ついに最新刊を発売しました!
そろそろ、全国の書店に並び始めています。
ただ、並ぶまでに時間のかかる地域もあります。
もしまだ書店に届いていないようでしたら、ぜひ予約してみてください。
到着後すぐに手に入りますし、売り切れの心配もなくなります。
確実に読める方法です。
ご検討くださいませ。
『こころきらきら枕草子~笑って恋して清少納言』 発刊しました!!
このたび、「古典に親しむ」シリーズの最新刊
『こころきらきら枕草子~笑って恋して清少納言』
を発売いたしました。
このたびも、大きな文字と、分かりやすい意訳で、
「子どもの頃習ったけれど、どんな内容だったかな……」
という不完全燃焼の思いを、
「そういう内容だったのか!」
とスッキリ完全燃焼に導きます。
清少納言の感性から学ぶ、日本の四季の楽しみ方、難しい人間関係を生きるヒントとは?
美しい写真とイラストも満載です。
書籍情報
『こころきらきら枕草子~笑って恋して清少納言』
木村耕一(著) 黒澤葵(イラスト)
定価:本体 1,500円+税
主な内容はコチラ
二宮金次郎の農村立て直し 4 金次郎が訴え続けた利他の精神
荒れ果てた桜町領を復興するために尽力した、二宮金次郎の活躍を連載中です。
前号では、皆が嫌がる仕事を黙々と続ける老人の働きぶりを見抜き、その
「心」を評価したエピソードをご紹介しました。
金次郎の、丁寧な監督ぶりによって、桜町領は、復興に向かっていきます。
成果を上げることができたのは、金次郎の心構えに秘訣がありました。
その心構えとは?
『新装版 思いやりのこころ』から、転載いたします。
苦節10年。金次郎と、それを支える妻の、筆舌に尽くしがたい努力によって、桜町領は、豊かな農村に生まれ変わった。
難しかったのは荒地の開墾よりも、人間の心を耕すことであった。農民の中には、反発する者や自己中心的な者がいて、なかなか1つにまとまらなかった。
ある時、金次郎は、丸い風呂に入りながら村人に教えた。
「自分の利益ばかり考えている者は、風呂のお湯を、しきりと手前へかき寄せているのと同じだ。一時は自分の方へお湯が寄ってくるが、すぐに脇をすり抜けて向こう側へ流れていってしまう。結局、自分も恵まれることがない。
これと反対に、常に相手のためを思い、自分の持っているものを与えようとする人は、お湯を向こう側へ押しやるのと同じだ。そのお湯は向こうへ行くように見えるが、実際には、ぐるっと回って自分の方へ返ってくる。相手も喜び、自分も恵まれることになるのだ」
金次郎が一貫して村人に訴え続けたのは、利他の精神だった。
「自分さえよければいい」という我利我利の心を捨てて、一致協力したからこそ、一つの目標に向かう団結が生まれ、不可能と思われていた事業を成し遂げることができたのであった。
(つづく)
書籍情報
『新装版 思いやりのこころ
~人はみなひとりでは生きてゆけない』
木村耕一 編著
定価:本体 1,100円+税
主な内容はコチラ