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悪い習慣をやめるコツは「欲」にアリ?欲をもって悪習を断ち切ろう

やめようと思ってもやめられない習慣、どんな人にも1つや2つ、あるのではないでしょうか?

食べ過ぎ、飲酒、喫煙、寝坊など、悪い習慣をあげればキリがありませんね。

そんな悪い習慣を断ち切り、良い習慣を身につけるにはどうすればいいのでしょうか。

キーワードは『欲』。仏教の観点から悪い習慣を改善する方法を学びましょう。

登場人物

真理子
2人の子どもを持つ、会社勤めの主婦。快活な性格。お気に入りのカフェで行われている「仏教塾いろは」に通い、仏教を勉強中。そのかたわらで、ある本に夢中になっている。
智美
真理子さんのママ友達で、在宅でデザインの仕事をしている主婦。
塾長
仏教塾いろはの塾長。アメリカの大学で仏教の講義をしていた。店長とは旧知の仲。

カフェいろはで読書中の真理子に話しかける智美。

  1. 智美

    真理子さん、こんにちは。読書中なのにごめんなさい。何の本を読んでいるのか気になって。

  2. 真理子

    あ、智美さん。これはね〜、『理想の自分に一瞬で生まれ変わる20の方法』っていう自己啓発書。友達にすすめられて読んでいるの。

  1. 智美

    面白そうな本ですね!どうです?効果ありました?

  2. 真理子

    う~ん、それがね。読んでいるときはやる気になって「悪い習慣もなくせるかも!」って思うんだけど、やっぱりいつもどおり行動しちゃって。食べすぎちゃったり、夜更かししてお休みの日に遅く起きたり。頭では分かっているのに、悪い習慣をやめるって、難しいよね。

  1. 智美

    そうですよね。難しいですよね。私も悪い習慣ばかりついちゃってます。習慣について塾長さんに聞いたら、どんなふうに教えてもらえるか、興味ありますね。

欲によってできているのが人間の姿

  1. 塾長

    悪い習慣をやめて、良い習慣を身に付けるにはどうすればいいのか、仏教の観点からお話ししますね。

やめようと思ってもやめられない習慣、どんな人にも1つや2つ、あるのではないでしょうか?

食べ過ぎ、飲酒、喫煙、寝坊など、悪い習慣をあげればキリがありませんね。

悪い習慣を正したいと思っている方に知っていただきたいのは、私たち人間の本質です。

仏教に「貪欲」という言葉があります。

ふつうは「どんよく」と読みますが、仏教では「とんよく」と読まれます。意味は同じで、「欲」の心です。

「欲」は無ければ無いで欲しい、あればあったで、もっと欲しい、という心です。

限りがなく、底のない欲の心を「貪欲」といわれます。

私たちは、ある程度は欲をコントールできる、と思いがちです。

食べたいものもガマンできる、言いたいことも言わないようにする、眠たくてもガンバって起きようとする、など。

ですが仏教では、人間の欲には底がなく、どれだけ満たしても「もっと欲しい」と、限界がないのだと教えられています。だから、頭では分かっていても、どうにもならないということがあるのです。

もうこれ以上は、、、と分かっていても、ついついやってしまう。

これ以上、食べては太ってしまう、ダメだと分かっていながら、「やせてやる これ食べてから やせてやる」の川柳のとおり、食べてしまう。

こんなグチ話ばかりしていても何の解決にもならないと分かっていながら、何時間でもしゃべっては後悔してしまうなど。

また、もういい加減に始めなければならない、、、と十分すぎるほど分かっていても、ついつい先送りしてしまうのが私たちの性なのですね。

「人間には『理性』があり、その『理性』で欲望をコントロールできる」と言う人もありますが、現実にはそれができずに困っている、欲望に振り回されて悩んでいる人が多いのです。

しかも仏教では、

煩悩具足(ぼんのう ぐそく)の凡夫(ぼんぶ)」

といって、人間とは欲をはじめとする「煩悩」でできたものであり、欲からは絶対に離れられないものだと教えられているのです

仏教というと、「私たち人間は努力すれば、欲や執着からも離れられる。振り回されずにすむ」というようなことを教えているのだろう、と思われている方も多いと思いますが、人間の実態は欲や執着のかたまりであり、それらから離れることはできないのですね。

悪い習慣を変えるには、「欲」でもって「欲」を制す

では、そんな欲のかたまりであると言われて、私たちはどうすればいいのでしょうか?

どうにもならないとアキラメるしかないのでしょうか。

しかしどうにもならないとアキラメて欲のままに行動すれば、体も人間関係も壊してしまいますね。

例えば「欲」でもって「欲」を制す、という手があります。

つまり、ある「欲」を、別の「欲」で抑える、ということです。

具体的には、怠けグセを何とかしたい、と悩んでいる人がいたとしましょう。

特に休みの日には昼まで起きられず、せっかくの休日がため息とともに始まる、、、。こんな自分を何とか変えたいと決意はするものの、やっぱり朝、起きられない。

そんな時には、「眠い」という睡眠欲を抑えるために、午前中に人と会う約束を入れてしまいましょう。そうすれば、その人が待っているわけですから、寝ているわけにはいきませんね。

これは「あの人に迷惑をかける」、あるいは「すっぽかしたら嫌われる」という、いわゆる「名誉欲」を優先させる、という方法です

女性の永遠のテーマであるダイエットならば、「イメトレ」が効果的といわれます。

理想のプロポーションになって、周りから一目置かれている自分を想像する。すると名誉欲が刺激されて、「ここで食べては、みんなからチヤホヤしてもらえなくなる!」と、食欲を抑えることもできるはずです。

名誉欲が掻き立てられる目標を紙に書いて、目立つところに貼って、毎朝見るようにする。古典的な自己啓発の方法ですが、効果はとても高いそうです。

「欲」でもって「欲」を制す

一度、試してみられたらいかがでしょうか。

    1. 真理子

      「欲」でもって「欲」を制す、か〜。欲のかたまりだからどうしようもない、じゃなくて、欲の活かし方を考えるのが大切なのね。
      よし!智美さん、今度のお休み、朝から一緒にカフェで勉強会の復習をしない?約束すれば、ゼッタイに早く起きれると思うから。

    2. 智美

      カフェで朝活、イイですね!早起きの習慣づけ、私も便乗しちゃいます。

まとめ

  • 人間は欲のかたまりである、と仏教で教えられています。その欲によって、頭では分かっていても、悪い習慣を作りがちになってしまいます
  • 欲のかたまりだから、とアキラメるのではなく、欲を、別の欲で抑える工夫をしていきましょう。「欲」でもって「欲」を制す、がキーワードです
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