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【1万年堂通信】1万年堂出版 読書感想文コンクール開催(第386号)

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蒸し暑くなってきましたね。
日本列島が続々梅雨入りしています。

この梅雨が明ければ、あっという間に夏。
夏休みの宿題の定番と言えば、読書感想文!

子供の頃はいやいや書いていた(?)感想文も、大人になって自由に読書できるようになってからでは、また印象が異なるかもしれません。
新たな気持ちで、チャレンジしてみませんか?

豪華賞品付きです!

第12回 1万年堂出版 読書感想文コンクールを開催します

平成23年まで、11年間続いた1万年堂出版 読書感想文コンクールが、今年、復活いたしました!

読書感想文は、長い夏休みに、必ず出される課題の1つです。
平成30年度は、弊社の古典シリーズが、昨年から大変ご好評を頂いていますことから、「古典が好き!」というテーマで、以下の6作品の感想文を募集いたします。

  1. 『こころ彩る徒然草 ~兼好さんと、お茶をいっぷく』
  2. 『こころに響く方丈記 ~鴨長明さんの弾き語り』
  3. 『歎異抄をひらく』
  4. 『なぜ生きる』
  5. 『三国志』
  6. 『新編忠臣蔵』

夏休みの宿題以来、という方もあると思いますが、ご自身のお気に入りの作品の魅力を、ぜひ語っていただきたいと思います。学生の皆さんは、学校で習った古典を選んでもよし、力を試す場として、ふるってご応募ください。

優秀作品には図書カードをプレゼントいたします(金賞は1万円分)。
また、応募してくださった方全員に参加賞の記念品を差し上げます。

募集部門

◎中学生・高校生の部
◎一般の部

字数

400字詰原稿用紙2枚以上5枚程
800字~2,000字(超えても構いません)

締切

平成30年9月10日 24:00(当日消印有効)

発表

10月に弊社公式サイトにて(予定)

賞品

◎中学生・高校生の部

金賞 5千円分の図書カード
銀賞 3千円分の図書カード
銅賞 1千円分の図書カード
佳作 5百円分の図書カード

◎一般の部

金賞 1万円分の図書カード
銀賞 5千円分の図書カード
銅賞 2千円分の図書カード
佳作 1千円分の図書カード

※応募者全員に、参加賞の記念品を贈呈します。

応募方法

氏名、年齢、性別、住所、電話番号、学校名、学年または職業を明記して、感想文とともに下記へお送りください。
※お寄せいただいた個人情報は、弊社からのご案内以外には使用いたしませ
ん。

Eメール

送信先を mail@10000nen.com
件名を「読書感想文係」としてお送りください。

郵送

〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2-4-20-5F 1万年堂出版 感想文係

ファクシミリ

03-3518-2127

応募作品について

※お寄せいただいた個人情報は、弊社からのご案内以外には使用いたしませ
ん。

※作品はお返しできません。

※入賞作品は、当社ホームページ、各種印刷物に掲載させていただくこともあります。その際には、氏名、年齢、居住の都道府県名を掲載いたします。弊社で文章を手直しさせていただく場合がありますのでご了承ください。

※応募原稿の著作権(著作権法第27条及び第28条に規定されている権利も含む)は、1万年堂出版に帰属します。

夢を掘り当てた人、シュリーマン3「私の金儲けは、生涯をかけた大目的を達成する手段にすぎない」

前号に引き続き、シュリーマンの偉業を転載いたします。

皆が驚く努力で6カ国語をマスターしたシュリーマンは、築いた財をなげうって、ついに夢をかなえます。
貫いた信念は、多くの人を感動させますね。

最終回です。

シュリーマンの語学力を買ってくれる会社が見つかった。22歳で、シュレーダー商会に転職する。

この会社は、彼の熱心な仕事ぶりを評価し、給料をアップしてくれる。だが、現状に甘んじていては、飛躍はない。

シュリーマンは、ロシアとの取引が多いのに、なぜか、社内にロシア語ができる者がいないことに気づいた。

「ロシア語をマスターすれば、この会社に、なくてはならぬ存在になれる」

と確信し、勉強を始めたのである。

しかし、当時のアムステルダムには、ロシア語を話せる人がほとんどいなかった。学びたくても、先生がいない。だから、皆、不可能だと思って、あきらめていたのだった。

書店にも、ロシア語の教科書はない。シュリーマンは、古本屋を回って、ようやく、文法書と辞書、ロシア語訳の小説を手に入れることができた。

先生がいなければ独習しかない。小説を丸暗記し、毎晩、大声で朗読するため、アパートの住人から苦情が出て、2度も住まいを変えねばならなかった。

しかし、6週間後には、ロシアの商人と流暢に語り合えるまでになったのである。

シュレーダー商会の幹部は、非常に驚いた。

彼は、すぐにアムステルダムにやってきたロシア商人の応対を任された。

2年後には、わずか24歳のシュリーマンが、会社の代理人としてロシアへ派遣されることになった。インド特産の藍染原料「インジゴ」の取引が目的である。

最初の数カ月で、彼は、期待をはるかに上回る成果を上げ、多大な利益をもたらした。その結果、一商人としての独立も認められたのである。

シュリーマンは、木材から茶まで、あらゆる商品を扱い、次々と成功を収めていく。財産も、倍、倍、倍と増えていき、1年後には、ロシアの大商人として、その名を知られるようになった。

商人として、幾晩も眠れない試練もあった。しかし、シュリーマンは、語学習得に発揮したのと同じ勤勉さで、苦難を乗り越え、40歳を過ぎるころには、世界的な大富豪になっていた。

ここで、彼が商売を続けていれば、ただの大金持ちで終わり、歴史に名を残すこともなかっただろう。

彼の人生が、最も人々を感動させるのは、

「いよいよ、子どものときからいだき続けて来た理想を大々的に追求する時機がきた」

と宣言し、潔く、商売の清算に入ったことである。

しばらく世界旅行をし、幕末の日本へも立ち寄っている。

フランスで考古学を学んだあと、いよいよ発掘の準備に取りかかった。

トロイは、エーゲ海沿岸の、どこかにある。シュリーマンは、ギリシャの古典を研究し、ヒッサリクの丘に狙いを定め、私財を投じて、発掘を開始した。この時、49歳。幼い日に夢を抱いてから、42年後のことである。

東西約200メートル、南北約150メートルの丘を、1日に100人以上の労働者を雇って掘っていく。その人件費だけでも、莫大な金額になる。

灼熱の太陽と闘いながら、シュリーマンの心は燃えていた。2年かけた発掘作業で、3000年以上も前の、巨大な城壁、城門などが次々に姿を現してきた。

ついに、1人の男の、夢の力が、エーゲ海に未知の文明が存在したことを証明したのである。

シュリーマンの波乱の人生と発掘への情熱は、「夢を掘り当てた人」として、多くの物語や戯曲、オペラなどの題材となった。彼の死から100年以上たった現在でも、根強い人気を誇っている。

彼は、一生を振り返り、こう言っている。

「たしかに私の心は金に執着してきただろう。しかしそれは、私の生涯を賭けた大目的を成就するための手段と考えていたからにすぎない」

一生涯、ブレることのない目的を持つことができる人は、幸せである。

(おわり)

書籍情報

『新装版 こころの朝 ~自分らしく自分の夢を持って生きれば、道は開けてゆく』
木村耕一 編著
定価:本体 1,100円+税

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