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伊達男とは?意味や由来・語源を解説!モテる理由も紹介

 

伊達男とはどんな人?

「伊達男」

人目を引く、しゃれた身なりの男。また、侠気(きょうき)のある男。侠客。男だて。
引用:「伊達男」goo辞書

伊達男の意味は、おしゃれで、よく目立つ男性のこと。

服装や振る舞いがお洒落で、どこか色気のあるモテ男のことを「伊達男」と使います。

実はこの「伊達男」は、ゲームやアニメでもおなじみの伊達政宗から来ていると言われます。

政宗について下記で紹介しますね。

伊達男の語源・由来は、戦国きってのパフォーマー

伊達男とは?意味や由来・語源を解説!モテる理由も紹介の画像1

政宗は新しいこと派手なことが大好きで、戦国きってのパフォーマーでした。

武将デビューしたのは、信長に遅れること30年、戦国時代も終わろうとしている頃でした。遅れてパーティに参加したようなものです。

最大のライバルを倒して広大な領地を手に入れたものの、実力があれば領地は取り放題の戦国ドリームはすでに終了。

その前年に
「天下はこの秀吉のものになったから、これ以降は勝手に戦いを起こしちゃダメだぎゃ!」
とお触れが出ていたのを、政宗は無視していたのです。

圧倒的な軍事力を背景に「キミ、どういうこと?」と問い詰める秀吉に、政宗はどう申し開きするか。。。

「申し訳ござらぬっ!この通りでござるぅっ!」と死人がまとう白装束で秀吉の前に現れたのでした。

「わたし、死ぬ覚悟でやってきました」という一大アピールです。

その心意気に感じ、命だけは許してやったのです。(でも領地は削られた!)

こうした奇抜な行動であっと言わせた政宗なので、もとから使われていた「男だて」の「だて」に「伊達」を宛てて、「人目を引く」「派手好き」という意味になっていったと言われます。

伊達男はモテるのか?

さて、そんな政宗由来の「伊達男」はモテるのでしょうか?

自由恋愛のなかった戦国当時、政宗がモテたかどうかは、記録では分かりません。

平安貴族とは違い、武士の世界では恋文を送るなどはしませんでした。

そこで政宗がモテたかどうかを、その足跡から考えてみたいと思います。

ずばり、政宗はモテたことでしょう!

どうしてでしょうか?

理由1 おしゃれには手を抜かない

政宗はファッションにとても気を遣いました。

朝鮮出兵の出陣式でのこと。

伊達軍の行列衣装に都の人々はあっと驚きました。

なにせ、紺地に金の日の丸の幟に、黒母衣に金の半月で馬は豹・虎・熊の毛皮に孔雀の尾ときていて、腰には黄金の太刀を帯びている。

「はい! オレたちが伊達軍ですよ~京都の皆さん、見てってくれ!」

政宗たちの華やかな出で立ちは、たちまち市中の噂になりました。

さらに、政宗は香りにも気を遣っていました。

手に入れた香木(白檀など香りのする木)に「柴舟(しばふね)」という名前をつけて、大切にしていました

この香木を炊いて香り付けにするのです。

政宗に近づけば、ふわっといい香りがしたことでしょう。

理由2 思いはマメに伝える

そんな政宗はかなりの筆まめ。大名は右筆(ゆうひつ)という書記に手紙を書かせて、自分では書かないのが普通だったのですが、政宗は自筆にこだわっていました

残っている信長の手紙1400通のうち、自筆は10通ほど。政宗は自筆が1300通なので、その多さはダントツです。

自分の気持ちは自分で伝えたいという思いからでしょうか。

かなりの達筆で、政宗の手紙は掛け軸にされるほとでした。

妻・愛(めご)姫への手紙も多数残っており、「めごへ まさ」となんとも親しげな様子です。

愛娘への手紙では「今京都に向かっています。旅の途中はこんなです。

選別に錦をくれてありがとう」と書き送っています。

理由3 遊び心を忘れない

さらに政宗は武勇一辺倒の猪武者ではなく、趣味を愛する文化人でもありました。

多くの和歌や漢詩を残し、茶道は千利休の弟子から直接手ほどきを受けるほどです。

「和歌を詠む時はこういう言葉に気をつけなさい」と人にアドバイスもしています。

また能をこよなく愛し、客人の前では自ら舞を舞って迎え入れたのです。

それだけでなく政宗は料理男子!旬の品をとりいれ、自ら調理して客人をもてなしたといいます。

伊達男になるには?

戦国版ファッション誌があれば、トップを飾ったのはきっと政宗でしょう。

伊達男を目指すなら、しゃれた服に身を包み、香水をさりげなくつけてみましょう

また筆まめな政宗のように、小まめなコミュニケーションをおそろかにしてはなりません。

「言わなくても分かるだろう」は禁物。会っているときなら、「大丈夫?」「手伝おうか?」と声をかけ、離れていては「ごめん、今日は遅くなる」「もうすぐ着くよ」「何か困ったことはない?」と相手を気遣ってあげましょう。

政宗ならきっと、出張先からも電話を入れたりメールをしたり、誕生日には自筆のメッセージを添えてプレゼントをしたことでしょう。

忘れてはならないのは「ありがとう」の感謝の言葉です。

そしてモテる男は、仕事一辺倒でなく、趣味の時間も大切にし、遊び心を忘れない余裕がどこかにあるものです。

政宗が書や歌、茶の湯などを愛したように、自分がわくわくする趣味の時間を大切にしましょう。

お互い好きなことをで話が盛り上がれば、いっそう仲は深まりますね。

また料理男子が自ら腕を振ってくれたら、女性は嬉しいのではないでしょうか。

手料理でなくても、美味しいお店を紹介できたらポイント高いですね。

現代を生きるための政宗の心意気を紹介しました!

 

まとめ

今回は伊達男の意味や語源から、伊達男になる方法を伊達政宗を通してお伝えしました。

最後に簡単にまとめておきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

  • 伊達男とは、おしゃれでよく目立つ人
  • 伊達男の由来・語源となったのは、当時のパフォーマー伊達政宗
  • 伊達男がモテる理由は、おしゃれ、筆まめ、遊び心
  • 伊達男になる方法は、服装や香りに気をつけ、小さなコミュニケーションを大切にし、趣味の時間を持とう

 

伊達政宗のエピソードは下記にもありますので、ぜひご覧ください。

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