Dr.明橋のホッとする子育て相談室Q&A #14

  1. 子育て
  2. 育児

子どもをほめたり認めたりするためには、親も認められることが大事

質 問

子どもに肯定的な言葉かけをしようと思って、家のホワイトボードに「~しようね」「がんばってるね」などと書いて、なるべくそういう言葉をかけるようにしています。
ですが、主人は「そんなの難しくて、できない」と言って、協力しようとしてくれません。

答 え

おそらくご主人は、「何でそんな、子どもにいちいち気を遣わないといけないんだ」という気持ちなのでしょうね。

大人でも、例えば上司から、「おまえ、何やってもだめやな」と否定的なことを言われるより、「頑張っているな」と言ってもらうほうが、元気も出ます。
大人でも言葉かけによって随分変わりますから、お父さんに「大人だってそうだよね」ということを例に出して、話してみる、という方法はあると思います。

ただ、お父さんが求めていることは、たぶん、そういうことではないと思うんですね。
お父さんが言いたいのは、平たく言うと、「子どもだけじゃなくて、もっと俺にも気を遣ってくれよ」ってことだと思うんですよね。

お母さんはどうしても、お父さんに対して「子どもに○○してくれ」って言うのですが、お父さんも、働いて、お金を稼いで、一生懸命、家族のために頑張っているわけですよね。
そういう自分に対してちっともほめてくれないのに、子どものことだけほめろといわれても「何で?」と、納得できないのも、ある意味分かるような気がします。

親なんだから、そんなの当然だろ、と思うかもしれませんが、子どもだけではなく、親も、周りに認めてほしいのです。
親も認められて初めて、子どものことも認められる、ということもあるのです。

これはお父さんだけではありません。お母さんもそうですよね。

ですから、親がお互いに、
お母さん、頑張ってるね
お父さん、ありがとう
とねぎらい合うなかで、子どもに対する声かけも、また変わってくるのではないかと思うのです。

Dr.明橋の子育て相談室Q&A

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