運命をめぐる遥かなる物語 #4

  1. 人生

【連載小説】運命をめぐる遥かなる物語➃~歓楽の国編

平凡な中学生の少女が、大切な「何か」を探すため、遙かなる旅に出る物語。
事故で母親を亡くした知子の前に、ある日突然、ソラと名乗る美しい女性が現れる。
理不尽な運命に心を押しつぶされそうな知子の手を取り、向かった先は――。
運命とは?生きるとは?
現代社会を象徴するかのような、不思議な国々をめぐりながら、その謎に挑戦する冒険が、今、始まる!

前回までのあらすじ

最初の「貧しい国」は、全ての罪が金で購えるシステムにより、悪いことをし放題の「心の貧しい人たち」が巣食う国だった。
次の科学の国は物質や肉体の研究にのみ囚われ、「本当の私とは何か」を見失っていた。
三番目の「呪われた国」は、不幸はみな宿命とあきらめ原因を省みようとしない、その名のとおり不幸が連鎖する国だった。
果たして、次に向かう「歓楽の国」に答えはあるのか?

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第4話 歓楽の国編

目の前には大都会。

色とりどりのネオンが輝き、道には趣味的なクラシックカーやスポーツカーが目立つ。
道行く人々も派手な装いの男女が明るく騒いでいるようだ。
派手なことは苦手な知子には少し居心地が悪い。

「うわあ、なんというか、派手な町だね」

ずいぶん発展しているようだが、落ち着いていた科学の国とはまるでちがう。
この国全体が歓楽街のような騒がしさだ。

「ここは『歓楽の国』だ。私の故郷だよ」

ソラの言葉に知子は意外な思いがした。なんとなく、こんなハデハデしい国とソラはイメージが合わない。

「意外かい?まあ、両親を亡くしてからは外に出たからね。住んでいたのはかなり前のことだよ」
「あ、そうなんだ…ゴメン」

少しだけ気まずい思いをしたが、ソラは「気にしないでくれ」と知子の頭をポンポンと軽く叩いた。
そんなやりとりの中、ド派手なオープンカーが真横に止まる。

「ソラか!入国の知らせを聞いたときは驚いたぞ!」

下りてきたのは男だ。こちらもド派手、白いスーツに揃いのフェドーラ帽、肩には毛皮のようなフサフサしたものをかけている。

(うーん、オシャレ…なのかな?)

知子には理解できないファッションセンスだが、男はいかにも仕事ができそうなハンサムで身長もかなり高い。

「…カレスか、変わらないな」

ソラは男を見て小さくため息をついた。その名には知子も覚えがある。

(この人がカレスさん、やっぱり知り合いだったんだ)

知子はチラリとソラの横顔を見るが、あまり嬉しそうな雰囲気ではない。
だが、カレスはソラの様子など気にもならないようだ。

「いやー、ずいぶん変わったと思うぜ?なにせこの通りの店は全部俺のものさ!」

ここはこの国のメインストリート、全てがカレスの店だとするなら途方もない金持ちだ。
これには知子も驚いた。

「幼馴染がせっかく帰郷したんだ、この国の店は使い放題にしておいてやるよ。人生は短い、今を楽しめよ!」

カレスはそれだけ言い残し、車に戻った。

「なんというか、凄い友達がいるんだね…」

走り去るカレスのオープンカーを眺めながら知子は思わずため息をついた。
カレスの全てが知子の常識からかけ離れており、なんともコメントのしようがない。

「ふん、やっぱりこの国は変わらないね。まあいいさ、この国らしいところで泊まるとするか」

ソラは皮肉げに呟き「さあ、行くよ」と大きなホテルに向かった。
まるで映画のセットのように豪華なホテルだ。

見たこともないような食事、体が沈むような柔らかなベッド、泡のでる大きなジャグジー、きらびやかな夜景―その全てに知子は声を出して驚いた。
だが、はしゃぐ知子とは裏腹に、ソラはテレビをじっと見つめ何かを考え込んでいるようだ。
モニターには演説をするカレスと、熱狂する民衆が映っていた。

◆◆◆◆◆◆◆

朝、知子とソラは早い時間に朝食を済ませ、チェックアウトを行っていた。
知子は名残惜しい気もしたが、ソラはなにやら用事があるらしい。

「なんだ、もう出るのか?今晩のディナーでもご一緒しようと思ったんだが。腕の良いシェフを雇ったのさ」

ホテルのロビーで声をかけてきたのはカレスだ。
ソラは「その必要はないよ」と薄い笑いを返す。

「カレス、アタシは弁術会にでるよ。そこで話は存分にできるだろうさ」

その言葉を聞いたカレスは苦いものでも噛んだような表情を見せた。

「とっくに結論はでてるだろう?もっとも優れた幸福な人生ってのは苦しみのない人生だ。これが民意だ、なぜ受け入れないんだ?」
「アタシはね、そんな故郷を変えたいのさ…次こそね」

なにやらこの二人、幼馴染みというだけでなく因縁があるらしい。

(えーっと、弁術会って昨日ソラが見てたテレビだよね?)

