書籍詳細

なぜ生きる

高森顕徹(監修) 明橋大二 / 伊藤健太郎(共著)
定価 本体 1,500円+税
判型 四六判上製
頁数 372ページ
ISBN 978-4-925253-01-7
発売日 平成13年(2001)4月20日
発行部数 92万部
関連サイト http://naze-book.com/

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    こんな毎日のくり返しに、どんな意味があるのだろう?
    忙しい毎日の中で、ふと、「何のために頑張っているのだろう」と思うことはありませんか。
    幸福とは? 人生とは? 誰もが1度は抱く疑問に、精神科医と哲学者の異色のコンビが答えます。
    第一部では、臓器移植、延命治療、自殺、キレる子供たちなどの直面する問題や、文学者や思想家の人生論を掘り下げるだけでなく、宇多田ヒカル、B'zらの言葉を引用しながら生きる理由を探ります。
    第二部では、親鸞研究に取り組んできた著者が、親鸞の“なぜ生きるか”の解答に焦点を絞り、『教行信証』『歎異抄』を読み込むことを通して、古今東西、変わらぬ「人生の目的」を明らかにします。

    本書の読者から最も多く寄せられた問いに答えた『なぜ生きる2』も、ぜひごらんください。

    心を揺り動かす『なぜ生きる』の言葉

    生きる力は、どこから湧いてくるのか

    生きる目的がハッキリすれば、勉強も仕事も健康管理もこのためだ、とすべての行為が意味を持ち、心から充実した人生になるでしょう。病気がつらくても、人間関係に落ち込んでも、競争に敗れても、「大目的を果たすため、乗り越えなければ!」と“生きる力”が湧いてくるのです。(一部1章より)

    家康とゲーテの嘆き

    天下を取り、征夷大将軍にのぼりつめた家康でも、「重荷を負うて、遠き道を行くがごとし」とみずからの一生を述懐する。死ぬまで、苦悩という重荷はおろせなかったというのである。無類の楽天家ゲーテでさえ、「結局、私の生活は苦痛と重荷にすぎなかったし、75年の全生涯において、真に幸福であったのは4週間とはなかった」と嘆く。(二部2章より)

    夏目漱石、芥川龍之介の苦悩

    自由奔放に生きたといわれる女流作家の林芙美子も、「花のいのちはみじかくて、苦しきことのみ多かりき」と言いのこし、夏目漱石は、「人間は生きて苦しむ為めの動物かも知れない」と妻への手紙に書いている。「人生は地獄よりも地獄的である」と言ったのは芥川龍之介である(『侏儒の言葉』)。
    これらの愁嘆を聞くまでもなく、「人生は苦なり」の、2600年前の釈迦の金言に、みなうなずいているのではなかろうか。(二部2章より)

    生きる目的は、金でもなければ財でもない

    なぜ生きる。
    人生の目的は何か。
    親鸞聖人の答えは、簡潔で明快だ。
    「生きる目的は、金でもなければ財でもない。名誉でもなければ地位でもない。人生苦悩の根元を断ち切られ、“よくぞ人間に生まれたものぞ”と生命の歓喜を得て、未来永遠の幸福に生きること」である。(あとがき より)

    朗読CDもあります(朗読: 鈴木弘子)

    読者の声

    震災後、「生」や「命」について思いを巡らす - なぜ生きる

    昨年、長年勤めた病院を無事に定年退職し、フッと落ち着き始めたところに、新聞で本書の紹介があり、購入を決めました。命の現場にいたときには、「生きる」この本質をじっくり考える余裕はありませんでしたのに、最近は震災後ということ ...

    1日を無駄にしては、胸張って生きているとは言えない - なぜ生きる

    まず、『なぜ生きる』という書名に、これは読んでみようと思い、読むほどに、自分の80余年の生涯を振り返れます。 心ひかれ、反省やら自己啓発やら、考えさせられるばかりです。これから先の1日1日を、大切に生きていきたいと思う作 ...

    「前向きに生きていきます」 - なぜ生きる

    私は、生きることが嫌でした。家出さえもしました。けれど、友人にこの本をすすめられ、今があります。 「なぜ生きる」 たしかにそう思うことは多かった。家出をやめ、落ち着き、家でこの本を読んで、学んだことは数多くありました。 ...

    書評

    なぜ生きる(TVホスピタル平成21年7月号)

    TVホスピタルお勧めの書籍&DVD 生きる目的がハッキリすれば、どんな苦難も乗り越える力が湧いてくる なぜ生きる こんな毎日の繰り返しにどんな意味があるのだろう──ふと思うことはありませんか。「幸福とは」「人生 ...

    なぜ生きる(老健(全国老人保健施設協会の機関誌)平成20年5月号)

    BOOK REVIEW なぜ生きる 明橋大二、伊藤健太郎 著  次のような母と子の会話がある。  母:遊んでばかりいないで勉強しなさい。 子:何のために勉強するの。 母:いい高校、いい大学へ入るためよ。 子:何のためにい ...

