1万年堂出版が開催した
読者感想文コンクールの
入賞作品の一部をご紹介します。

銅賞

『子育てハッピーアドバイス』シリーズを読んで

宮内寛子さん(31歳・鹿児島県)

私は、保育士・幼稚園教諭として数年子供たちと触れ合い、結婚退職をし、現在息子2人の母親です。
現役時代は、子ども達が大好きで、特に我がクラスの子供達は、かわいくて愛しくて、皆、家に連れて帰りたいくらいでした。

そんな子供大好きな私も、2児の母となり、小さいうちは、自分で子育てを!と、一番著しい成長を見せるこの時期を見逃したくないと、子育てに一日中専念 しています。……が、魔の3歳児とよばれる長男と、しょっちゅう悪戦苦闘の毎日にイライラしたり、怒鳴ったり手が出たり……。1歳になったばかりの次男と のケンカも激しく、兄弟ゲンカにも、ケガをしないようにと手を出しすぎたり……。自分のストレスがたまる一方でした。「他人の子と、我が子は違うよ、我が 子は冷静に見れなくなるものだ」と、よく先輩ママ達に聞かされてはいましたが、まさにその通りでした。我が子には冷静になれずに、すぐにカーッとなって感 情をおさえきれなくなる。そのため、子どもも悪循環……。今まで働いてきて、たくさんの子どもたちと触れ合ってきて、それを生かしたかったのに……。こん なはずではなかった。自分の知らない自分になって、自己嫌悪に陥ることも多くなりました。このまま園にも入れずに、自分で見ることがこの子たちにとって本 当にいいのだろうか……と。

そんな時、何かにすがりたくて、本屋さんに足を運びました。前から目について気にはなっていたものが、『子育てハッピーアドバイス』。

しかし、人気があると紹介されている本、少々ひねくれ者の私は、皆が読んでいるものは避けたいと、手に取ることはありませんでした。でも、病んでいたそ の日は、真っ先にその本を手に取り、目を通していました。目に入る全てが、今の自分にピッタリだと、早速購入。帰っていっきに読み終え、心が軽くなったの を覚えています。当たり前のことしか書いていない、分かっていたのに忘れかけていたこと、知識として頭にあったことも、我が子にはうまく表現できずにいた 気がします。一番心に響いたのは、「子どもの心は、甘えと反抗を繰り返して大きくなる」。3歳の息子は今、まさにその時期であり、私も頭を抱え、葛藤して いたので、本当に納得しました。

そして、この本を読んだ後は、なぜか不思議と子どもにもっと優しくなれるし、今までより、丸い気持ちで見られるものです。毎日そうはいきませんが、忘れ そうになると、繰り返し目を通し、自分の心を立て直しています。私には、子育ての悩み等、話せる友達がいます。一人で悩む人が多いという世の中、その点、 自分は、ストレス発散しあえる友達がいる分、幸せだと思います。話してみると、同じような子育ての問題で悩んでいる人もけっこう多いものです。友達にもよ くこの本を紹介します。母親としての悩みを、少しでも解決してくれた本に出会えたことを、本当に感謝しています。2巻、3巻もすぐに見たくて購入しまし た。友達へのプレゼントにも最適です。

これからも、世の中のお母さん方の悩みが、少しでも軽くなるように、たくさんの方々に読んでいただきたいと思います。もちろん、子育てに関わる世のお父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、そして子どもたちに携わる先生方にも、ぜひぜひ目を通していただきたいと思います。

本当にありがとうございました。これからもこの本を大事に読み直し、大切な我が子と充実した日々が過ごせるよう、母親としての自信ももてるように、子どもと共に成長していきたいと思います。子どもは、本当に「宝」です。