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人生の中で、自由に使える時間は限られています。
どうすれば、1日24時間をできるだけ効率的に使えるか、仕事や家事をテキパキとこなせるか……と考える毎日。

「時間の使い方」ばかり目が向いてしまいがちですが、より真剣に考えなければならないのは、何に時間を使うか、「時間の使い道」ではないでしょうか。

 

哲学者・伊藤健太郎先生にお話をお聞きしました。

80年生きるとしても、人生は、たった4,000週間ですよ

 

人生は短い。
そう気づくのはたいてい、人生が終わりに近づいた頃です。

「平均寿命は80歳。どこが短いんだ」と言う人もあるでしょう。
確かに80年と聞くと長く感じられますが、それは何週間でしょうか。

多くの人は、週末の休みを明かりにして、日々の退屈な勉強や家事、つらい仕事に耐えています。
朝の出勤にせかされることなく、のんびり好きなことのできる日曜日が、あと何回、残されているか考えてみてください。

 

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たとえ80年生きるとしても、たった4千週間です。
日曜を何万回も楽しめると、錯覚していないでしょうか。

 

しかも悪いことに、年を取るほど時間は速く過ぎますから、何となく日曜を繰り返していたら、4千回などあっという間です。

時間の大切さを表す格言に、「時は金なり」というものがあります。

本当は「金」どころではなく、「命」なのです。
命より大事なものはないでしょう。「私の命」とは、「私の時間」にほかなりません。

大ざっぱに言えば、私たちは生まれた時に、4千週間という財産を与えられるのです。

その限られた時間を売って、何を買うべきか。
貴重な4千週間を使って、命と引き換えに、何をすべきか。

これこそ「私たちは何のために生きるのか」「人生の目的は何か」という、永遠のテーマなのです。

(『月刊なぜ生きる』令和5年1月号「私たちは、なぜ生きるのか」より)

筆者からのメッセージ

私たちは、なぜ生きるのか。

 

最も多い答えは、「そんなこと考えて、何の役に立つ?」かもしれません。
すべてを「役に立つ」「立たない」の図式で考えるのは間違いですが、あえて従えば、「人生の目的」は一生、役立つ知恵です。

 

目的もなくただ生きるだけなら、動物と変わりません。
いや、それでは動物に失礼でしょう。
動物や昆虫は、環境を破壊して大量絶滅を引き起こすこともなければ、核戦争で世界を終わらせることもありません。

 

私たちが生きることに、どんな意味があるのでしょうか。
生きる目的を考えることができるのは、人間だけです。
「人間に生まれてよかった」と喜べる、人生哲学を始めましょう。

 

『月刊なぜ生きる』に好評連載中

 

伊藤健太郎先生、ありがとうございました。

まだまだ時間はたっぷりあるように感じますが、たった4千週間とは、驚きです。
自分の感覚よりもずっと短いと分かると、一日一日が、とても貴重な時間に感じられます。

伊藤健太郎先生の「私たちは、なぜ生きるのか」は、1万年堂出版の月刊誌『月刊なぜ生きる』で好評連載中です。

 

『月刊なぜ生きる』8月号の記事では、自分も相手も幸せになれる「利他(りた)」について、解説されています。
相手に幸せを与えることを考えている人ほど、結果的に、多くの幸せに恵まれるそうです。
一体、どういうことでしょう……?

試し読みは、コチラからお楽しみください!

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