1万年堂出版が開催した
読者感想文コンクールの
入賞作品の一部をご紹介します。

金賞

『光に向かって123のこころのタネ』を読んで

岡田彩さん(中学2年生・三重県) 小・中学生の部

まず最初に、私がこの本を手に取った理由は、ちょうど1年前のコンクールに感想文を提出したことからでした。

その時に読んだ本『なぜ生きる』がとても感動的で、生きることの素晴らしさを私に教えてくれました。

そこから私は、1万年堂出版の本を読み続けて、「これだ!!」と思ったのがこの『光に向かって123のこころのタネ』でした。

まず表紙を開けて見た瞬間、今まで感じたことがないものを感じました。そして、読み始めると、今まで自分が考えなかった独自の視点で世の中を観ることが できました。私は、夢を持っていなかったし、持つ気もありませんでした。けれど、この本を読んでからは、「あぁ、夢を持つってよいことなんだなぁ」と思え ました。だから私も、どんなささいなことでも、夢ができたらよいなぁ、と思いました。

そして私がこの本を読んで一番に思ったことは、「スッキリした~!!」ということです。

少し前まで私は、学級やクラブで悲しいことがいろいろあって壁にぶつかった時がありました。その時に私はこの本に出会いました。そうしたら自然に今まで 考えていた悪いことが胸の中でどんどん浄化していって、すごくスッキリしました。今ではなんであんなことに悩んでいたんだろうと思います。その他にもすご くタメになる話がたくさんあって、どれもすごくおもしろくて、気がつけば笑っていました。

そして、この本を読んで一番心に残っているのは、

「できることをできないと思い込むのは懈怠だが、できぬことをできぬと諦観するのは賢明なのである」

という言葉です。

最初、私には分からなかったけど、その前の文に私にでも分かるくらい素晴らしい説明が書いてあったので、すごく分かりやすかったです。

他にも、スイスの哲学者・アボレー博士の、「怒りは敵と思え」という話があって、アボレー博士の素晴らしさが分かりました。アボレー博士は、何をされて も怒らなくて、逆に笑って許せるぐらいの心の持ち主で、すごい人だなぁと思うし、私には到底できないことだなぁと思います。だからせめて歯を食いしばって 口に出さない、ということぐらいは頑張りたいと思います。

私はこの本を読んで人生が変わりました。

今までは、「生きるというのは、すごく難しくて、大変で、嫌なことばかり」と思っていました。けれど、この本を読んで、生きるということを、少しでも前向きに考えることができて、今まで考えたこともなかった夢も持つことができました。

今までは、本を読むことはあまり好きではなかったんだけど、今ではこの本のおかげで、本を読むことが大好きになれました。他にもこの本は私をかなり変えてくれました。だから私は、これからもこの本を大切にしていきたいです。

そして、私の周りの人たちが、苦しんでいたり、悲しんでいたら、この本を紹介して、一緒に笑い合えるくらいまで、元気になってほしいです。

私はこの『光に向かって123のこころのタネ』に出会えて本当によかったです。この1万年堂出版読書感想文コンクールを通して、これからもたくさんの素晴らしい本に出会っていきたいと思います。