世界の“イガイ“なことわざシリーズ #7

  1. 人生

「私の紅茶」は何を表す?文学的なイギリスのことわざ・格言7つを紹介

紅茶の国・イギリスのことわざを紹介

今回は、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの国からなる連合王国、イギリスのことわざです。

イギリスといえば、真っ先に紅茶を思い浮かべる人も多いかもしれませんね。
実際、1日のうち5、6回はティータイムがあるそうですから、どれだけ紅茶が好きなのかよくわかります。

他にも有名なものといえば、「シャーロック・ホームズ」や「ハリー・ポッター」などの文学。
ロックバンドのザ・ビートルズやローリング・ストーンズなどのポップミュージック。
劇作家のシェイクスピアもイギリス出身です。

そんなイギリスにはどのようなことわざがあるのか、見ていきましょう。

一日の中に四季がある!?イギリスのお天気事情

イギリスの人は天気の話をよくする、と聞きます。
それは、イギリスの天気が変わりやすいことが理由の1つにあるそうです。

実はロンドンの年間降水量は、東京よりもはるかに少ないということをご存じでしょうか。
それにもかかわらず、イギリスといえば雨というイメージが強いのはなぜか。
それは、「一日の中に四季がある」と言われるくらいコロコロと天気が変わるからなのでしょう。

どんなに快晴の日でも、数時間後には土砂降りになったり。
突然ひょうが降ったと思えば雪に変わったり。
そうかと思えば、次の瞬間には青空が広がっている。

雨はよく降っても、一日中雨という日があまりないので、降水量自体は少ないのですね。

プライバシーを尊重するイギリス人

イギリスの人が天気の話をよくするのには、もう一つ、性格的な面での理由があるようです。

イギリス人はプライバシーを大切にする傾向があり、プライベートなことを聞くのは失礼だと考えます。
仲良くなってからも、プライバシーに踏み込むようなことはほとんど聞かないのだとか。

初対面の人に話しかけるのは恥ずかしく、話しかけるにはきっかけや理由が必要です。
ですから、会話にはとても気を遣います。

こんなことを聞くのは失礼じゃないだろうか。
余計なことを言って気分を害したらどうしよう。
悩んだ結果、一番無難な天気の話に落ち着いているわけです。

シャイで控えめなところは、日本人にも通じるところがありますね。

3月の天気はライオンと子羊?イギリスのことわざ

では、そんなイギリスにはどのようなことわざがあるのでしょうか。
イギリスならではの表現が面白いことわざを紹介します。

3月はライオンのようにやってきて子羊のように去っていく

  • 英語
    • March comes in like a lion and goes out like a lamb.
  • 意味
    • 荒々しい天気で始まり、穏やかな天気で終わるという意味。
  • コメント
    • 表現がとてもいいですね。
      変わりやすいイギリスの天気がよくわかることわざです。

好奇心は猫を殺す

  • 英語
    • Curiosity killed the cat.
  • 意味
    • 好奇心は身を滅ぼす。
  • コメント
    • イギリスでは「猫に九生あり」と言われていたそうです。
      その猫でも好奇心が原因で命を落とすことがある、と言われていることわざです。

2人なら仲間、3人は群衆

  • 英語
    • Two is company, three is a crowd.
  • 意味
    • 2人でいれば仲良くできるのに、3人では仲間割れが起こってしまう。
  • コメント
    • 人数が増えれば増えるほど、まとめるのが難しくなります。
      人間関係を如実に表していますね。

タンゴを踊るには2人必要

  • 英語
    • It takes two to tango.
  • 意味
    • 争いごとが起こった時に責任の所在は両方にある。
  • コメント
    • 日本では「喧嘩両成敗」と言いますね。
      何事も、どちらか一方だけが悪い、ということはないのかもしれません。

私の紅茶じゃない

  • 英語
    • It’s not my cup of tea.
  • 意味
    • 私の趣味じゃない、苦手だ、という意味。
  • コメント
    • 紅茶を使った表現がイギリスならではという感じがします。
      “my cup of tea.”は「私の好きなもの」という意味になるそうです。

どの雲でも銀の裏地がついている

  • 英語
    • Every cloud has a silver lining
  • 意味
    • どんな絶望の中にも必ず希望はある。
  • コメント
    • 「銀の裏地」とは、雲の裏側の太陽に照らされた明るい部分のこと。
      勇気が湧いてくることわざです。

チャンスをものにするのは、他の誰でもない自分

ここまで、イギリスならではのことわざを見てきました。
最後に紹介するのは、こちらのことわざです。

馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない
You can lead a horse to the water, but you can’t make him drink.
⇒機会を与えることはできるが、実行するかどうかは本人次第

馬に水を飲んでほしいと思って水辺に連れて行っても、最終的に水を飲むかどうかは馬にゆだねられます。
馬が望まないのに、飼い主が無理やり水を飲ませることはできません。

同じように、周りの人がいくらチャンスを与えても、それをものにするかどうかはその人自身の問題。
自分の人生の責任はすべて自分が負っていかなければなりません。

人生の舵取りの大切さを教えてくれることわざです。

まとめ

1日のうちでも天気が目まぐるしく変わるイギリス。
そのシャイで控えめな国民性は、日本人の私たちにも共通する部分があります。
同じ島国ですから、似ているところも多々あるのかもしれませんね。

イギリスのことわざからも学べることが多くありました。
周りの人がチャンスを与えてくれても、それを実行するかどうかは自分次第。
自らの人生にしっかり責任をもって、チャンスを無駄にしないようにしたいと思います。

各国のことわざはこちらから

三人寄れば無責任!?中国のことわざ・格言から学ぶ人生哲学
「小さいトウガラシのほうが辛い」ってどういうこと?韓国のことわざから学ぶ人生哲学
「猫を染めて売る」!?タイのことわざから学ぶ人生哲学
酒を飲まないとスパイ!?健康長寿国イタリアのことわざに学ぶ人生哲学
国民性と文化がわかるドイツのことわざ一覧!「私にとってはソーセージ」とは?

参考文献

『英国らしさを知る事典』(株式会社東京堂出版)小池滋
これまでの連載はコチラ