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大人になってから自己肯定感を高めるための2ステップ!自分の苦しみに気づき、自分に優しくする

何か問題を抱えているわけじゃないんだけど、なんとなく生きづらい…。
毎日、朝が来ると落ち込む。
仕事が続かない!
自分はダメ人間だと思う…。

こんな悩みを抱えていませんか?

HSP(人一倍敏感な人)の世界観を伝えながら、肩の力を抜いて生きる方法を提案したい!ママライターのmibukiです。

これらは、自己肯定感がものすごく低かった頃、私が抱えていた悩みです

でも、自分の特性を理解してからは、肩の力を抜いて生きられるようになりました。

自己肯定感とは何か、どうすれば楽に生きられるようになるのか。

「自己肯定感がないに等しい」ところから、楽に生きられるようになった私の体験から、お話ししたいと思います。

自己肯定感ってどんなこと?という人へ

では、自己肯定感とは何でしょうか。

文字どおり、「自分を肯定する感覚」ですが、能力への自信とは違います。

自分は生きている意味がある

存在価値がある

自分は大切な存在だ

必要とされている

という感覚のことです。

とてもわかりやすいたとえをご紹介したいと思います。

自己肯定感というのが、どうしても抽象的で、イメージしにくい、という人があります。そういう人に対して、臨床心理士で、元立命館大学教授の高垣忠一郎さんは、自己肯定感のことを、「心の浮き輪 」のようなものだ、と言っています。

海水浴やプールで遊ぶとき、浮き輪 があれば、水面に楽に浮くことができるし、浮いたまま、友達との会話を楽しんだり、リラックスして寝たりすることもできます。

ところが、浮き輪がないと、浮くことにまず多大なエネルギーがいります。

常に手足を動かしていないといけないし、ちょっとでも手を休めると、沈んでしまいます。人と会話もしにくいし、ましてや、そのまま寝てしまうなんてことは、とてもできません。

浮いているということだけで、すでに相当エネルギーを消費しています。そのうえに、例えばビーチボールで遊ぶとなれば、ものすごく疲れます。

ところが浮き輪がある人は、浮くことに対してはエネルギーは必要ないので、ボールのやりとりもわりと楽しめます。

(明橋大二著『3~6歳の これで安心 子育てハッピーアドバイス』より)

では、自己肯定感が低い人は、どんな人でしょう。

だいたい共通した特徴があります。

  • 自分に厳しすぎる
  • 人と比べてしまう
  • 自分の価値を低く見積もってしまう
  • 必要以上に自分を責め、自分の価値を下げてしまう

など、これらの特徴のある人が多いといわれています。

自己肯定感を育てなおすときに大切な2つのステップ

自己肯定感は、「子育てにおいてとても大切なもの」と、さまざまなところでいわれています。しかし、実は大人にとっても、とても大切なものなのです。

今、自己肯定感が低くて生きづらいと思っている人でも、この瞬間から、自己肯定感を育てなおすことができます

ただ、何か魔法の言葉があって、「それを唱えると自己肯定感が上がった!」というものではないので、時間はかかります。

では、具体的にどうすればいいのかというと、自己肯定感を育てなおすときにヒントになる『2つのステップ』があります。それは、

  1. 自分の苦しみに気づく
  2. 自分に優しくする

ということです。順を追ってお話ししますね。

1.自分の苦しみに気づく

まず一つ目のヒントは、「自分の苦しみに気づくこと」です。

最初に書いたような、「なんとなく生きづらい」と、今感じているということは、幼いころから自分の気持ちを押し殺して、我慢して、がんばってきたのではないでしょうか。

「人の顔色をうかがって、本当はこれがしたかったけど、言わずに我慢してきた」

「機嫌の悪い人がいると心が落ち着かないから、自分はどんな気分のときでも、がんばって笑顔で過ごしてきた」

「不安を感じていたけど、親に心配をかけちゃいけないと思って、言えなかった」

などなど、いろんなことがあると思います。

そして、こんなふうに、自分の気持ちを心の奥に押し込み続けてきたなら、今がつらいのは当然だと思います。

だからまず、ずっとがんばってきたんだよね」と、そのがんばりとつらさを認めてあげてほしいと思います

私は、そうすることで初めて「あぁ、自分はずっとがんばってきたんだな。だから、今がつらいのは当然、これからはもっと、自分をほめてもいいんだよね」ということに気づけました。

そして、ちょっと想像してみてください。

今、あなたのそばにいる人が、深く傷ついて落ち込んでいます。あなたは、何と声をかけ、何をしてあげたいと思いますか?

