1. 仏教

脱“三日坊主”!仏教に学ぶ習慣化のコツ

資格の勉強や節約、ダイエットなど、習慣化したいことはいっぱいあるのに、三日も続かず悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

「なんてダメな自分なのだろう」と自己嫌悪にさえなっているかもしれません。

そんな方にぜひ知ってもらいたいのが「縁」の存在です。

縁に着目し、「三日坊主を脱して習慣化させるコツ」を紹介します。

登場人物

真理子
2人の子どもを持つ、会社勤めの主婦。お気に入りのカフェで行われている「仏教塾いろは」で学び始めたばかり。

快活な性格で、よく友達の相談にのってあげているが、今日はいつもと様子が違う?

智美
真理子さんのママ友達で、在宅でデザインの仕事をしている主婦。

心配症で、家族や仕事の悩みを真理子によく相談している。

塾長
仏教塾いろはの塾長。アメリカの大学で仏教の講義をしていた。店長とは旧知の仲。

「カフェいろは」で真理子を見かけた智美。珍しく真理子は落ち込んでるように見える

  1. 真理子

    はぁ…。

  2. 智美

    真理子さん、どうしたの?真理子さんがこんなに落ち込んでるなんて…。

  1. 真理子

    それがね。仕事のために資格を取ろうと勉強を始めたり、夏に向けてダイエットにも挑戦するってみんなの前で宣言したの。だけど結局、どれも全然続かなくて。自分のダメさ加減にイヤ気がさしちゃって…。ダメと思いつつ、さっきもケーキを頼んじゃったし。三日坊主どころか、半日坊主状態なの。

  2. 智美

    そうだったんですね。何か続けることってムズカシイですよね。私も長続きしなくて、「自分は弱い人間なんだ…」って落ち込んじゃいます。

  1. 真理子

    意志の弱い私が、どうしたら続けられるのかしら?

「自己嫌悪」にハマらずに習慣化させるには?

  1. 塾長

    習慣について、仏教の観点からお話ししますね。

真理子さんのように資格の勉強や健康管理を習慣化しようと思っても、まったく続かず、「自己嫌悪」にハマってしまう、という方も多いのではないでしょうか。

「もっと自分はがんばれると思ったのに、こんなはすじゃなかった…」という経験は誰にもあると思います。

「できる」と思っていたことができないと、落ち込んでしまうものですね。

そんな時は、どのように自分と向き合えば良いのでしょうか。

仏教では、すべての結果は「因」と「縁」が合わさって起きる、と説かれて、このことは「因縁生起(いんねんしょうき)」と呼ばれます。

「因」とは原因の「因」であり、その人の行為を指します。体でやることはもちろん、口で言ったこと、さらには心で思ったことも「行為」である、とお釈迦様は教えられています。

この「行為」が自分に結果として現れるというのは、考えてみればよくわかると思います。

一生懸命勉強すれば資格を取得をできますし、相手をほめれば頼んだことをしっかりとやってくれるでしょう。

反対に勉強を怠ければ、いつまでたっても資格は得られません。相手を傷つけるようなことを言えば、その人から嫌われ、頼みも引き受けてもらえなくなります。

このように基本的には私たちの行為によってどんな結果が返ってくるかが決まります。

ですが実は、結果とは「行為」だけで決まるものではなく、そこに「縁」が関わっている、と教えられているのが仏教なのです

落ち込んだときこそ「縁」に注目する

「縁」とは、結果をもたらす「間接的な原因」とも言われ、いろいろな条件や環境のことです。

「こんなはずではなかった…」と落ち込んだときにこそ、この「縁」に注目をしてください

たとえば

  • 習い事を始めたけど、3週目からサボってしまった
  • 無駄づかいはやめようと決めたけど、さっそく先月と同じ店で衝動買いしてしまった
  • 今月中に〇キロやせる、と目標を立てたけど、「明日から頑張る」と言い聞かせていつものカフェでスイーツを…

