1万年堂出版が開催した
読者感想文コンクールの
入賞作品の一部をご紹介します。

銀賞

『光に向かって100の花束』を読んで

大山聖美さん(山形県・高校3年生) 中学・高校生の部

この本を選んだ理由は、ただ本の名前に惹かれたからです。『光に向かって100の花束』という題名で、いったいどんなことが書いてあるのか、とても気になったからです。

この本には、歴史上の人物の成功談や失敗談などから、人として生きていく上で大切な心得を教えてくれる言葉が集められています。これからの人生へのヒントや私達が忘れているものを届けてくれる本になっています。

この本を読んでみて、心の中に残る言葉がたくさんありました。この百の花束から、私が良いと思った素晴らしい言葉を4つ紹介したいと思います。

1つ目の言葉は、「約束は、必ず、はたさなければならない」です。これはある歴史家として有名な人の言葉です。この人は、1人の少女とある約束をしていたのですが、その後に仕事でとても良い話が入って、来てくれと頼まれたそうです。この2つは同じ日に重なってしまい、この人は少女との約束をしっかり守ったかわりに、とても怒られました。しかし、後日それを知った仕事場では、彼に対する信用をいっそう深めたそうです。どんなに小さな事でも、一度約束をして破ってしまったら周りの人の信用を失い、迷惑がかかると思いました。それだけでなく、相手も自分自身も傷つけてしまうのだと分かりました。

たとえ小さな約束でも、自分に不利益なことでも、誓ったことは必ず果たすのが、信用の基本であると知ることが出来ました。私もこの人のような自分の利益だけを考えないで行動できる人に、少しでも近づきたいと思いました。

2つ目の言葉は、「一職を軽視する者は、どんな地位におかれても、不平をもつ」です。この言葉は、天下統一を果たした豊臣秀吉の言葉です。

秀吉はいつも、与えられた使命を忠実に果たすことだけ考えていました。そのおかげで、どんどん上の身分にのぼりつめ、天下を取るほどの人になりました。とても素晴らしい人だと思いました。目標達成のためには、急がず、1つ1つゆっくり達成していけば、成功していくのだと分かりました。一職に忠実な人は、何事も忠実にできるようになり、一職を軽視する人は、どんな地位に置かれても不平を持ち、不満のある者は成功はできないということを知りました。私も、まずは自分に必要なこと1つ1つにベストをつくし、取りかかっていきたいです。

3つ目の言葉は、「最初から負けていた」です。これは、関ヶ原の合戦についての言葉です。徳川家康率いる東軍と、石田三成率いる西軍との戦いは、東軍が明らかに劣勢でした。しかし、東軍が勝利を収めて西軍が敗れました。両軍の鉄砲の火力を比べても西軍が勝っていたし、人数も西軍の方が多くいたにもかかわらず。

この戦いで勝敗を分けた要因は、西軍が東軍よりも「団結する力」が劣っていたからだそうです。軍勢の数や鉄砲の火力が勝って勝つことは多いのですが、それよりも団結する力は、勝利へ導く決定的な要素だと、この戦いが物語っています。どんなに数がいても、みんなの心が1つになり、お互いに信頼しないと、仕事の場でもうまくいかずに、成功はしないと分かりました。また、団結することがこんなにも力になり、重要だと本を読んで思いました。

4つ目の言葉は、「おまえは苦労がしたいのか」です。これは、呉服物を売るため峠を越えていた2人の商人の会話からです。1人の商人が、「この峠がもう少し低かったら楽に越されて、うんともうけられるのに」と言うと、「オレは、この峠がもっと高くて、険しかったらいい」ともう1人の商人が言ったのです。先の商人は、「おまえは苦労がしたいのか。おかしなやつだ」と言いかえしました。もう1人の商人が、「楽して峠を越えられたら、たくさんの人が越えていって、逆に儲けることは出来ない。峠が高ければ越える人は少なくなって、儲けられる。越えるものが高く大変だから繁盛するんだ」と言いました。この商人の言葉には、本当にそうだと思いました。苦労するから得ることが出来るのだと考えました。また、成功は努力の結晶であり、楽に得ることが出来るのは、貧と恥だけということを知りました。この本には、人の心を癒やし、人生に大切なものを教えてくれる宝石のような言葉があふれていました。私もとても元気が出て、読んでよかったと思える本でした。心に響く言葉がたくさんあり、強く心を動かされました。

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