知子は二人の会話についていけず置いてきぼりだ。

「あの、弁術会って…?」

会話に割り込むのは気が引けたが、知子は思いきって訊ねてみることにした。
意外にもカレスが「ああ、失礼」とにこやかに応じてくれる。
思ったよりも人当たりの良い印象だ。

「この国は直接民主主義でね、政治は知者と呼ばれる弁術の専門家が政治論、法律論、哲学、信念…まあ、そのようなモノを民衆に問いかけ、支持を多く受けた意見を国の政治方針として採用するのさ。これを弁術会という」

カレスの説明を聞いても、日本の中学生で政治や選挙とは無関係に生きてきた知子にはピンとこない。

「国民であればだれでも国政を変えうる、この国最大のイベントさ。ただし、これはヘタな答弁をし、民衆の怒りを買うと死刑にもなりうる真剣勝負だ。ゆえに知者は命がけでこれに望むのさ―そうだろ?」
「その通り、そしてアタシは次の弁術会にエントリーしたのさ。アタシはこの国を変えるために生きてきた、各地を旅して見聞を広めたのもこの日のためだ」

挑戦的なソラの視線がカレスに向けられる。
それを受けたカレスはお手上げだと言わんばかりのジェスチャーをし「ふうー」と、大きなため息をついた。

「まったく、そこまで似なくていいだろうが…親父さんと同じ道をたどらぬように祈っておくよ」

カレスはそのまま外に出て、待たせてあったらしい高級車に乗り込んだ。
走り去る車を見つめ、知子は言い知れぬ不安にとりつかれた。

(死刑になるかも…ソラが、死刑?)

想像しただけで息が荒くなり、震えがきた。

「いきなりこんなことになって、トモには悪いことをしたと思う。アタシはアタシの意思で『人はどう生きるべきか』この国の皆に伝えたいんだ。できればトモにも見ていて欲しい」

知子を見つめるソラの表情は穏やかだ。
いきなり何の相談もなくこの展開だ。腹もたつし、心配だし、色々言いたい気持ちもある。
でも、仕方がないと思う。
知子は彼女の『空気を読まない身勝手さ』に救われてきたし、なにより好きだ。

「もう、勝手すぎるよ」

唇を尖らせて抗議したが、ポーズに過ぎない。
それを見たソラは苦笑いし、知子に「これを渡しとくよ」と小さな板を手渡した。
何かの端末のようなそれはスマートフォンのようにも見える。

「アタシが忙しくなるからね、これがあれば色々便利さ」

受け取った端末を少しだけ触ってみたが、使い方は何となくわかる。

「ソラ、無茶しないでよ」

この言葉には答えず、ソラはポンポンと知子の頭を軽く叩いた。

◆◆◆◆◆◆◆

弁術会の当日、知子はソラから預かった端末を食い入るように見つめていた。

会場に入れるのはこの国の国民のみ(これは国政を決めるのだから当たり前だ)だが、弁術そのものは世界中に配信されている。

現在、会場ではカレスが雄弁を振るっているようだ。

「人は過ちを犯す生き物だ。ゆえに私は貧しい国にて罪を購える仕組みを考えた。何度でもやり直せるのだ、人生は」

カレスはゆっくりと、だが、よく通る声で語り続ける。

「科学の国では、人生の根元的な苦しみ―老、病、死、これらから逃れるための研究が行われている」

彼の身振り手振りは大きく、つい話に引き込まれそうな雰囲気がある。

「呪われた国では、先の心配をせず、今を生きるための運命論が盛んだ…これら全ては!人生を楽しむためにあるっ!!」

カレスがいきなりこちらを指差し、知子はビックリした。
モニター越しなのに、自分に話しかけられたのかと思ったのだ。

「人生を楽しむのだ!うまい飯や酒に舌鼓を打ち!快適な家に住み!美しい服を着る!先の心配をせず、望むものは手に入れる!それこそが我々が目指す最高の人生だ!苦痛を遠ざけ、人生を楽しむのだ!!」

カレスが派手に両手を突き上げると会場は大歓声に包まれた。
会場が割れんばかりの大歓声…この様子を見ればカレスが最高の支持を得たことは知子にも理解できる。

演説を聞いた知子にとっても『貧しい国』『科学の国』『呪われた国』、これらで見てきた現実は見る角度を変えれば幸せの追及だったのは衝撃だ。
だが、ソラと旅をし、それらの国々の現実を見てきた知子には到底あれが正解だとは思えない。

(ソラ、無事でいてよ)

知子は祈るような気持ちで端末を見る。
画面は切り替わり、ソラの番のようだ。

◆◆◆◆◆◆◆

ソラは挑むような目つきでカレスを睨み、ゆっくりと会場を見渡した。

「失礼ながら、カレス氏の話を聞いて残飯を貪る豚を思い出してしまったよ」

この一言で、会場は水を打ったように静まり返った。

(ちょっと、ソラ!だめだよっ!)