といったときに。

誰が決めたのでもない、自分で決めたこと。しかも「これはマズい、本気で変えなければ」と自分自身で決めたこと。

なのに、いとも簡単に放り出してしまうと「自己嫌悪」になりかねないですね。

確かに、自分の気持ちというのは中々にあやふやで、その時は「心から変えたい」と思っても、すぐに薄れてしまうものです。心で思うことも、さきほどお話ししたように「因」にあたる「行為」の一つです。

この「思い」を体の行為に移すこと、すなわち実行するのが大事なんですが、その実行が何より難しいですよね。

そんなときこそ「縁」に注目し、条件や環境を整えることを心がけてみられてはいかがでしょう

たとえば、

“習い事を始めたけど、3週目からサボってしまった”

と困っている人なら、「スクールに通ったら帰りには、このカフェでご褒美スイーツうを食べよう!(資格試験の勉強なら、◯時間勉強したら、ご褒美スイーツを食べよう!など)」という「条件」をつけてみる。そうすると、習い事に行くというより、その帰りのスイーツが楽しみで「行こうかな」という気持ちになるかもしれません。

ところが、これでは

“今月中に〇キロやせる、と目標を立てたけど、「明日から頑張る」と言い聞かせていつものカフェでスイーツを…”

という悩みが解決できない、というかより深刻になっているのでは…となってしまうかもしれません。

その場合は、ご褒美は頑張った分としてOKとして、その他のところで「やせる」目標に向かって「条件」を整えていきましょう。

さらに、一人で決めるだけでは弱いので、特に心の通じる友達と一緒に頑張ってみるのは効果的です

日頃から状況を伝えあったり、週に1度は会って「どうだった?」とお互いにチェックしたりする。こうすれば自然と「頑張ろうかな」という気持ちになれます。続けられない自分を責めて、自己嫌悪にハマることはなくなるでしょう。

欲に弱い人間。だからこそ重要な「縁」

「『気持ち一つ』でなんでもできる」とは言いますが、そもそも人の気持ちは意外と弱いものです

仏教では人間の姿を「煩悩具足(ぼんのう ぐそく)」といわれています。煩悩とは人間を悩ませ苦しませるもののことで、その代表が「欲の心」です。

欲というのは「食べたい、飲みたい」「ラクがしたい、眠り倒したい」という心であり、私たちを怠惰に向かわせる心なのです。

アメリカの著名な作家 ジョン・トッドは

われわれにとって怠惰ほど有害で致命的な習慣はない。

にもかかわらず、これほど身につきやすく、断ちがたい習慣もない

「自分を鍛える!」より引用

と語っています。

どんな人も三日坊主になる可能性を持っているのです。だから「自分は他の人と比べて、なんて意思の弱い、ダメ人間なんだ」と悩む必要はありません

そういう人としての本質が分かったならば、「縁」がより大事になってきますねなまけがちな自分がやる気になる環境づくりをしていきましょう

頑張りたい、けど頑張れない…とお悩みの方は、「条件」と「環境」にも着目すると、良い習慣が身に付き、これから結果もガラリと変わっていくでしょう。

  1. 真理子

    なるほど!自分はダメだ、なんて落ち込む必要はないんですね。「縁」を整えていくのが大切だとわかりました。智美さんが私にとっての「縁」ね。私のダイエット、付き合ってもらえないかしら?

  2. 智美

    もちろんですよ!真理子さんにはいつもお世話になっていますし。ではさっそく、目の前のケーキは私が代わりに食べますね(笑)

  1. 真理子

    待って!まだ心の準備が…。

まとめ

  • 「できる」と思っていたことができなくと落ち込んだときは、「縁」に注目してみましょう。「縁」とは結果をもたらす「間接的な原因」。「縁」を整えることで結果は変わっていきます
  • 人の気持ちは意外と弱いものです。そもそも「意思が弱く、怠惰なのが人間」と受け止めて、「縁」を大切にしていきましょう
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