Dr.明橋のホッとする子育て相談室Q&A #24

  1. 子育て

子どもがゲームばかりして心配です。やめさせるには、どうしたらいいですか?

質問

中学生の息子が、家に帰ってからゲームばかりしています。時間を決めても守らず、怒ると、自分の部屋にこもったり、ウソをついてまでゲーム機を何とか手元に置こうとしたりします。
このままでは将来が心配です。どうしたらやめさせられるでしょうか。

答え

この悩みは、本当に多いですね。
親御さんの悩みのベスト3に、必ず入ります。

ゲームといっても「遊び」です。子どもは遊ぶものですし、ある哲学者は、ホモルーデンスといって、遊ぶ動物が人間なんだ、と言っています。
そういう意味では、ゲームは結局遊びなんだから、目くじら立てなくてもいいじゃないか、という考え方もあると思います。
しかし、今のゲームは中毒性が高く、以前は「いずれ飽きる」と言われていましたが、今はこれが飽きないのですよね。

ただ、学校に行っている子であれば、学校にいる時間はゲームはできません。
部活が終わって家に帰って寝るまで、その間にはご飯も食べるし、宿題もするし、お風呂にも入るわけですから、そんなに長い時間ゲームはできないですよね。
そういう状況でしたら、中毒とか、依存症にはなりません。

ところが睡眠時間も削って朝までやっているとか、そのために学校に行けなくなるとか、仕事に行けなくなってくると、病気ということになるわけです。
ゲームをする時間が2、3時間くらいであれば、目をつぶるしかないと思っていますが、日常生活に支障が出てしまうと、よくないと思います。

「依存症」になる人、というのは、共通の特徴があります。
ゲームの中毒性もあるのですが、その一方で、現実世界に自分の居場所がない、自分を認めてもらえる場所がないという特徴です。

これはゲームに限らず、薬物依存でもいえます。
なぜそこまで薬物にハマるのかというと、現実世界に居場所がない、認められるところがない。そういう中で、薬でハイになれるので、ハマるのです。

ゲームの場合は、結局、ゲームの中でほめてくれるわけです。
「グッド」とか「エクセレント」とか出てきますが、現実では、そんなことは誰も言ってくれませんよね。

私たちは、ゲームをやめさせることばかり考えていますが、その前に、その子にとって、現実世界が果たして認められる場になっているのか、ほめられる場になっているか、ということを、もっともっと考えてみなければいけないと思うのです。

一方で、現代社会では、今やゲームはなくてはならない産業であり、世界であり、遊びになっています。
ですから、全部が全部悪いと決めつけるのではなくて、ちょっと子どものゲームに関心を持ってみるのもいいのではないかと思います。

そのうえで、やっぱり健康を害するのはいけませんのでルールを決めておくといいと思います。
時間を守らなかったら、1回目はイエローカード、2回目はレッドカードで強制終了など。
それも、小学生くらいから習慣をつけておくことが必要だと思います。

中学生になってから制限しようとしても、キレたり、暴れたりしますから、小学生の時から、「うちの家はこうだからね」とルールを決めておくのがいいのではないでしょうか。
そして、それ以外のところではできるだけ子どもを認める、ほめることが必要だと思います。

 

Dr.明橋の子育て相談室Q&A

子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わるほめ方・叱り方

子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わるほめ方・叱り方

明橋大二(著) 太田知子(イラスト)


子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わるほめ方・叱り方3小学生編

子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わるほめ方・叱り方3小学生編

明橋大二(著) 太田知子(イラスト)