子どもを「ありのまま認める」って、どこまで?
2月は「ありのまま認める」についてのご質問です。
子育て中の親御さんでしたら、皆さん一度は聞いたことがあるかと思います。「ありのまま認める」というフレーズ。
確かにこの言葉に疑問を感じる方は多いかと思います。
例えば「ゲームばかりしているわが子に、何も言わずありのまま認めていていいのでしょうか」というご質問はよくいただきます。
その場合、まずは子どもの「ゲームって楽しい」という気持ちをありのまま認めましょう。そして、やはり注意するべきことはアドバイスする必要があります。
では、「『ウソ』についてはどう対応すればよいのでしょうか」というご質問を頂いたことがありました。
今月はその答えを皆さんと共有していきたいと思います。
【質問】子どものウソへの対応方法
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子どもが明らかにウソを言っている場合、どのように対応すればよいのでしょうか。
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【回答】2種類のウソを見分ける

まず、子どもが言う「ウソ」には、大きく分けて2つの種類があることを知っておいてください。
1、 笑って見守る「可愛いウソ」
ひとつは、2~3歳の頃の「可愛いウソ」です。
この頃は言葉が未熟で、希望や願望を「~した」と実際に体験したかのように話すことがあります。
例えば来週行く予定なのに「ディズニーランドに行った」と言う場合、これは言葉の過去形、未来形の使い方が未熟であるがゆえに起こることです。
また、現実と空想の世界との区別がつきにくく、夢や絵本で見たことを現実のように話したりすることもあるでしょう。例えば、昨夜見た夢を実際に体験したかのように話す場合です。
これらは成長し時期がくればなくなりますので、笑顔で温かく見守っていくとよいでしょう。
2、親の対応を振り返る「注意すべきウソ」
もうひとつは「注意すべきウソ」です。
自己防衛のウソ
自分を守るために「ウソ」を言う場合があります。
例えば、モノを壊した時、弟や妹が壊したというような、自己防衛のためのウソを言うことがあるでしょう。
このようなウソを子どもが言った場合、親は子どもへの対応を振り返る必要があります。
「しっかりしつけなければ」という親の思いから、些細な過ちに対して厳しすぎる注意や叱責をしていないでしょうか。
親の対応が厳しすぎると「自己防衛のウソ」を言うようになります。

関心を引くためのウソ
注意すべきウソに、もうひとつ「関心を引くためのウソ」があります。
子どもが「帰り道、クマに出遭った」と言えば、親は「大変!」と驚き、もちろん心配します。
そして子どもに状況を詳しく尋ね、その辺りを見に行ったり、周囲に連絡したりと子どもの言葉に強い関心を示すでしょう。
他にも、先生から何も言われていないのに「今日、先生に褒められた」や、反対に「先生に叱られた」など、調べればすぐに分かるようなウソを言う場合もあります。
この場合は、親の関わりが希薄になっていないか振り返ってみてください。
子育て中の親は大変忙しく、気づかない間に会話やスキンシップが減少していることがあります。
子どもは、何とかして親からの関わりを得たくて、親の気をひく「ウソ」を言う場合がありますので、子どもと過ごす時間や関わりを再度振り返ってみましょう。
まとめ
このように子どもが「ウソ」を言う場合、やはり背景があり、何らかの気持ちが潜んでいることがあります。
ですので、なぜ「ウソ」を言うのか、その背景やその奥底に潜んでいる気持ちをありのまま認めてください。
そして、子どもへのしつけが厳しすぎないか、関わりが希薄になっていないか、振り返ってみましょう。
編集部より
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