1. 1万年堂通信

【1万年堂通信】『こころ彩る徒然草』全国の書店でもベストセラー!(第352号)

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秋ですね。
今年は「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉どおりになるのでは、という報道を耳にしました。

そろそろ涼しくなってきそうです。

彼岸のこの時期、墓参に行かれる方も多いでしょう。
先祖や祖父母の恩を改めてかみしめる、そんな機会になってもよいのではないかと思います。

『こころ彩る徒然草』全国の書店でもベストセラーランキング入り!

新刊『こころ彩る徒然草~兼好さんと、お茶をいっぷく』は、引き続き好評を頂いています。

引き続き、トーハン週間ベストセラーランキングに入りました!
(9月20日調べ)

【単行本 ノンフィクション・教養書他】7位

全国の書店でもランキングに入っています。

紀伊國屋書店仙台店調べ 総合6位
※河北新報 9月17日掲載

ジュンク堂書店鹿児島店調べ 総合4位
※朝日新聞西部版 9月14日掲載

谷島屋書店調べ 総合3位
※静岡新聞 9月17日掲載

日報岩手書店会・リラパークこなり調べ 総合4位
※岩手日報 9月17日掲載

三洋堂書店チェーン週間ランキング 総合4位
(9月4日~10日)

BOOKSえみたすチェーン週間ランキング 総合5位、文芸1位
(9月4日~10日)

いまじんTSUTAYAチェーン週間ランキング 文芸6位
(9月4日~10日)

書店での展示もにぎやかです!
↓↓↓↓↓
https://www.10000nen.com/topics/6539/?mm=352

書籍情報

『こころ彩る徒然草~兼好さんと、お茶をいっぷく』
木村耕一 著
定価:本体 1,500円+税

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主な内容はコチラ

「母のふところには、どこにもない格別な温かさがありました」『新装版 親のこころ』

与謝蕪村といえば、学校で俳句を習った、という思い出があります。
彼は天涯孤独の身であったことから、父母を思う気持ちは人一倍強かったようです。

そんな与謝蕪村が、秋の寂しさとともに詠んだ句は一層彼の思いを引き立たせているように思います。

蕪村は、どんな生涯だったのでしょうか。
『新装版 親のこころ』の1話からご紹介いたしましょう。

父母のことのみおもふ秋のくれ(与謝蕪村)

蕪村は、芭蕉と並んで、江戸時代を代表する俳人である。

母は、苦労の人であった。丹後国から大坂の庄屋へ奉公に出てきて、働いているうちに、主人の子を産んだ。本妻には2人の子があった。しかし、いずれも女であったため、蕪村は、跡継ぎとして育てられた。当然、周囲の目は冷たい。母の立場は奉公人でしかなかった。人目を絶えず気にして、働きづめに働いている。子供のことだけを念じて耐えていた母は、蕪村が12歳の時に、この世を去ってしまう。

4年後、今度は、父が亡くなった。

大家族の中で、もう、かばってくれる人はいない。「姉に婿を迎えて家督を継がせるべきだ」と公然とささやかれるようになった。

翌年、追われるように、蕪村は、家を出た。

天涯孤独の蕪村に、行く当てはない。絵を学び、俳句を詠みながらの、漂泊の人生が、17歳から始まるのである。

「放浪」とか「漂泊」というと、ロマンを感じそうだが、世の中は厳しい。どこへ行っても、無条件で受け入れてくださるのは、親だけであると、しみじみ知らされる。

61歳になった蕪村が書いた詩の中に、次のような一節がある。

むかしむかししきりにおもふ慈母の恩
慈母の懐袍別に春あり(春風馬堤曲)

「遠い昔のことですが、優しかった母のご恩を、しきりに思い出します。母のふところには、どこにもない格別な温かさがありました」

蕪村が母と死別してから、すでに50年近くたっている。

他の記憶は年とともに薄れていくが、「母の温かさ」は、反対に、より一層強くよみがえってくるから不思議だ。母の存在は偉大である。

書籍情報

『新装版 親のこころ』
木村耕一 編著
定価:本体 933円+税

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主な内容はコチラ

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