1万年堂出版が開催した
読者感想文コンクールの
入賞作品の一部をご紹介します。

金賞

『光に向かって100の花束』を読んで

渡邉慶子さん(三重県・中学3年生) 中学・高校生の部

受験を乗り越えるアドバイス、人生のプラスになる言葉の宝庫

私がこの本を見つけたとき、帯の「大切な忘れ物を届けに来ました」という言葉が私の目を引きつけました。

大切な忘れ物とはいったいどういうことなんだろう。そう思ったとたん、自分はとても大きな忘れ物をしているのではないかという気持ちになりました。

このコンクールに応募することは決めていましたが、どの本にするのか決めていなかったところに、とても大きな課題が目の前に現れたようでした。私は迷わずこの本を読む事に決めました。

この本は、中学3年生の受験という大きな壁を乗り越えるためのアドバイス、そしてこれからの自分の人生のためになる言葉ばかりでした。
当たり前のこと、自分で分かっていること、そんなこともたびたびありましたが、どれも行動に移せていないものが多かったです。
しかし、そんな私でも今日から実践してみようと思えたのは、過去の実体験を読んでとても心に響いたからでしょうか。
本当にあったからこそ、自分と重ね合わせて大切な忘れ物を取り戻すことが出来ました。

私がとても大きな忘れ物だと思ったことは2つあります。
1つはにこやかな笑顔と明るい挨拶をすることです。これも大切だと知らなかったわけではないですが、この2つのことで世の中を幸せにできるなんて思ったことはありませんでした。

しかし、この言葉を自分の生活にあてはめてみて不思議に思ったことがありました。
店員さんに、にこやかな対応をされると、こっちまで笑顔になったり、朝、友達と元気に挨拶を交わすと、眠気も吹き飛び、晴れ晴れとした気持ちで1日が始まったり、学校から帰る途中に、近所のおばさんから「おかえり」と言われると、ほっとしたりします。

当たり前に過ごしてきた毎日の中に、こんなに嬉しいことがあふれていました。
しかも、笑顔と挨拶の力が大きいことにも気が付きました。
笑顔で接してもらって、挨拶をされて嫌な気分になる人なんていません。
むしろ、私のように幸せな気持ちになるのだということにも気付かされました。

この話の最後に「少なくとも1日に1人を喜ばせよ」というシドニー・スミスの言葉があります。
一日一善という四字熟語もありますが、私はあまり意識したことがありませんでした。
しかし、これから心掛けて行こうと思います。こんな些細なことで人を喜ばせることが出来るなんて、やらなければもったいないのではないでしょうか。

もう1つの忘れ物は最後の最後に見つかりました。
「難の難 乗り越えてこそ 光あり」、この言葉で100番目の物語が締めくくられていました。
私にとってこの忘れ物は大きすぎたのかもしれません。

しかし、私が今挑んでいる受験の壁に、いちばん値するものではないかと感じたものでした。
人間は、つい楽な方、楽な方へと進んでしまう傾向にあると思います。
もちろん私もその1人ですが、振り返ってみると楽な方を選んで満足したことは1度もありません。

しかし、その逆は体験したことがあります。
特に強く感じたことは中学校の定期テストです。
頑張ったら頑張った分だけ力が付いてきますが、「このぐらいでいいだろう」と、諦めたテストには恐ろしい結果が返ってきました。受験もこの定期テストを応用したものだと思います。

今、私が過ごしている夏休みでも、遊びたい、勉強なんてやめたい、そんな気持ちになることは1日1回では収まりませんが、そんな気持ちに打ちかってこそ、自分が満足する結果が得られるのだと思います。
だから、難しい問題や自分の弱い心に負けそうになっても、強い心を忘れずに努力していきたいです。

この他にも、たくさんの忘れ物をしていました。
しかし、この段階で見つけることができたのだから、見つけた忘れ物を無駄にせず、これからの人生に活かしていきたいと思います。

また、落としてしまう前にこの本を読み返し、より充実した生活を送っていきたいです。

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『光に向かって100の花束』を読んでの画像1

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