本当の価値に気づき、勇気をくれる言葉たち
不安だと思ったことをとことん追求して、
打開策を見つけると希望に生まれ変わる。
本当の成功とは、自分のDNAを理解し、
添い遂げられたか、られないか、これだけだ。
夢を見たいなら、足元を見よ、
夢を叶えたいなら、その足で目的地を目指せ。
美術家・長坂真護さんの画集『君の行動に愛はあるか』には、このような熱い80のメッセージと作品が収められています。
最近よく目にする「サステナブル(Sustainable)」とは、持続可能な社会という意味で、資源を無駄に使いすぎず、未来の子どもたちに美しい地球を残し、平和な生活を続けていくための取り組みを言います。
その一つ、今、アフリカのガーナの人たちを蝕んでいる問題に目を向け、動き出したのが長坂さんです。
「私は慈善活動家でもなく、秀でた絵描きでもなく、有能な経営者でもない、どのカテゴリーにも当てはまらないのですが、この美しい地球に住まわせていただいている一人の人間として、精一杯我が画業人生を懸け、未来の子供たちにこの美しい地球をひとりでも、1日でも多く見せてやりたいのです。
これが私が今日の社会にアート活動をする唯一の原動力であり、この野蛮な資本主義経済、競争原理ファーストな社会を終わりにさせたい」 (『君の行動に愛はあるか』より)
便利な生活を当たり前のように過ごしている裏で、世界では何が起きているのか、私たちに何ができるかを考えてみたいと思います。
消費社会がもたらすゴミの行き場を知っていますか?
スマホ、パソコン、テレビ、ゲーム機などの電子機器。
私たちの日常生活に、すでに欠かせないものになっていますね。
これらは壊れたりいらなくなったりすると電子廃棄物(以下、電子ゴミ)として捨てられます。
一体どれほどあるのでしょうか?
国連の報告書によれば、世界では年間約5000万トン、日本では約220万トン発生しているといわれています。
日本の廃棄量は、アメリカ・中国に次ぎ、世界第3位で、その重さは東京タワー約550個分にも匹敵しています。
では、私たちが捨てた電子ゴミは、どこに行くのでしょうか?
世界の電子ゴミの約2割は適切にリサイクル処理されていますが、残りの約8割は違法な業者から海外の途上国へ送られるといいます。
世界最大の電子ゴミの墓場「アブボグブロシー」
中でも有名なのは、アフリカ大陸西部・ガーナ共和国・首都アクラにある「アブボグブロシー」です。
「世界最大の電子ゴミの墓場」と言われています。
そこでは、多くの子ども達が、先進国から来た大量の電子ゴミを燃やすことで稀少な金属など抽出し、それらを売って生計を立てています。
その際、発生する有毒ガスを吸うことでガンを発症し、若くして亡くなっていくといいます。
約3年前、美術家・長坂真護さんは、この事実をある雑誌で知りました。
「本当なのか?」と衝撃が走り、自分の目で確かめずにおれなくなり、すぐチケットを購入、単身ガーナに向かったといいます。
そこでの光景は、想像を超えるものでした。
地平線の手前まで全部ゴミの山。至るところでプラスチックや電子機器を燃やす黒煙が上がり、異臭が充満。
私たちの使っていた電子ゴミの墓場がそこにあったのです。
(写真:福田秀世)
しばらく彼らと生活を共にした長坂さんは、
「彼らの無垢な笑顔を無視できない。世界中にこの問題を伝えたい。僕はアートで、彼らを救う」
と自らの使命を感じ、ガーナの状況をアートで伝えることを決意。
壊れたゲーム機、テレビや録画機のリモコン、携帯電話など、不法投棄された廃材を使った作品を描きました。
それは高く評価され、1500万円で売却。
「アブボグブロシー」初の無償で通える学校を建てる資金になりました。
【『ガーナの子』長坂真護 作】
その後、850個のガスマスクを現地に持ち込み配布。創作した廃材アートを展示する美術館も開設しました。
10年後には、彼らの健康や雇用を守るための電子ゴミのリサイクル工場を建てることを目標に、今、魂をこめて作品を描き続けています。
このたび、長坂真護さんの約80の力強い作品と渾身のメッセージを収録した『君の行動に愛はあるか?』を発刊いたしました。書籍をとおして、1万年堂出版は廃材アートで子ども達を救う著者の活動を応援しています。
この活動に共感される方は、ぜひ手にとってごらんください。
⦅この本の印税は、全額ガーナの未来のために使います。長坂真護⦆
【『Poppy flowers blooming over the war』長坂真護 作】
長坂真護さんの活動に日本政府も注目して、以下の記事をFacebookで掲載しました。
(引用元:日本政府Facebook)
長坂真護さんの活動を紹介した映像です。ぜひクリックしてご覧ください↓↓↓