    なぜ生きる(読売新聞)

    医学の中にはない答え探す 生命の尊さ、医療の意味とは…… 「摂取不捨の幸福」こそ目的 精神科医でベストセラー『なぜ生きる』の著者 明橋大二さん わたしと仕事 約10年前に治療を担当した患者さんが、先日、ひょっこり病院を訪 ...

    目次

    ●一部 なぜ生きる

    -苦しくとも 生きねばならぬ 理由は何か-

    • ・幸せはいとも簡単に崩れ去る
    • ・どんな行動にも目的があります。人生にも……
    • ・毎日が、決まった行動のくり返しと気づく
    • ・なぜ生きるかがわかれば、ひとは苦悩すら探し求める
    • ・つらい思いをして病魔と闘うのは、幸福になるため
    • ・人命は地球より重い。なぜそういわれる?
    • ・「どうせワタシなんか」自分に価値がないと感じている女子高生が、大勢いる
    • ・どうして人を殺してはいけないのか
    • ・自殺が増えるのは、命の重さがわからないから
    • ・「辛抱して生きつづけること」それが人生の目的なのか?
    • ・「なぜ生きるか」 の問いに、 「生きるために生きる」 は意味不明
    • ・「生きてよかった」 と大満足する 「人生の目的」 を
    • ・「なんと生きるとは素晴らしいことか!」人生の目的を達成すれば、 現在の一瞬一瞬が、かの星々よりも光彩を放つ
    • ・苦しみの新しい間を楽しみといい、楽しみの古くなったのを苦しみという
    • ・絵を楽しんで描いていたピカソは、 筆を置くと不機嫌になった
    • ・「好きな道を歩いていれば目的地はいらない。歩みそのものが楽しいのだから」 と言う人の、見落としているもの
    • ・生きる意味を知って働け。さすれば、 苦労も悲しみも報われる
    • ・「仕事」 が 「人生の目的」 なの? 侘しくありませんか?
    • ・「考えてみるとだね、 一生働きつづけてこの家の支払いをすませ、 やっと自分のものになると、誰も住む者はいないんだな」
    • ・無益な生涯だったと気づいたり、 罪の山積に驚くのは、人生でもっとも悲惨な瞬間だ
    • ・もう二度と来ない幸せを経験すると、その後の人生がずーっとつらい
    • ・幸せなのは夢を追う過程達成すると色あせる 「目標」
    • ・もっと金を稼げばよかったと、死の床で後悔した者がいるだろうか
    • ・「人生の目的」 は 「色あせること」 も「薄れること」 もないもの
    • ・闇の中を走っているから、何を手に入れても、 安心も満足もない
    • ・人生の目的を達成したとき、 一切の苦労は報われ、流した涙の一滴一滴が、 真珠の玉となって戻ってくる

    ●二部 親鸞聖人の言葉

    • ・真の宗教の使命――訴えるアインシュタイン
    • ・人生の目的は、「苦しみの波の絶えない人生の海を、明るくわたす大船に乗り、未来永遠の幸福に生きることである」
    • ・人間は、 苦しむために生まれてきたのではない
    • ・人生を暗くする元凶は何か――正しい診断が急務
    • ・この坂を越えたなら、 幸せが待っているのか?
    • ・人生がよろこびに輝いていたのなら、ダイアナ妃の、 自殺未遂五回はなぜだった?
    • ・診断――苦悩の根元は 「無明の闇」
    • ・無明の闇とは 「死後どうなるか分からない心」
    • ・百パーセント墜ちる飛行機に乗るものはいないが、私たちはそんな飛行機に乗っている
    • ・「末期ガンです。 長くて一カ月」。その人は、 「死後どうなるか」 だけが大問題となった
    • ・なぜ無明の闇が 苦悩の根元なのか
    • ・「死んだらどうなるか」 何かでごまかさなくては生きていけない不安だ。 しかし、 ごまかしはつづかない
    • ・「王舎城の悲劇」 と人生の目的
    • ・なんと生きるとは、 すばらしいことか!「闇」 に泣いた者だけに 「光」 に遇った笑いがあり、「沈んで」 いた人にのみ 「浮かんだ」 歓喜がある
    • ・“どこにいるのか”本当の私
    • ・他人が、 私を探しだせるのか
    • ・私が、 私を探しだせるのか
    • ・「邪魔者は消せ」 心底にうごめく"名利の冷血獣"
    • ・若さと美貌に命をかける、 美容整形に大金を投じる女性は、無人島にいたら、 どんなに気楽なことだろうに
    • ・「ウソくらべ 死にたがる婆 とめる嫁」
    • ・黄金の雨がふっても満足できない
    • ・船上の魚がピチピチはねるのも、 首を絞められる鶏がバタバタもがくのも、 死が苦しみであるから
    • ・亀を助けた浦島太郎は、 肩に魚釣竿をかついでいた。それは、 何千何万の殺生を平気でやっていたということだ
    • ・わずかなクッキーを隣家にプレゼントしても、「ありがとう」 の一言がなかったらおもしろくない
    • ・偽善者とは 「人の為と言って 善をする者」。しかし、 まわりの人のためだとわかっていても、タバコすらやめられない
    • ・どんな悪い者だと痛感している人でも、自分は百パーセント悪いとは思っていない
    • ・レントゲンの前では、美人も、 醜女も、 富める者も、 貧しい者も、老少男女の違いもなく、 ただ見苦しい骨の連鎖ばかり
    • ・「悪人」 とは人間の代名詞―― 「悪人正機」 とは
    • ・先を知る智恵をもって 安心して生き抜きたい
    • ・多くのことを知るよりも、もっとも大事なことを知る人こそが智者。智者と愚者は、 「後世を知るか、 否か」 で分かれる
    • ・人生の目的完成すれば どう変わる
    • ・『歎異鈔』と人生の目的
    • ・“すべての人を 見捨てられない幸福 (摂取不捨の利益)にせずにはおかぬ”弥陀の誓願
    • ・「我に自由を与えよ しからずんば死を!」――真の自由はいずこに
    • ・不自由の中に 自在の自由を満喫する 「無碍の一道」
    • ・「人生の目的」 と 「生きる手段」 のけじめ――峻別された親鸞聖人

