1万年堂出版が開催した
読者感想文コンクールの
入賞作品の一部をご紹介します。

銀賞

『光に向かって123のこころのタネ』を読んで

吉田誠さん(40歳・京都府) 一般の部

本屋さんで、ふと見つけたその本は、凄く新鮮に思えた。

大切な忘れ物を届けに来ました。1万年堂出版。

僕は躊躇することなく、その本を手にとった。

『光に向かって123のこころのタネ』、帰り道で、スーパーの駐車場で、最後まで読んだ。
込み上げてくる感動、強く強く感じた。

夏の日の午後の車の中で、汗だくになりながら、本にかぶりついている自分、傍から見たら滑稽だっただろう。
本当に当たり前のことを、自然に書いてあるだけなのに、何でこんなに感動するのだろう。不思議にさえ覚えた。

「休暇 伸びるには縮まねばならぬ」。ただそれだけが、凄く参考になり、次々にページを捲っていく。

真夏のスーパーの駐車場で2時間読んで、おそらくそれまでに読んだ本の中で、最高の感動だった。

良い本との出会いは、毎月読んでいても、そう度々はない。

1冊の本の中で、1カ所か2カ所、良い所があれば買う価値があると、昔教えられた。 それが、最初から最後まで、気を抜くことなく読み続けた。感動の本だった。

当たり前のことを、当たり前に書いてある。

その本の大切さ、大切な忘れ物を届けに来ました。

まさにこのサブタイトルが、そのままだった。

本は好きで、毎月読んでいる。10年以上毎月数冊は読み続けているのに、この感動は何。

僕たちは本来、一番大切なものを忘れて、行動している。

そんなふうに思えた。そしてその感動は、同じ本を、2冊、3冊と買い、知り合いに見せた。

気が付いただろうか、友達は、この原点の感動を。

僕は何度読んだろう。迷った時、寂しい時、本が目に入ったとき、何度も何度も読んだ。

その度に、感動と、忘れていた何かを、感じている自分が、そこに居るのである。

『光に向かって123のこころのタネ』

この本との出会いで、その後、
『光に向かって100の花束』『光に向かって心地よい果実』『なぜ生きる』『親のこころ』『こころの道』『こころの朝』
などのシリーズを、全部買って読んだ。

どれもみんな、心に残る何かを、感じ取ることが出来た。この本に出会った後、2年ほどで、うちの母は他界したけれど、母に読ませることも出来たし、母が他界する前に、僕は結婚した。

そして子供にも恵まれた。親不孝だった僕が、こうした親孝行が出来たのは、この本に出会ったからだろう。
偶然というのは、滅多にあるものではないんだ。

この世の中は、複雑に絡み合っているけれど、必要、必然、ベストに動いているように感じている。

この本に出会って、自分がいかに運がよいかも、気がついた。

この本に出会って、一番大切なものを、思い出した。

言葉では、表現しにくいけれど、感動を伝える。

その方法を、いろいろな角度から、問い掛けてくれたり、教えてくれる。そうしたこころの教材になる1冊、それがこの本だと思っている。

ありがとう。出版してくださった方に感謝すると共に、1人でも多くの人に、この感動を伝えたい。

当たり前のことが、当たり前に出来る。

そんな自然なことが、今の世の中は、出来にくくなっている。

そんな時、こころを温かくする1冊。

生まれて今まで、一番心に残った1冊、実は同じのを4冊も買った本、それが、この本である。

ありがとう。僕の感動を、十分に伝えられたか分からないけれど、この本に、人生の道標としても、夢と希望を、プレゼントしてもらいました。

ありがとう。本当にありがとう。

こうして感想文を送れることにも感謝して、ペンをおきます。ありがとうございました。