「人生の目的」は「色あせること」も「薄れること」もないもの

 目標に到達した満足感は一時的で、やがて単なる記憶に変色します。
 それに対して「人生の目的」成就の満足は、「色あせること」も、「薄れること」もないところが、全く違うところです。
 前章で述べたように、私たちの究極の願いは、永続する幸福です。
 達成したのに、むなしくなったり、思い出しか残さぬものは、「人生の目的」とは呼べないでしょう。
「永続する幸福? 人生の目的? そんなもの、最後まで見つからないよ」と、あきらめる人も、少なくないかもしれません。
 しかし、達成すれば終わってしまう、そんな「目標」だけを追いつづける一生は、どんな人生になるでしょう。
 目標にたどり着けば「自分は達成した」という一時的満足はあっても、時間とともに薄れ、またスタート地点に逆戻り。「今度こそ……」と、さらなる労苦がはじまります。
 一点の周りをグルグル回るのみで、「人間に生まれてよかった」という、生命の歓喜は永久にありません。こんな悲劇があるでしょうか。
 報われない人生をショーペンハウエルは、「苦痛と退屈のあいだを、振り子のように揺れ動く」と形容しました。
「卵の殻ほどのもの」を駆け抜け争い、〝山のむこうに幸せが住む〟希望にあざむかれ、安心も満足もないまま、死の腕に飛び込んでゆく。
 それが人生ならば、なぜ「地球より重い命」といわれるのでしょうか。

 (『なぜ生きる』p.91-92 著:明橋大二・伊藤健太郎、監修:高森顕徹)

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