の入り口である小鼻をしっかりつかみましょう
  • 鼻の根元(目頭のあたり)を押さえたり、ティッシュペーパーを鼻に入れたり、上を向いたりするのは誤った鼻血の止め方です
  • 鼻血が止まっても、また出てくることがあります。鼻血を繰り返さないためにきまりを守りましょう