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年寄り扱いで老化が進む!?アンチエイジングの最新の常識とは

「人体最大の臓器」と言われるのが皮膚です。
肌の健康を保つための秘訣を皮膚科専門医の花川博義先生が分かりやすく教えてくれる、そんな書籍をご紹介します。

お肌のことはもちろん、体のさまざまな箇所について、心掛けるべきポイントが盛りだくさんです。
今回は、その中からアンチエイジングについて書かれている箇所を特別にご紹介します!

ときめきでアンチエイジング

「あなた何歳?」という問いかけに、 「何歳に見える?」と逆質問するのは、老化を意識し始めたあかしです。
「若くありたい」という心は、実に大切な心であり、これを失ったら心も体も坂を転げ落ちてゆきます。

「お年寄りに赤ちゃん言葉を使ってはならない」と介護業界ででいわれます。
介護が必要な高齢者に、若いヘルパーが「○○さん、おむつを触っちゃダメよ」「お口の周りをキレイにしますねー 」と、幼児に対するような言葉を使うことがあります。
高齢男性は、最初は「孫みたいなおまえに、そんな言われ方したくないわ」 「ワシが部長だった頃は、おまえみたいなOLは叱りとばしておったんだぞ」とばかりに抵抗を試みます。
しかし、抵抗空しく月日が過ぎると、心が老化してくるのです。

「はーい、○○さん。あーんして。はい、上手上手」の対応に、 「郷に入りては郷に従えか」と、わざとヨボヨボに振る舞うようになります。
そのうち、ヨボヨボが当たり前になり、さらには幼児返りしていき、認知症が進むとさえいわれています。
年寄扱いが、本当の老化を早めてしまうのです。

たとえ肉体は年を取っても、心は老けてはなりません。
「最近の若いもんは」 「今どきの若い娘は」のフレーズは、老人言葉であり、厳禁です。
「若い者には負けないぞ」の意気込みも、「自分は若くない」を前提としており、心が老いてきた証拠です。

明石家さんまを見てください。
二十歳代の女性たちを相手に、爆笑トーク炸裂ではありませんか。
「えー、ほんまでっか。何でおまえにそんなこと言われんとあかんの。カッカッカ」
若者に違和感なく溶け込んでおり、とても還暦過ぎとは思えません。

心が若いと肌も若さがあふれてくる

肉体の老化は避けられませんが、 「心は年を取らない」のです。
老化とは、細胞が活性酸素によって酸化することであり、紫外線によって障害されることですが、心には酸化も光老化もありません。
つまり、心は「永遠の若人」なのです。

何歳になっても気は若いと思いませんか。
私の心の砂時計は二十六歳で止まっています。

薄毛、白髪、シミ、シワは、見た目の若さに大きく影響します。
見た目が老けると心もふさいできます。
医学を駆使して若返りましょう。

私が行った、シミのレーザー治療の最高齢は九十歳であり、八十歳代も珍しくありません。
シミが取れた九十歳女性の満面の笑みは、初ピアスを開けた女子高生に通ずるものがありました。

「病は気から」といわれ、心の持ちようで頭痛が治る、免疫力がアップするということは立証されております。
同様に、心が若いと、未知の若返りホルモンの作用で、お肌にも若さがあふれてくるのです。

見た目の若さは心を若くし、心の若さによって見た目も若返る。
初めてルージュを引いた少女のときめきを、生涯忘れてはなりません。

「老いは気から」はアンチエイジングの新常識です。

今回ご紹介した書籍はこちら