10月15日(日)は「まごの日」だそうです。
敬老の日から一カ月、ということで、おじいさん・おばあさんから、孫にメッセージを伝える日、と言われています。
お孫さんがいらっしゃる方も、そうでない方も、大切な家族や、家族のように親しくしている相手に、メッセージを送るきっかけにできると良いですね。
今回は、書籍『新装版 光に向かって100の花束』から、仲の良い家庭の秘訣をご紹介します✨
悪人ばかりだとケンカにならない ~一家和楽の秘訣~
ある所に、内輪ゲンカの絶えないA家と、平和そのもののB家とが隣接していた。
ケンカの絶えないA家の主人は、隣はどうして仲よくやっているのか不思議でたまらず、ある日、B家を訪ねて懇願した。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「ご承知のとおり、私の家はケンカが絶えず困っております。
お宅はみなさん仲よくやっておられますが、なにか秘訣でもあるのでしょうか。
一家和楽の方法があったら、どうか教えていただきたい」
「それはそれは、別にこれといった秘訣などございません。
ただお宅さまは、善人さまばかりのお集まりだからでありましょう。
私の家は悪人ばかりがそろっていますので、ケンカにはならないのです。
ただそれだけのことです」
てっきり皮肉られているのだと、A家の主人は激怒して、「そんなばかな!!」と、言おうとしたとき、B家の奥で大きな音がした。
どうも皿かお茶碗でも割ったようである。
「お母さん、申し訳ありませんでした。
私が足元を確かめずにおりましたので、大事なお茶碗をこわしてしまいました。
私が悪うございました。お許しください」
心から詫びている、お嫁さんの声がする。
「いやいや、おまえが悪かったのではありません。
先ほどから始末しようしようと思いながら横着して、そんなところに置いた私が悪かったのです。
すまんことをいたしました」と、続いて姑さんの声が聞こえてきた。
「なるほど、この家の人たちは、みんな悪人ばかりだ。ケンカにならぬ理由がわかった」
A家の主人は感心して帰ったという。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
謗るまじ たとえ咎ある 人なりと 我が過ちは それに勝れり
(『新装版 光に向かって100の花束』p.17-18 著:高森顕徹)
66万部突破! ロングセラーの新装版
一緒に過ごす時間が長い家族ほど、ついつい、欠点ばかりが見えてきてしまいますよね。
思うようにいかないことが起こると、どうしても、「この人のせいで…」と思ってしまいがちです。
そんな時こそ自分の行動を振り返り、お互いに、「この人のおかげで…」という感謝の心を忘れないように、気を付けたいと思います。
今回ご紹介した『新装版 光に向かって100の花束』は、古今東西の失敗談、成功談などから、元気がわくエピソードを集めた100のショートストーリー集です。
1話3分で読める気軽さで、面白いだけでなく、人間関係、仕事の悩み、子供の教育、夫婦仲など、人生を明るくするヒントにあふれています。
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