5人に1人の敏感タイプ=HSPとは? #9

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生きづらさを抱えているHSPと、そうでないHSP。違いを決めるものは何?

『生きづらいHSPのための、自己肯定感を育てるレッスン』の著者、高木のぞみさんがつづるHSPシリーズです。
物心ついた頃から「周りと何か違う」「人に耐えられることが自分には耐えられない」と感じていた高木さんは、生きづらさの原因が、HSPの気質と、自己肯定感の低さにあったことを知ります。

このシリーズでは、生きづらさを抱えやすいHSPが、楽に生きられる方法を紹介しています。

生きづらさを抱えていないHSPもいる

HSPは、生きづらい気質であることは間違いありません。
しかし、すべてのHSPがみんな生きづらさを抱えているかというと、そうでもありません。
私の周りにも、けっこうそんなHSPがいます。
それは、なぜでしょうか。

HSPの気質を知って分かったことを挙げてみます。

まず、HSPは自己肯定感を育みにくい、といわれます。
私の場合は、次の2つが大きな要因だったのではないかと思います。

HSPが自己肯定感を育みにくい理由

注意の言葉を強く受け止めてしまう

幼い頃から、親や先生の言葉を強く受け取ってしまうことがありました。
大人は10くらいのつもりで言っているのに、50、100と受け止めているような感じです。

例えば、「廊下は走ってはいけません」。これは誰でも聞いたことがあると思います。

こう言われても、走りたくなるのが子どもですし、何度も繰り返し言って教えていくものだと思います。
しかし、私が小学生の頃、このような先生の言葉は、守らないと何か恐ろしいことが起きる「絶対命令」のように感じていました。1つ1つの言葉を重く受け止めるのがHSPの気質なので、自然と決まり事が多くなります。

ちょっとした注意も、目の前でどなり散らされたかのようなショックを受けるので、大人が想像する以上に、「こんなことを言われる自分はダメ人間なんだ」と深く傷つくことがよくありました。

そしてショックを受けたということは、記憶に強く残るので、「寝たら忘れる」ということはもうありません。
次の日も、その次の日も引きずってしまうのです。

集団生活が苦手

学校のような集団生活では、みんなと同じことができる子、その中でより優れている子がいい子と見られます。

対してHSC(Highly Sensitive Child =ひといちばい敏感な子)は、集団生活がまず苦手なので、それだけで自分の力を発揮するどころか、萎縮してしまいます。

そして、「引っ込み思案」だとか、「神経質な子」というレッテルを貼られてしまうことが多くなり、そんなレッテルを貼られるのは、「自分が悪いからだ」と思ってしまい、「私は周りの人と同じようにできる能力がない」などと、自信をなくしてしまうのです。

自分の感覚を否定するとつらくなる

1つ1つはささいなことでも、こういうことが積み重なっていくと、「自分は生きている価値がある」と思える自己肯定感は、育めなくて当然だったと思います。

逆に、10のことを100と受け取っていることに気づいてフォローしてもらえたり、同じように感じている友達が周りにいて、自分の感覚を否定しなくて済む環境にあれば、自己肯定感を育てることができます。

ですから、同じHSPでも、生きづらさを抱えていない人は、「自己肯定感の育まれた人」ということです。

生きづらさの違いを決めるものは、自己肯定感だと実感しています。

*写真:高木祥有

生きづらいHSPのための、自己肯定感を育てるレッスン

生きづらいHSPのための、自己肯定感を育てるレッスン

高木のぞみ、高木英昌(著)

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