知子の心配をよそに、ソラの舌鋒は止まらない。

「確かに欲望を満たす過程は快感だろう…だが!快楽ばかりが幸せな人生をもたらすとは限らない。栄養を考えず好きなものばかりを食べていたら体を壊し、病を得る。病の身では食事の喜びを味わえなくなってしまうだろう?」

静まり返った会場でソラの声だけが響き渡る。先ほどの刺激的な語りだしは彼女の作戦だったのだろう。

「気ままな生活は『快』ではあるが『善』ではない。苦しいことであっても我々は『善』ならば大いに実行しなければならない!人はただ生きるのではなく!よく生きることが必要なんだ!!」

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知子はソラの言葉を聞いて「やった」と小さく叫んだ。
だが、会場の反応は知子の思いもよらないものだった。

「我々を豚呼ばわりするとは何事だっ!!」

静まり返った会場のどこかで声が上がる。

「この国を貧しくする危険思想だっ!!」

誰かが続いた。
こうなると、もう止まらない。
あちらこちらから声が上がり、その声は徐々に死刑を求めるものに変わる。

『死刑!!死刑!!死刑!!』

この光景に、知子は悲鳴をあげそうになる。
会場が、この国全体がソラの死刑を求め始めたのだ。

(一度でも現実を見てきたの!?ソラは間違ったことは言ってないよ!)

だが、この孤立無援の状況にあってもソラは平然としている。口許には不敵な笑みさえ浮かべているようだ。

「誰に否定されようが!誰にも受け入れられなかろうが!アタシはアタシの哲学を捨てるつもりは毛頭ない!」

会場の声は罵声を通り越し、すでに怒号に近い。
だが、その中においてなおソラの言葉は知子に届く。

「本当の『自分』とは『体』ではない『魂』だ!皆は富や名声に心を奪われ、肉体の快楽のみを追及している、魂の喜びには無関心だ!!」

ソラの言葉は空しく、会場の怒りは治まらない。民衆はひたすら彼女の死刑を求めている。

「アタシはアタシが得た真実を語るだけだ!それが罪か!?罪なき者を殺す者は、はるかに大きな不幸に見舞われる。悪には必ず、報いがあるからだ!!」

口の中に血の味が広がっていくのを知子は感じた。
悔しさのあまり、噛んだ下唇から血が滲んだようだ。

見れば会場の中でカレスだけは無言でソラを見つめていた。その表情からは感情は読み取れない。
こうして、ソラに下された民衆の判断は死刑となった。

このままじゃ、ソラが殺されてしまう。
そんなことは許されない、なんとかしなければと知子は必死に考える。
しかし、急に起死回生のアイデアが湧いて出るものではない。

(このままじゃダメ、なんとかしなきゃ…だけど)

思わず大声を出しそうになる直前、端末が震えた―着信だ。見ればジーターとある。
彼は科学の国でソラと議論を交わした研究者だ。
知子は藁にもすがる思いで通話にでると、画面には見覚えのある科学者が映し出された。

「おっ、通話に出たぞ!おい、なにやってるんだ!」
「違うよジーター、彼女はトモだ。やあトモ、我々は弁術会の中継を見てね―」

ジーターと同じ研究者のエルクスもいる。

(そうだ、この人たちなら!)

知子はソラを助けたい一心で二人の助力を求めた。科学者でカレスと繋がりのある彼らなら何とかなるかもしれない、そう感じたからだ。

「トモ、我々はカレス氏から資金提供を受けてる身だ、残念だが―」
「おい、エルクス!本気か!?」
その言葉とは裏腹に、しばらくすると二人が笑いながらメモを画像に映した。
そこには『このオープン回線ではまずい、研究者用の回線を使おう』と書かれていた。

◆◆◆◆◆◆◆

翌日、知子は下水道を進む。

エルクスが調べてくれた侵入路―それは下水道を通り、ソラが収監された施設の真下から排気ダクトを伝って侵入するものだ。
もちろんダクトは人が通れるようなモノではないが、そこもジーターが策を講じてくれていた。

(ちょっとニオイが…でも、こんなことで負けてられない!)

