ハッピーマインドの磨き方 #1

  1. 人生

自分の弱さを魅力に、傷ついたところを大切な部分に変えていく

人はそれぞれ、弱さや欠点を抱えて生きています。

そして、「私は◯◯だからダメなんだ…」と落ち込んだり、悩んだりすることも少なくありません。

つらくなった時、自分の弱さと向き合っていくにはどうしたらいいでしょうか?

語ってくれるのは、『すべてを叶える』(10月中旬発刊予定)の著者・新谷典子さんです。

(1万年堂ライフ編集部より)

「弱さ」が「強さ」に転じる
あなたの弱点は、チャーム(魅力)のもとかもしれない

私はHSP(Highly Sensitive Person:ひといちばい敏感な人)のひとりです。

ひといちばい敏感なことが、私の「弱さ」「苦しみ」だと感じたこともあります。

しかし、二児の子育てや家族の介護を担いつつ、会社の執行役員、人材育成をする中で、ひといちばい敏感であることは、「弱さ」ではなく「強さ」であるとも感じています。

また、別の視点からの話ですが、あるとき、「弱さ」が「強さ」に変容することを教えてくださったのは、スティーヴン・マーフィ重松教授です。

現在スタンフォード大学の心理学の教授で、リーダー育成の専門家でもあるスティーヴン・マーフィ重松先生が来日された際には、ご指南も頂きました。

教授がお優しい笑顔の奥様と二人で座っていらっしゃる姿を近くで拝見するだけで、私は、穏やかな気持ちになったものです。

スティーヴン教授は著書『スタンフォード式 最高のリーダーシップ(サンマーク出版)』の中で、「自分の『弱さ』を認めるとそれが強さに変わる」経験を述べられています。

それを「金継ぎ」の話を通じて、このように教えてくださっています。

壊れた器を修復する15世紀に生まれた日本の伝統的な手法で、欠けやひび割れを隠すかわりに、漆に蒔いた金粉で美しく装飾する。傷が逆に価値を生むのだ。

私にはこれが、人間を表しているように思えた。人生でいくら傷ついても、傷を隠すのではなく『自分の大切な部分』にできる。壊れた部分を、目立たないようにする必要はない。それは美しさと強みなのだから。

私自身は、一部、ひび割れてしまったら、全てを投げ出して、粉々にしてゼロから始めてしまいたいという衝動もあります。

自分の失敗や弱さを認めたり、見つめたりするのはつらいことだからです。

だけど、自分が「弱さ」だと名づけているものが、他者にとってそうではない、むしろ「チャーム(魅力)」に映る場合もあるのかもしれません。

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10月の中旬に新谷典子さんの新刊が発売されます!