1万年堂出版が開催した
読者感想文コンクールの
入賞作品の一部をご紹介します。

銀賞

『こころの道』を読んで

加藤智子さん(13歳・千葉県) 中学生の部

『こころの道』

この本は、私にたくさんの大切なことを、教えてくれた本です。

この本がただの小説のように難しく書かれていたら、私は途中で読むのをやめてしまったと、思います。しかし、本をあまり読まなかった私が、この本を最後まで読めたのは、1つの話がとてもおもしろく、読みやすく上手にまとめられていたので、どんどん読んでしまったからです。

この本で心の中、そして自分自身が変わったと、思います。例えば、身のまわりで起きたことを、よく考えるようになりました。

「そういえば、あの本ではこんな風に言ってたな」と心のどこかで覚えています。

それだけ、『こころの道』で、でてきた言葉は、大きいんだと実感します。

私は特に、童話・日本昔話の言葉が、印象に残りました。小さい頃に読んだあの昔話は、昔はおもしろいとだけしか思わなかったけれど、今になって初めて大切なことが、こんなに詰まっていることを知りました。

「第4章 さんざめく星たちへの道」には色々な人達の体験談が、たくさんありました。

辛い時に助けてくれるのは、家族・友達・仲間……の言葉だということが、わかりました。

たった一言で、傷ついたりするけれど、それ以上に、助けられることが多いと思います。

とても、心が温かくなりました。

それに、途中にある自然の写真がとても大きく感じます。この本では、人々の考え方だけではなく、1枚の写真からも自然・命の大きさなどを、教えてくれる本です。

『こころの道』は全部が、私に納得させてくれたり、今までとは違う考え方にもしてくれた、私にとって一番大切なことを教えてくれる教科書です。今の、私達にとって大切なことが1つ1つの話に入っています。

『こころの道』はその題名のとおり、読んだ人の心に、道をつくってくれると思います。そして、本に書かれていたことを、実行できたり、素直に受けとめて、その道を歩くのはとても大切で大変なことかも知れません。

難しいかも知れないけど、少しずつでも変わっていきたいと、思いました。

私は中学2年生で、来年にはもう高校受験、そして大学生から社会人。それまで大変なことはたくさんあると思うし、社会人になってからも、大変だと思います。そんな時、悩んでしまったら、この本は元気づけ励ましてくれる、大切な本になると思います。

もう何回も読んでいるので、ブックカバーはもうボロボロです。これから先も、ずっとこの本は、すぐ読める所に置いて、大切にしていこうと思っています。

この本は、私の大切な人がくれた本です。本嫌いだった私に、たくさんの本を買ってくれました。そして今では、本棚にたくさんの本が入るまでに、私は本好きになりました。

『こころの道』を買ってくれたその人は、私に毎日暮らしていく中での、大切なことを、この本1冊にこめて私に教えてくれました。

この本にも、その本を私に教えてくれた人にも、とても感謝しています。