下水道の悪臭に苦しみながら、知子はバーナーで排気ダクトの鉄格子を切断する。
このバーナーはジーターの指導のもとで自作したものだが、ありふれたDIY用の工具を改造しただけで凄まじい火力があるらしい。

エルクスに教えられた通りに立体的にダクトを進み、ソラのいる独房の真上に出た。

「…ソラ?」

天井のダクトから飛び下り、低い声で呼びかける。
ソラは座りながら眠っていたようだ。

「…ソラ!」

もう一度呼びかけるとソラも知子に気づいたようだ。

「ソラ、何であんな無茶するの?心配したよ」
「すまない。アタシの父親も哲学を民衆にぶつけて死刑になってね…悔しかったんだろうな。旅をしていろいろな経験をし、父の残した教えが民衆に届くようにと努力してきたつもりだったが…まだまだ足りなかった」

ソラはさすがに落ち込んでいるようだ。
だが、知子はそれが腹立たしかった。

(たしかにソラはみんなを怒らせたかもしれない。でも、気に入らないから死刑なんておかしいよ!)

そう思うと、いてもたってもいられない。バーナーを点火し、火力を絞る。

「あきらめないでよ!運命は変えられるんでしょ!ソラがあきらめても、私はあきらめてない!」

鉄格子の蝶番を切断すると、格子戸が大きく傾いた。

「トモは変わったよ。初めて会ったときとは別人さ…今から元の世界に帰る方法を教えるから、アンタは―」
『これは驚いたな、どうやってここまで入ったんだ?』

一歩出たところで声がした。カレスだ。

知子は心臓を鷲掴みにされたような恐怖を感じた。
今の自分達は脱獄の現行犯、言い訳のできる状況ではない。

「ちょうどよかった。お嬢さんからもソラを説得してやってくれないか?皆に憎まれながら死ぬことほど恥ずべき人生はない、まだ助かる道はあるはずだ」
「…ふん!魂が悪徳で充たされたまま、冥土に赴くのはありとあらゆる不幸のうちでも一番ひどい不幸だ。『不当に殺される者』よりも『罪なき人を殺す者』こそ恥ずべき、醜い、悪い人生だ!」

ソラの言葉を聞き、カレスはお手上げだと手を上げて苦笑いをした。
どうやら知子の見るところ、ソラはカレスのことになると冷静さを欠くようだ。

(でも、幼馴染みっていってたし、本当に嫌いじゃないような?)

知子が見たところ、二人は憎しみや嫌悪感だけの関係ではない。そこには複雑なモノがあるようだ。

「51.7パーセント、なんの数字かわかるか?」

唐突にカレスが問いかけた。
ソラは眉を潜めて無言だ。

「放送を含め、約半数の人間がお前の話を聞きたいと思っている」

カレスの表情から笑みは消え真剣なものだ。
思わず知子は唾を飲み、ゴクリと喉の音が聞こえた。

「これを議会は重く見、お前が望むのであれば次の弁術会を用意するそうだ―やるか?」

カレスの挑戦的な言葉に、ソラは「やるさ」と目を輝かせた。

(ソラの言葉は届いてたんだ!)

知子はまるで自分のことのように嬉しくなる。

「だがな、この数字が半数以下になれば死刑は免れないぞ。相手はもちろん俺だ」
「望むところさ、あの時殺しておけばよかったって泣かせてやるよ」

口調とは裏腹に微笑むソラがいる。
カレスもどこか嬉しそうだ。

「おめでとう、釈放だ」

◆◆◆◆◆◆◆

カレスに連れられ、知子たちは外に出た。
日は沈み、辺りはすっかり暗くなっている。

刑務所は町から離れていたらしく、眩しいネオンの輝きが遠くに見えた。

「次の弁術会まで連絡がつくようにしておけよ。詳細はまた追って連絡する」
「ふん、アンタに借りを作るとはね。議会を黙らせてくれたんだろ?」

カレスは「さあね」とソラの疑問を受け流し、男臭くニヤリと笑った。

「心配するな。そこのお嬢さんが壊した牢屋くらいは直してやるさ」

この言葉に知子は大いに慌て、それを見た二人に声を出して笑われてしまった。
だが、悪い気分ではない。

「じゃあ行くよ。これ以上長居をすると借りがどんどん増えそうだ」
「連絡を忘れるなよ。またな」

カレスの言葉に応じて、ソラも「ああ、またな」と呟き歩き出す。
その口元に薄く笑いが浮かんでいたのを知子は見逃さなかった。

(この二人。仲が悪いようだけど…嫌いじゃない?そんなことあるのかな?)

この国で受け入れられなかったソラの意見。だけど、『もっと聞きたい』と思い直した人もたくさんいた。
人の心とはなんて複雑なんだろうと知子は考える。

「今回はトモにも心配かけたね、ありがとうよ」
「ううん、自分で考えて、行動しただけ。ソラから教えてもらったことだよ。最後はちょっとビックリしたけど…」

そう、今回のことは自分でも信じられないような大胆な行動だった。だけど、自分で考え行動したのだ。
上手く言葉にできないが、知子は自分のなかで何かが変われた―そんな気がした。

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小説原案

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