1万年堂出版が開催した
読者感想文コンクールの
入賞作品の一部をご紹介します。

銀賞

悩みも苦しみも悲しみも、それには意味がある

高野道子さん(37歳・福島県) 一般の部

『なぜ生きる』を読んで

何年か前までは生きる意味など考えず、生まれてきたのだから当たり前としか思わず普通に生きて来た。

後に、夫婦生活もうまく行かず、生きるための生活費にも困り果てた。
その後、考えすぎたのか、心も体も限界にきて、病院通い。私は自分との闘いと夫、生活と、生きる事の困難へと入って行った。
恥ずかしい話だが自殺もしようとした。もちろん未遂に済んだ。
そんな時に本屋で『なぜ生きる』の本が目にとまった。前の私なら目もくれぬ本だったが、今の私には必要な本ではないかと読んだ。

自殺未遂の後は、皆に「生きなきゃ駄目だよ」「生きなきゃ」……。何度も聞いた言葉だった。
でも私には、なぜ生きるのか解らなかった。
この本は2度読んだ。正直、私には難しかった。2度読んで理解できた。
私には、悩みも苦しみも悲しみもあったのだが、でもそれには意味があったのですね。
1つ1つの意味を考え、その事に向かって生き、解決していった。
古文は確かに理解は難しいが、本にも書かれてあるように、現代語で隣に書かれてあるので大変に解りやすかったです。

あと、中に紹介されている一部分の本の内容も、一度読んでみたい気持ちになった。
今は生きる事の本が多くあるが、この本で紹介されているので手に入れやすい気もした。

この本の途中にある写真も気に入ってます。眉間にシワを寄せながら読んでて「フッ」と、その写真で気持ちが癒される。
桜はキレイだ。ほんの一時しか咲かせない花。だからこそ意味もありキレイだ。

人生に悪い事が続いたって良い。それには意味があってそうなっているのだから。
それが解決して、楽しすぎなくて良い。豊かすぎなくて良い。普通になれば苦しかった分、普通の幸せも倍になり、心も豊かになる。桜の花と似ている気がする。

私は今は母子家庭となったが、普通の幸せを手に入れた。これで楽しいし、幸せだ。この本のおかげでもある。

私の人生や考えを変えた本だ。今はまだ子供達には難しい本だが、いつか「生きる」事を考える時が来るかもしれない。
そんな日に備えウチの家宝だ。その日が来た時に手渡してあげ、私も語ってあげようと思います。

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