1万年堂出版が開催した
読者感想文コンクールの
入賞作品の一部をご紹介します。

金賞

『輝ける子』を読んで

徳永有紀子さん(高校1年生・福岡県) 高校生の部

『輝ける子』そんな題名にひかれて私はこの本を買いました。共感できることの多かったこの本は私にとってとても大切なものになりました。

今の子供たちはたくさん悩んでいます。自分で答えを出そうとしています。その答えが見つけられない時に親や周りの人に尋ねているんです。その尋ね方が不器用で乱暴になることがあるんです。それを分かってほしい。この本を読んでいるとそんな事が言いたくなりました。
私は人の可能性は∞(無限大)だと思っています。その可能性を広げるのも縮めるのも自分次第だと。全ては自分次第だと思うんです。人は支えてくれます。自分の命は一人では抱えきれない。だから周りの人にも抱えてもらう。

そして周りの人も一人では抱えきれない。だから自分も抱える。そうやって命の抱え合いをする。それが共に生きることではある。

けれども最終的には自分自身が歩き出さなければならない。生きるも死ぬもすべては自分次第だということ。自分の道のレールは自分で引いて自分の足で一歩一歩進んでいくということ。人を愛すよりも前に自分自身を愛せる人になること。そして何よりも、「輝ける子」には誰もがなれる権利を持っているということ。たくさんのことを学ぶことができました。

人はよく、〝後悔のない道へ〟〝後悔しなければ良い〟というけれど、私は思うんです。生きているんだから、後悔のない道はないと思うんです。先日もメールで友達から、「人間は2つの道があってどちらかを選択しなければならない時が必ずやってくる。その時に、どちらの道に行っても後悔はあると私は思う。だから私は、より良い後悔を選ぶ。人間は後悔する生き物なんだから。後悔することは全然恥かしいことではないんだよ」と書かれていました。思えば私は後悔だらけの生活をしてきました。「あっちの道に行くのではなくて、こっちの道に行けば良かった」と思うことも度々ありました。そして、その度に〝また後悔してしまった〟とひとり落ち込んでいました。

けれども、後悔することは決して悪いことではなく、失敗した方がまだ良いのではないかと、無理やりかもしれないけど、プラス志向に考えていこうと思えるようになりました。だから、親から子供へそう伝えてほしいと思います。
子供はいっぱい悩んで自分なりに答えを出そうとしているんだと思います。だから親は支えてほしいです。子供はどんなに親に冷たくあたっても言ってはならない暴言を吐いても、やっぱり親を必要としているし、親の愛情が欲しくない人はいないと私は思います。誰もが「輝ける子」になれるのだから、親はサポートしてほしいです。その親たちだって「輝ける子」だった時代があったのだから。

子供たちひとりひとりが「輝ける子」でありますように。そう願っています。

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