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暑さが落ち着いたと思ったら、朝晩は急に、冷え込むようになりました🍂

今年は、例年よりも一足早く、インフルエンザの流行が始まっています。くれぐれも、お体に気を付けて、お過ごしください。

感染症の流行はつねに話題になっていますが、新型のウイルスが見つかるたびに、すぐに対策が打たれますよね。
医療の進歩には、本当に驚くばかりです!

しかし、命を守る技術が進歩する一方で、新たな問題も、明らかになってきているようです。

今回は、大好評の書籍『なぜ生きる』から、本文の一部をご紹介します📖

つらい思いをして病魔と闘うのは、幸福になるため

 

医療の現場では、命を延ばそうと懸命な努力がつづけられています。

 

日本初の脳死移植は三大学から医師が集まり、氷詰めにした臓器をヘリコプターや飛行機で空輸。

とくに心臓は、四時間以内に体内に戻さなければならないので、一分一秒を争う戦いです。

脳死判定から術後の管理まで、費用はしめて一千万円を超えるといわれます。

やがて必ず消えゆく命、そうまで延ばして、何をするのでしょうか?

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心臓移植を受けた男性が、何をしたいかと記者に聞かれて、「ビールを飲んで、ナイターを観たい」と答えています。
多くの人の善意で渡米し、移植手術に成功した人が、仕事もせずギャンブルに明け暮れ、周囲を落胆させました。

「寄付金を出したのはバカみたい!」支援者が憤慨したのもわかります。

命が延びたことは良いことなのに、なぜか釈然としないのは、延びた命の目的が、曖昧模糊になっているからではないでしょうか。

 

臓器提供者の意思の確認や、プライバシーの保護、脳死の判定基準など、二次的問題ばかりが取り上げられて、それらの根底にある「臓器移植してまでなぜ生きるのか」という確認が、少しもなされてはいないようです。

つらい思いをして病魔と闘う目的は、ただ生きることではなく、幸福になることでしょう。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

「もしあの医療で命長らえることがなかったら、この幸せにはなれなかった」と、生命の歓喜を得てこそ、真に医学が生かされるのではないでしょうか。

世の中ただ「生きよ、生きよ」「がんばって生きよ」の合唱で、「苦しくとも生きねばならぬ理由は何か」誰も考えず、知ろうともせず、問題にされることもありません。

こんな不可解事があるでしょうか。

(『なぜ生きる』(著:明橋大二・伊藤健太郎、監修:高森顕徹)p.37-39)

1万年堂出版のベストセラー『なぜ生きる』

若い頃はなかなか分からなかった健康の大切さも、年齢を重ねると、実感するものがありますよね。

しかし、健康な体があったら何をするのか、と聞かれると、大したものが思い浮かばず、うーん……とうなってしまうのではないでしょうか。

心臓移植ほど大掛かりな手術を受けることはなかなかありませんが、それでも、私たちの平均寿命は、昔の人に比べるとグッと長くなっています。

未来の自分と比べれば、今が一番若い時。

医療の発展で守られている命を何に使うべきか吟味して、毎日を過ごしたいと思います。

今回ご紹介した 『なぜ生きる』は子供から大人まで、多くの人に勇気と元気を与えている書籍です。
発刊から20年たった今でも多くの方に読まれています。
忙しい日々のなか、ちょっと立ち止まって、「なぜ生きる」、考えてみませんか?

『なぜ生きる』の詳しい情報はコチラからどうぞ!

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