人によって様々だと思いますが、

「きっと大丈夫だよ」「なんとかなるよ」と声をかけたい。

「悩んで当然だよ」「それだけつらいことがあったんだから」と寄り添いたい。

他にも、あったかいお茶を入れて、美味しいものを食べさせたいとか、好きなところに連れて行って、気分転換をさせたいとか、いろいろあると思います。

では、今浮かんだことを、あなたは今まで自分にしてきたでしょうか?

自己肯定感が低くて生きづらい人は、人の気持ちには気づくのに、自分の苦しみには、なかなか気づけない人が多いような気がします

こんなにがんばって生きてきたのだから、これからは、人にしてあげたいと思ったことを、ぜひ自分にしていってほしいなと思います。

ただ、最初は違和感が強いかもしれません。でもこれは練習なので、だんだんと違和感が薄れ、上手になっていきます。

2.自分に優しくする

自分の苦しみに、いたわりが足りなかったと気づいた次の段階は、自分に優しくすることです。自分に優しくするとは、上で書いたように、人にやってあげたいことを自分にやり、自分で自分をほめていくことです。

こう聞くと、こんな疑問は起きてこないでしょうか。

「ダメな今を認めていったら、ダメ人間になるんじゃないか?」
「もっと怠けるんじゃないか?」

まずは、この疑問にお答えしたいと思います。

確かに私も、自分にはほめるところなんてない、ダメなところしかないのに、それを認めていったら、もっと堕落するんじゃないかと思っていました。

しかし考えてみると、落ち込んでいる時に、「つらかったんだね」「ちょっとゆっくりしたら?」などと優しくされて、怠けようと思うでしょうか?

落ち込んでいる人がいたときに、かけてあげたい言葉を自分に言っていくと、安心できて、「そんなこともあるよね」「こんな自分でもいいんだよね」と肩の力が抜けてほっとしないでしょうか。

そうして自己肯定感が育っていくと、怠けるどころか、モチベーションが上がり、一歩踏み出してもいいかなと思えてきます。

自分が大事な存在なんだと思う気持ちがしっかりしてきたら、人も大切にしようという優しさも、より強くなってきます

これは私も実感しています。

自己肯定感が低くて、生きづらくて仕方なかったころは、毎日の仕事や家事が精一杯で、それ以外のことは何も手につきませんでした。しかし、今はそれらをやっても、「今日は何しようかな?」と、ワクワクするくらい心に余裕が持てます。

最近ではツイッターなどでも、「#褒め療法」をやっている方が増えているようです。

その日がんばったなと思うことを、どんなささいなことでもいいから、書いてみるのは、とてもいいなと思います。ぜひ、自分のがんばりを認めて、自分に優しい言葉をかけてみてください。

時間はかかるかもしれません。しかし、きっと今の生きづらさが減って楽になると思います。ぜひやってみてほしいなと思います。

まとめ

  • 自己肯定感とは、「心の浮き輪」のようなもの。浮き輪がある人は、浮くこと自体にエネルギーは必要ないので、楽に生きることができます。
  • 自己肯定感の低い人の特徴は、「自分に厳しすぎる」「人と比べてしまう」「自分の価値を低く見積もってしまう」「必要以上に自分を責め、価値を下げてしまう」などといった形で現れてきます。
  • 自己肯定感を育てなおすためには、まずは自分の苦しみに気づき、人に優しくするのと同じように、自分にも優しくしていくことが大切です。
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