内容紹介

三国志の定番、吉川英治の名作を、単行本で大きな活字で味わいたい、という読者の要望に応え、全10巻を刊行。

『三国志』は、ただの娯楽小説ではない。「人間とは、何か」を、深くえぐり、考えさせる力を持っています。
初めて吉川文学に触れる人は、読書がますます楽しくなることでしょう。
かつて胸躍らせて『三国志』を読みふけっていた人には、再びあの感動を、読みやすい大きな文字でお届けします。

 

内容紹介

青年時代の曹操は、地位は低く貧しかったが、颯爽たる気概の持ち主だった。部下の甘言を喜ぶ上官を軽蔑し、唾棄していた。ところが、年月が流れ、地位を得ると、曹操は変化していった。

自分の功績を評価する声、褒める声には耳を傾けるが、注意したり、諫めたりする忠臣に「死」を与えていく。曹操は、ついに自らを「魏王」と称し、漢の皇帝を無視する態度を歴然と表し始めたのである。
吉川英治は、こう結論を下す。
「どんな英傑でも、年齢と境遇の推移とともに、人間のもつ平凡な弱点へひとしく落ちてしまうのは是非ないものとみえる」

1巻2巻3巻4巻5巻6巻7巻9巻10巻も好評発売中。

目次

図南の巻

日輪/上・中・下/酒中別人/魏延と黄忠/短髪壮士/落鳳坡/破軍星/草を刈る/金雁橋/西涼ふたたび燃ゆ/馬超と張飛/成都陥落/臨江亭会談/冬葉啾々/漢中併呑/剣と戟と楯/遼来々/鵞毛の兵/休戦/柑子と牡丹/藤花の冠/神卜/正月十五夜/御林の火/陣前公用の美酒/敗将/老将の功/絶妙好辞/一股傷折/趙子龍/次男曹彰/鶏肋/漢中王に昇る/烽火台/生きて出る柩/関平/七軍魚鼈となる