    はじめに

    「ママ パパへ
    わたしは いきていてもいみのない人げんです。わたしがいきていても みんながこまるだけです。
    ママパパ長いあいだおせわになりました。なにもいわず わたしをしなせてください。わたしはじごくで みんなのことをみまもっています」

    小学校二年の女の子の遺書である。
    自殺の増加と低年齢化に、世のなか戸惑っている。科学や医学などは急進したが、人類の闇はますます深まっているといえよう。
    「強く生きよ」と励ます本が相次いでベストセラーになっているが、「生きていても意味のない人間」と言われて、どんな説得が用意されているのだろうか。
    「生きよ生きよ」と連呼されても、
    「人生は 食て寝て起きて クソたれて 子は親となる 子は親となる」
    「世の中の 娘が嫁と花咲いて カカアとしぼんで 婆と散りゆく」
    禅僧・一休に人生の裸形を露出されると、むなしくこだまするだけである。

    戦争、殺人、自殺、暴力、虐待などは、「生きる意味があるのか」「苦しくとも、生きねばならぬ理由は何か」必死に求めても知り得ぬ、深い闇へのいらだちが、生み出す悲劇とは言えないだろうか。
    たとえば少年法を改正しても、罪の意識のない少年にどれだけの効果を期待しうるか、と懸念されるように、これら諸問題の根底にある「生命の尊厳」、「人生の目的」が鮮明にされないかぎり、どんな対策も水面に描いた絵に終わるであろう。
    「人生に目的はあるのか、ないのか」
    「生きる意味は何なのか」
    人類は今も、この深い闇の中にある。
    どこにも明答を聞けぬ中、親鸞聖人ほど、人生の目的を明示し、その達成を勧められた方はない。
    「万人共通の生きる目的は、苦悩の根元を破り、〝よくぞこの世に生まれたものぞ〟の生命の大歓喜を得て、永遠の幸福に生かされることである。どんなに苦しくとも、この目的果たすまでは生き抜きなさいよ」
    聖人、九十年のメッセージは一貫して、これしかなかった。まさしく人類の迷闇を破る、世界の光といわれるにふさわしい。
    人気テレビ番組『知ってるつもり!?』では、戦後出版された本の中で、一番多く語られた「歴史上の人物ベストワン」と紹介された。それほど有名で、強い関心を持たれている聖人だが、その思想はアキレルほど誤解曲解されていることに驚く。
    〝それは親鸞学徒の怠慢だよ〟
    といわれれば弁解の余地はないが、今は猛省して奮起を誓いたい。
    悲しい誤解の一つをあげれば、「平生業成」という言葉であろう。
    「平生業成」とは、親鸞聖人のすべてを漢字四字であらわした、いわば一枚看板とされている言葉である。「平生」とは「現在」のこと。人生の目的を「業」という字であらわし、完成の「成」と合わせて「業成」といわれる。「平生業成」とは、まさしく、人生の目的が現在に完成する、ということだ。
    親鸞聖人の特色が「平生業成」といわれるのは、聖人ほど人生の目的と、その完成のあることを強調された方はなかったからである。
    それが今日、「あなたの平生業成が悪かったからだ」とか「私の平生業成がよかったから」などと、日常行為のことのように使われたり、聖人の生命が公然と誤用、蹂躙されては、浅学非才をかえりみず親鸞学徒は、悲泣して立ち上がらずにおれないのである。

    はたして人生の目的は、あるのか、ないのか。
    親鸞学徒の一人として、親鸞聖人の言葉を通して迫ってみたいと思う。

    第一部は、直面する問題点を中心に、文学者や思想家の人生論を掘り下げてみた。
    第二部は、少々難しいと感じられる方があるかもしれないが、聖人の言葉をあげて、古今東西、変わらぬ人生の目的を明らかにした。

    引用した古文や漢文は、今日の人に馴染まないので、飛ばして読まれてもわかるように、直後に現代的表現に変えて構成したつもりである。
    ご批判を頂ければありがたい。

    平成十三年早春  著者識す

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