1. 子育て
  2. 育児

HSC?発達障害?「うちの子は育てにくい」と感じたら。子どもの個性が輝くための1番のポイントとは?

やんちゃすぎる子、こだわりの強い子、何時間も泣き止まない子…。

個性豊かすぎる子の育児は、とっても大変。

不安やイライラで押しつぶされそうになります。

でも大丈夫。

親も子も幸せになるための、一番大事なことをお伝えします。

育てにくい子にも、さまざまな特徴があります

  • 泣き止まない
  • 眠らない
  • 敏感すぎる
  • こだわりが強い
  • 順応性がない
  • すぐ怒る
  • パニックになる
  • 変化が苦手
  • しつこい
  • 乱暴

情緒が乱れやすく、行動が極端なので、親は子どもの言動に振り回されて、育てにくいと感じます。

人一倍敏感な子HSC=Highly Sensitive Child)や、発達障がいの場合もありますが、それに関わらず、子育ての現場では熾烈な戦いが繰り広げられています。

朝起きた瞬間から、大絶叫。

過度なこだわりに、しつこいダダこねで、食事も着替えも一苦労。

出かけ先で地雷が爆発、ひっくり返って泣きわめき、周りから白い目で見られます。

疲れ果てて夜になっても、寝かしつけに2時間、夜泣きでまた2時間……。

こんな毎日で、父親の帰りが遅く、実家にも頼れず、疲れとイライラが限界を超えれば、親だって噴火してしまいます。

「いいかげんにしろー!」と怒鳴り散らして、自己嫌悪に陥って、こんな自分は母親失格だと涙も出てきます。

心身の健康が損なわれる場合もあります。そんな中、家事もこなさなければならない。

人一倍育てにくい子のママは、人一倍、がんばっているのです。

HSCがマンガでわかる新刊が発売しました!

人一倍敏感な子、こだわりが強い子になるのは、育て方が悪いから?

「ちゃんと叱らないから、言うことを聞かないんだ」

「甘やかしたから、わがままに育ったんだ」

このような非難の声を、しばしば聞きます。

子どもは「わがまま」のレッテルを貼られ、親は「しつけが悪い」とダメ出しされ、親子ともども苦しい思いを強いられます。

そして育児に自信が持てなくなり、「こんなダメ親に育てられるこの子がかわいそう」と自分を責めてしまいがちです。

しかし、同じ親から産まれたきょうだいでも、性格がまったく違うように、育て方が関係しているのは、ほんの一部分で、その子が持って生まれたもののほうがずっと大きいのです。

だから、こういう子は誰が育てても大変なのです。

あまりクヨクヨせず、「持って産まれたものならしかたない、あとはなるようにしかならん」と、ドーンと構えていたほうが、親も子どもも楽になり、かえって子どものよいところが見えたりしますよ。

肩の力を抜いて、子どもをよーく観察してみてください。

曇りガラスが晴れるように、素敵な個性がキラキラ見えてくると思います。

子どもの日々の言動は、たいてい、子どものもともとの性格による部分が大きいです。そこまで親はコントロールできません。

むしろ、いろんな子があって、世の中バラエティに富んで面白くなっているわけですし、そんな個性的なキャラクターを世に送り出した、ということで、ほめてもらってもいいのではないかと思います。

出典 明橋大二(2004).P206~207『この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ』1万年堂出版

「育てにくさ」に表れる個性は、それ自体が欠点でも不幸なのでもない

一番大事なのは、「このままの自分でいいんだ」という気持ちを育てること。

本来、個性そのものに善悪はありません。

なのに、悪く見えて、直そうとしてしまいます。

なんとか「普通の子」にしなければと思うのは、「あなたはあなたのままではダメなのだ」と、わが子を否定することにつながります。

出典 佐々木正美(2016).P49『佐々木正美先生の子育てお悩み相談室』主婦の友社

否定のメッセージを受け取った子どもは、心の底に「自分はダメなんだ」という思いをため込んでゆきます。

また、周囲からも叱られることが多いので、どうしても自己肯定感を下げてしまいがちです。

自己肯定感が下がると、二次障害を起こし、もっと手に負えない状態になる可能性があります。

自分の存在に自信が持てないことほど、不幸なことはありません。

育てにくい子だからこそ、一番大事なことは、「よいところも悪いところもひっくるめて、受け入れられ、愛されている」という気持ちを育てること。

「このままの自分でいいんだ」という安心感、自己肯定感が育つように、「あなたは大事な存在なんだよ」「大好きだよ」と繰返し伝えてゆく。

これに尽きると思います。

そして親も、「この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ」と思えることが目標です。

子どもを変えようとするのではなく、そのまま受け入れ愛することで、子どもは生き生きと育つことができ、個性が輝いてゆくでしょう。

まとめ

  • 育てにくさは、HSCや発達障害の場合もある。熾烈な子育ての現場で、ママは人一倍頑張っている!
  • 個性的な性格は、子どもが持って生まれたもの。しつけや、育て方の問題ではない。
  • 育てにくい子だからこそ、自己肯定感をしっかり育むことが一番大切。「この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ」と思えることが目標。
HSCが分かるセミナー開催予定(7/13)

HSC関連のぜひ読んでいただきたい書籍

HSCの子育てハッピーアドバイス

HSCの子育てハッピーアドバイス

明橋大二(著) 太田知子(イラスト)