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0歳から3歳が「心の土台」をつくる大事な時期!しつけ・勉強よりも大切なこと(明橋先生インタビュー1)

大人気シリーズ「子育てハッピーアドバイス」(年齢別編)の内容は?著者の明橋大二先生にインタビュー(1)

――シリーズ最新刊は、0~3歳と、3~6歳の年齢別編を執筆されていますが、『0~3歳の これで安心 子育てハッピーアドバイス』について、教えてください。

明橋
「年齢別のハッピーアドバイスを出してほしい」という要望は、以前からありましたし、最初の『子育てハッピーアドバイス』を出してから10年たちますので、いろいろな新しい知見も含めて、もう一度、年齢別に書いていくことにしました。

この本は0歳から3歳ですが、このあとに3歳から6歳、それから6歳以降の小学生向けと、順次出していこうと思っています。その第一弾が、この本です。

――0歳から3歳というのは、子どもにとってすごく大事な時期、と伺いましたが、どういうことで大事なのでしょうか。

明橋
実は、0歳から3歳というのは、「心の土台」を育てるために、いちばん大事な時期なんです。0歳から3歳が「心の土台」をつくる大事な時期!しつけ・勉強よりも大切なこと(明橋先生インタビュー1)の画像1子育てで何が大事か。勉強が大事、しつけが大事といわれます。

けれども最も大事なことは、心の土台、自己肯定感を育てること だと、私はいつもお伝えしています。

自己肯定感とは、自分で自分を肯定する、ということなんですけれども、平たくいうと、「自分は大切な人間だ」とか「生きている価値がある」とか。

「必要な人間だ」とか「私は私でいいんだ」という気持ちのことを“自己肯定感”というんですね。

こういう土台がしっかり育つことによって、その上のしつけが身についていくし、また勉強意欲がわいてくる、ということなんですね。

逆に、この自己肯定感がしっかり育っていないと、自分なんて生きている価値がないとか、いらない人間とか、そう感じて、勉強意欲がわかなくなったり、あるいはルールも守れなくなったりします

ルールを守れないとは、どういうことかというと、ルールとは、要するに人を大切にする、ということなんです。

けれど「自分が大切だ」「自分が大切にされている」ということが分からずして、人を大事にすることは、できないわけですよね。

ですから、しつけとかルールが身につく、あるいは思いやりが育つうえでも、土台の自己肯定感は、すごく大事なものなんです。

その自己肯定感をいちばん、育てやすいのが、0から3歳なのです。

そういうことで、0歳から3歳のハッピーアドバイスを書いた、ということです。

――3歳までの子育てが大事、といわれる理由が、よく分かりました。でも、3歳を過ぎた子どもさんをお持ちの方もいらっしゃいます。3歳を過ぎてしまったら、どうなのでしょうか?

明橋
それは非常にヤバイです。ということはないです(笑)

もちろん自己肯定感は、0歳から3歳に育てるのが、いちばんいいことなんですけれども、何らかの事情で育てることができなかった、あるいは、いったん育てても、いじめを受けるなど、いろいろなつらいことがあって、自己肯定感が低くなってしまう、ということもあるわけです。

しかし、気づいた時に土台から育て直せば、いくつになっても育て直しはできる 、と思っています。

この本は、子育ての土台を書いた本なので、決して3歳までの子どもだけということではなくて、心の子育ての基本ですから、大きくなったお子さんをお持ちの親御さんにも、ぜひ読んでもらいたいなと思います。

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0~3歳の これで安心 子育てハッピーアドバイス

0~3歳の これで安心 子育てハッピーアドバイス

明橋大二(著) 太田知子(イラスト)

主な内容

●3歳までは、「自分は大切にされている」という気持ちを育む大切な時期
●0~3歳の心の育て方 抱っこ/話を聞く/まるごとほめる/……
●小さいときに、しっかり甘えた子がしっかり自立する
●なぜ、甘えはよくない、と誤解されているのか。「甘えさせる」と「甘やかす」の違い
●子どもの年齢に合わせたしつけ
●育児の困った 赤ちゃんが泣きやまない/かんしゃくがひどい/……
●5人に1人はひといちばい敏感な子(HSC)
●親の自己肯定感アップのためのアドバイス  ほか

Q&A
Q 子どもが小さいうちは、育児に専念したほうがいい?
Q 子どもが祖父母に甘えている場合、親は厳しくしたほうがいい?
Q 後追いがひどく、家事もできません
Q 「私も虐待をしてしまうかも……」と不安になります  ほか