世界の“イガイ“なことわざシリーズ #6

  1. 人生

国民性と文化がわかるドイツのことわざ一覧!「私にとってはソーセージ」とは?

勤勉で真面目な国・ドイツのことわざ

今回ことわざを紹介する国はドイツです!
ヨーロッパの中央部に位置し、勤勉で真面目な国として知られていますよね。

メルセデス・ベンツ、BMW、ポルシェ、フォルクスワーゲン、アウディなどの有名な自動車ブランド。
バッハ、ベートーヴェン、ワーグナー、ブラームスといった著名な音楽家。
バウムクーヘンやハリボーなどのお菓子類。
日本でもよく耳にする名前がたくさんありますよね。

ドイツのメルケル首相は、コロナウイルスの世界的な感染拡大に関する対応で評価された一人です。
令和2年の4月、国民へ向けて発信されたスピーチが、国内外を問わず人々の心に響いたと話題になっていました。

そんなドイツには、いったいどのようなことわざがあるのでしょうか。

子どものころからエコを徹底!リサイクル率世界一のドイツ

ドイツはエコの国としても知られています。
小さいころから、ごみの分別などについて家庭でも学校でも教えられていることから、国民一人一人の意識は相当高いようです。

日本では最近プラスチック製レジ袋の有料化が始まりました。
しかしドイツでは、レジ袋が有料なのはもちろん、プラスチック製レジ袋をそもそも置かない店も出てきているといいます。

環境への意識が高いことから、リサイクル率が世界一高いドイツ。
ペットボトルや瓶の飲み物の代金には、容器の利用料が上積みされています。
容器をお店に返却すれば利用料が返却されるデポジット制度なので、手間はかかってもリサイクルするのが当たり前なのです。

まさに国を挙げてエコに取り組んでいるのがドイツなんですね。

日本人とドイツ人は似ている?似ていない?

真面目で勤勉なドイツ人は、よく日本人に似ていると言われます。
ルールを守り、時間を守るという姿勢は日本人も共感できるところが多いのではないでしょうか。
ただ、「ルールや時間を守る」という中身には少し違いがあるようです。

日本で電車が時間通りにやってくることに感動した、という外国人の方の声をよく聞きます。
時間に厳格なドイツも同じなのでは、と思いきや、電車が遅れることは結構あるのだそうです。

また、日本人は仕事が終わらないと残業してでも終わらせますよね。
ドイツでは、仕事は始業時間ぴったりに始め、終業時間にはきっちり終えることが当たり前だといいます。
お店は、たとえまだお客さんがいても閉店時間になれば閉めてしまう。
仕事とプライベートとのオンオフをきっちり区切るのがドイツ流なんですね。

細かい点を見ていくと、日本人とドイツ人の違いがよくわかります。

ソーセージでベーコンを手に入れる!?ドイツのことわざ

環境意識が高く、時間に厳格なドイツ。
そんなドイツのことわざをご紹介します。

人生の半分は整理整頓である

  • ドイツ語
    • Ordnung ist das halbe Leben.
  • 意味
    • 成功するためには常日頃から身の回りを整えておくことが必要だ。
  • コメント
    • ドイツの人は住居に一番こだわりを持っていて、家の中はきれいに整理整頓されているそうです。
      厳格なドイツらしいことわざですね。

小さなハンスが覚えなかった事を、大人のハンスは決して覚えない

  • ドイツ語
    • Was Hänschen nicht lernt, lernt Hans nimmermehr.
  • 意味
    • 立派な大人に育てるには、小さいころからのしつけが大事。
  • コメント
    • 日本のことわざでは「三つ子の魂百まで」と言われますね。
      教育の大切さがよく表れていることわざです。

私にとってはソーセージです

  • ドイツ語
    • Das ist mir Wurst!
  • 意味
    • 私にとってはどうでもいいことです。
  • コメント
    • ドイツではソーセージがどこでも手に入るので、ありがたみがないのだそうです。
      おもしろい表現ですね。

時間は全ての傷を癒やす

  • ドイツ語
    • Die Zeit heilt alle Wunden.
  • 意味
    • 時間が解決してくれる。
  • コメント
    • 「時薬」とも言いますが、時間が経てば心が落ち着くこともあります。
      素敵なことわざです。

はげ頭から髪の毛は抜けない

  • ドイツ語
    • Vom kahlen Kopf rauft man keine Haare.
  • 意味
    • 出してあげたくても、ないものは出しようがない。
  • コメント
    • 日本のことわざでは「無い袖は振れない」と同じ意味です。
      率直な表現が衝撃的です。

ベーコンを手に入れようとソーセージを投げる

  • ドイツ語
    • mit der Wurst nach der Speckseite werfen.
  • 意味
    • 小さな元手で大きな収穫を得ること。
  • コメント
    • 日本では「海老で鯛を釣る」と同じ意味のことわざです。
      ドイツのベーコンは大きな塊で売っていて、自分で削って食べるのだそうです。

見た目に惑わされるな!肝心なのは中身

興味深い表現のことわざを紹介してきました。
最後に紹介するドイツのことわざはこちらです。

輝いているものが全て金とは限らない
Es ist nicht alles Gold, was glänzt.
⇒物事をきちんと判断するためには、見た目だけではなく、詳細を確認する必要がある。

私たちはとかく見た目に左右されがちです。
写真で見たら美味しそうだから、食べてみたい。
あの車は見た目がかっこいいから、ついつい買ってしまった。
仕事が楽そうだからアルバイトに応募した。

それが見た目通り素敵なものならよいのですが、早々うまくはいきません。
実際に食べてみたら口に合わなかった、買ってみたら使いにくかった、やってみたらすごく大変だった。
見た目ばかりに気を取られて失敗している例はたくさんあるのではないでしょうか。

見た目ももちろん大事ですが、肝心な中身の吟味をよくよく忘れないようにしたいですね。

まとめ

日本人と似ていると言われてきたドイツ人。
勤勉で真面目、ルールや時間を守るところは確かに似ているのかもしれません。
しかし、細かく見ていくと、ところどころ違いがあることがわかりました。

ソーセージが印象的なドイツのことわざにも、本質を突くものがたくさんありました。
見た目だけではなく、きちんと中身の吟味も。
飛びつきそうになる時ほど、冷静に物事を見極めたいですね。

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参考文献

・『英語deことわざ笑辞典』(秀和システム)飯塚クニオ
・『料理でわかるヨーロッパ各国気質』(実務教育出版)片野優、須貝典子
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