Dr.明橋のホッとする子育て相談室Q&A #22

  1. 子育て
  2. 育児

2歳の娘が、自分の思いどおりにならないと人を叩きます

質問

2歳10カ月の娘が、自分の思いどおりにならないと、親やおばあちゃんを叩きます。
体を叩かれるだけでなく、顔を叩かれると冷静でいられなくなり、厳しく叱ってしまいます。
叩く理由は分かっていて、気持ちを酌み取って、言葉にして「いけない」と言うように心掛けてはいますが、思いどおりにならなければ人を叩く、物を投げる、という行為に冷静にはいられません。
赤ちゃん返りとイヤイヤ期をのびのびと全力で表現しているのでしょうが、どのように対応していったらいいのでしょうか。

答え

こういう質問は本当に多いですね。
2歳の子が、思いどおりにならないと、かんしゃくだけでなく、暴力をふるってくる。
そういうのを見ると、今でさえこうなんだから、思春期とか青年期になったら、超暴力的な子になるのではないか、暴走族とか、犯罪者になるのではないかと心配しておられるのだと思います。

しかし結論からいうと、これは、2歳児の、まったくふつうの行動です
だから、まったく心配ありません。

2歳になると、いろいろな自分の思いが出てきます。
ところが、そういうことをうまく言葉で表現できないので、それがかんしゃくとか、手が出る、叩くという行動となって出てくるのです。
要するに、自分の気持ちを言葉で表現できないから、こういうことになってくるのです。
ですがこれが、3歳、4歳くらいになると少しずつ収まってきます。
なぜかというと、言葉を覚えてくるからなのです。

この方も、何となく叩く理由が分かって、気持ちを酌み取ったうえで、いけないと言っている。このお母さんのされていることは、まったく正しくて、唯一の正しい対応なのです。

だからといってすぐにできるわけではなくて、やっぱり3歳、4歳になるのを待たなければいけない。
でも、年齢とともにそういう行動は落ち着いてくるのです。

よく、将来暴力的になるではないか、といわれますけれども、われわれ医者が見ていると、思春期や青年期に暴力的になったり、いきなりキレたりする人というのは、むしろ、小さい頃は手のかからないいい子だったとか、大人しい子だったとか、いるかいないか分からない子だったとか、そういう子が多いのです。

すべての子がそうではないのですけれども、少なくとも、小さい頃に暴れている子は、逆に大きくなると落ち着いてくるのです。
それは、ちゃんと自分の気持ちを訴えて、周りにアピールできているからなのです。

ですから、これは2歳児のまったく正常の行動であって、赤ちゃん返りとイヤイヤ期を、のびのびと全力で表現しているのは素晴らしいことです。

お母さんは大変だと思いますが、しばらく付き合っているうちに、きっと収まってくると思います。

Dr.明橋の子育て相談室Q&A

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