大人になっても分からないことは?【こども歎異抄⑪】

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身近な人との別れから、子どもが考えること

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    身近な人が亡くなると、大きなショックを受けるよね。

子どもから、思わずドキッとするような質問を投げかけられたことはないでしょうか。

「特に、「人は死んだらどうなるの?」といった問いは、大人でも、うーん……と答えに詰まってしまいますよね。

子どもがこういった疑問に向き合うきっかけは様々ですが、最も多いのは、身近な人との別れに接したときでしょう。

小さなうちはまだよく分かっていませんが、おおよそ小学校に上がるぐらいから、
死とはどんなことか、少しずつ理解するようになると言われています。

今まで普通に過ごしていたおじいさんやおばあさんが、写真の中だけの存在になり、
二度と会えなくなる。元気だった体も、焼かれて骨になってしまう。

初めての経験にショックを受け、
「死んだ後ってあるのかな。あるとしたら、一体どんな世界なんだろう」
「反対に無いとしたら……何かを感じたり考えたりする自分が無くなるって、なんだか怖い」と思うことも。

また、ひといちばい敏感な子どもであれば、お父さん・お母さんや友達、私もいつか……と不安になり、
「いつか死んでしまうのに、何のために生きてるんだろう?」と考え始めることもあります。

答えが分からない問題に、どう向き合えば良い?

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    むずかしいことを聞いてくるのは、心が成長した証拠。

子どもが、なかなか答えが見つからない問題と向き合おうとしているとき、私たちは、どんな言葉をかけているでしょうか。

「そんなこと考えても仕方ないじゃない」とあしらったり、「ずっと先のことだから大丈夫よ」と、なだめてみたり。

あるいは、普段の生活で考える機会がないと、「うちの子、ちょっと変わってるかも」「何か悩みでもあるのかしら……」と戸惑ってしまうかもしれません。

いずれにしても、なんだか暗くなるから、あまり考えないようにしよう、と目を逸らさせることが多いと思います。

もちろん、日常の悩みから不安が膨らんでいるとしたら、先に具体的な問題の解決にあたらなければなりません。

しかし、ふとしたきっかけから、人生に対する真面目な疑問を抱いたのであれば、
それはむしろ、物事を深く考える心が育っている、という大きな成長の証ではないでしょうか。

子どもの質問は、自分の人生を見つめるチャンス

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    大人って色々知ってるのに、大事なことは忘れてるのかも。

子どもから投げかけられる素朴な疑問は、ときに、私たち大人こそ、真剣に向き合わなければならない問題でもあります。

今まで何とも思っていなかったけれど、子どもに言われて初めて、「そういえば……」とハッとさせられたこと。
自分自身も子どものころ、同じように考えていたのに、いつの間にか忘れていたこと。

やり残した宿題を突きつけられたような気持ちになったこともあると思います。

大人になると、人生全体を覆っている深い問題については、なかなか、じっくりと考える時間が取れなくなるものです。

しかし、どんな人にもいつか必ず訪れる未来について真面目に考えることは、今の生活をより豊かに過ごすためにも、必要なことではないでしょうか。

そう考えると、本質を突くような子どもの質問は、慌ただしい生活に追われる私たちに「何か大切なことを忘れてない?」と教えてくれているように思います。

子どもが人生の深い疑問に触れたときは、子どもの話を聞くことを通して、自分自身の人生とも向かい合う絶好の機会です。

ぜひ、「よく考えているね」「それは、とても大切なことなんだよ」と心の成長を喜び、
親子で一緒に話し合うきっかけにしてもらいたいと思います。

(1万年堂ライフ編集部より)

人生を考えるための古典、『歎異抄』とは

子どものころ、ひそかに感じていた、素朴な疑問。
家族や学校の先生に聞いてみても、「まぁそんなものだよ」「考えてもどうしようもない」とごまかされて、モヤモヤした経験はありませんか?

大人になるにつれ、知りたかった気持ちにはフタをして、目の前のことに追われる毎日。
それでも、ふと、自分の子どもに聞かれると、そういえばすっかり忘れていたな……と考えさせられることも。

「心とは?」「人間とは?」「生きるってどういうこと?」

大人になっても答えが分からない疑問に寄り添ってくれる古典として、今、700年前の『歎異抄(たんにしょう)』が注目を集めています。

そして、その『歎異抄』と私の人生と、一体どんな関係があるの? という人に向けて、
昨年発刊されたのが、『歎異抄ってなんだろう』(監修:高森顕徹、著:高森光晴・大見滋紀).です。

発売から1年で10万部を突破し、このような喜びの声が、続々と届いています。

●人生に悩んでいたけど、一つの考え方にとらわれていたと気づけた。前向きになることができて、読んでよかったです。(39歳・女性・会社員)

●『歎異抄』について知識のない私でも、イメージしやすく身近に感じられました。(44歳・女性・公務員)

●今の自分には、この本が必要なんじゃないかとすぐ手に入れて読んでみると、文章がスッと入ってきて、読み進める度に気持ちも楽になってきました。(46歳・女性・パート)

●マイナス思考だった私が、この本を読んで、元気になりました。(47歳・女性・パート)

(『歎異抄ってなんだろう』の読者アンケートより)

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